オープンダイアローグ@あたりまえの人間関係

友人からテレビ番組の紹介があった。
Eテレの番組でオープンダイアローグの紹介だった。
僕はオープンダイアローグという単語さえ知らなかったが、従来の精神医療の「入院」「薬物療法」とはちがった治療法ということ。
患者は家族、医師や看護師や臨床心理士、ときには近所の人もまみえて円座になりオープンに対話するといいうこと。
対話といっても議論や討論や言論バトル、アドバイスや押しつけではない。
まさに傾聴で、先入観なしで他者を受け入れ、双方の傾聴により共感をもって発話する、というもの。
(従来タブーだった医師が自分の身の上話をするのもOK)
この繰り返しによって、従来の療法ではみられなかった症状の改善がみられる・・・とのこと。
たかだか30分の番組で何をまとめているんだ、と思われるかもしれない。
とりあえず、メモしときたくなった。

それにしても、ちょっと笑えてきませんか?
先入観なしで他者を受け入れ、共感と肯定をもって傾聴と対話をする。
なんてあたりまえのことなんだ、って。
あたりまえのことで治療できちゃうの?
ボクはそうおもっちゃったんだけど。
これまでは、そうした発想がなくて科学的絶対の思い込みとしきたりと独善と教条が闊歩していたらしい。
(さらには製薬会社と医療の癒着、、、ってこの先入観がいけないんだorz)

でも現実は先入観なしで他者を受け入れって、、、難しいよな。
人をみたら泥棒と思え、、、なんて昭和から教えられてきたし、
電話をとったらオレオレ詐欺かブラック営業のオンパレード。
ガキのころからラインではハブられ、スクールカーストやらなんやら
親からも歪んだ価値観を押し付けられまくり。
そんな価値観を拒否した引きこもりは犯罪予備軍として殺され、、、、
先入観なしで他者を受け入れなんて狂気の沙汰もいいところ、、、があたりまえ。

そんななか、先入観なしで他者を受け入れちゃんと傾聴、ちゃんと対話という人間関係を取り戻すことが出来れば精神疾患が治る。
一周まわってやっと気づいたのか??
そう先入観から他者を条件づけ排除前提の人間関係の異常さに敏感な人が精神疾患になったような感じがするな。
あたりまえな素直な人間関係に戻れたら精神疾患が治るなんて、なんて理に適ったことなんだ。
まああたりまえで、きっとそうなんだろう。
歪んだ人間関係を、素直な人間関係に戻せば治癒する。
めちゃ根本療法じゃないですか。
しかも当たり前な人間関係を取り戻すみたいな。

今の社会は、もうすでに「まず疑ってかかれ」が当たり前で、まず「信じる」は発想さえないのかもしれないな。
もしかして「まず疑う社会」で精神的不調になれる人はまっとうな精神のトップランナーかもしれない。異常に敏感で精神疾患を患える人は、当たり前を取り戻す救世主、、なんて言わない。美化しても仕方ない。
ただオープンダイアローグという真っ当な人間関係で治療されるなら、やはり、根本原因が証明されるというわけだ、笑

まだ、日本では完全な治療効果としてははまとめられてないらしいけどね^^;

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