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エッセイ

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2019年6月の記事一覧

真に「出会う」ということ?

蝶の写真をupしたnoteのコメント欄で「出会い」が話題になった。
たまたま蝶との「出会い」のこととして考えていたが、他の何かにしても同じかもしれない。写真でも小説でも、それとも悩みの解決の糸口や生きるということまでも似ている気がする。

取り敢えず考えていた蝶との出会いはこんな感じ。
ミドリシジミという翅が翠色に輝く蝶がいる。
憧れの蝶である。
是非出会いたい。
闇雲に外を歩いていればいつか出会

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佐野元春を聴いた夜

ふと佐野元春を聴いてみた夜。
自然と目を閉じる。
ずっと昔の日々が蘇る。
何もかもにイライラしていた。
夜中の海岸沿いに車を走らせカーステから流れる佐野元春を歌っていたハイティーンの自分に聞いてみたい。
40年近くさまよい続け踊り続けたオマエは、、、
つまらない大人になってないか?
歯車みたいな世界に、、さよならできているか?
汚れた世界の窓の外で全てのギブアンドテイクのゲームにさよならできている

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幸福ということ

よくよく考えてみると「幸福」とは不思議な言葉に思えてきた。
幸福な状態のときに、わざわざ言葉にして「幸福」と言うのだろうか?という疑問。
言うよ、と言われるかもしれないかな。
でも、多分それを言葉にして言うときは、本当に幸福な状態から少し落ち着いてしまったとき、とか少し過ぎたとき、それとも他者に対して。
自己のその状態の渦中にあるとき「幸福」という曖昧でとってつけたような「言葉」でわざわざ言い表さ

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人工呼吸器・車椅子ユーザーの海老原宏美さんの言葉

(障害者)当事者として生きていて思うのは、周りが思っているほど私は大変じゃないんですよ。大変なことも多いですけど、結構面白いんですね。目の前に障害が治る薬があったら飲みますかと言われたら、私は多分のまないと思うんです。障害と生きるって大変なことがありすぎて面白いんです。別に強がりではなくて、障害があることで、健常者にはない喜びを得られる機会がもの凄くたくさんあって、色んな人に出会えたり、指が動く、

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「痛風」と「命の線引」と「わからなさ」と

何年かぶりにtsuuuuーhuuuuーさんがお目覚めになった。
右足親指根元あたりの寝床で、ぼんやりな眠気眼をこすってから完全覚醒まで3時間。あっというまの出来事である。
だいたいtsuuuuーhuuuuーさんもずるい。5-6年も熟睡していれば過去の痛みの記憶も消えうせ、もう永眠なさったかなと思い込んでも仕方ないだろう。
それで、薬害ってのもあるからなぁ〜と指示薬を飲まなくなり、さらには調子にのっ

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オープンダイアローグ@あたりまえの人間関係

友人からテレビ番組の紹介があった。
Eテレの番組でオープンダイアローグの紹介だった。
僕はオープンダイアローグという単語さえ知らなかったが、従来の精神医療の「入院」「薬物療法」とはちがった治療法ということ。
患者は家族、医師や看護師や臨床心理士、ときには近所の人もまみえて円座になりオープンに対話するといいうこと。
対話といっても議論や討論や言論バトル、アドバイスや押しつけではない。
まさに傾聴で、

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深夜の森にて @ヒメボタル

深夜の森にて @ヒメボタル

今年も仲間とともにヒメホタルに会いにいきました。
深夜の森を進むと遠くから光って迎えてくれました。
多分、いわゆる名所といわれるところにくらべて数はそれほど多くないかもしれません。
それでも、仲間以外に人はいない。
人間のざわつきがなく静寂に包まれています。
ウシガエルの声とときより枝が落ちるガサっという音以外は聞こえません。
深夜の森の空気はひんやりとしてにここちがいい。
やがて闇になれ、うっす

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