マガジンのカバー画像

エッセイ

228
運営しているクリエイター

2018年5月の記事一覧

溺れるものは… @メタファ

溺れるものは… @メタファ

必死で泳いでいる群れのなかで、
溺れている人がいる。
もちろんメタファである。
社会に溶け込みきれないときの、溶け込めない人のメタファ。
社会という水辺で溺れている。
溺れている、さてどうする。
メタファである、すぐに溺れ窒息死することはない。
選択肢はいくつかある。
泳ぎを覚えるか、溺れたままでいるか、いっそ溺れ沈んでみるか、、、
とりあえず、みな泳げるようになろうとする。
泳いでいる群れが自分

もっとみる
まわり道

まわり道

唐突だが今期の朝ドラ「半分青い」は、かなりお気に入りである。
いつものように朝支度のなかで惰性で観るのではなく、観たくて観ているという感じ。
別に何か為になるとか、考えさせられるというのではなくて、単に娯楽として面白いという理由なのだけどね。
でも今朝の内容には少しだけ考えさせられている。

岐阜の田舎で育った少女(すずめ)が人気漫画家(秋風)に弟子入りするという物語なのだが、すずめはあっさりくっ

もっとみる
街の闇の蛍火は儚げです

街の闇の蛍火は儚げです

にぎわう街、深夜1時のホタルは儚げです。
お堀の闇の草陰から1ドットの灯りがちらほらと点滅。
街灯さえ遮られる物影にひとつ、ふたつ、弱々しい光が数えられるほど。
はるか橋のうえから人々に嬉々と見おろされ指を刺されています。
街の闇の微かな灯火に人々はアレやコレやとを言っています。
お意見? 応援? ご感想? ごアドバイス? 存在の確認?
好き好きにワイワイと囃し立てます。
黙って見つめることはでき

もっとみる
同窓会のお誘いがきたのだが^^;

同窓会のお誘いがきたのだが^^;

またやるらしい。
いわゆる中学の同窓生のアレある。
懐かしく甘酸っぱい遙かなるノスタルジー、青春のソレである。
おお、変わらんなぁ、めちゃ変わったなぁ、あれからどうしたの、今どうしているの、のナニである。
お決まりの、あの頃はどうだった、誰が好きだった、めちゃやったな、こけて走って滑って泣いて笑ったなぁ、とそれぞれのデコから浮かぶ吹き出しのセピア色の場面を一つにしてほんわりするニヤリである。
一晩

もっとみる
なぜ、人だけが自殺をするのか @ TBとして

なぜ、人だけが自殺をするのか @ TBとして

いわゆる一昔前w?のブログってやつにはTB(トラックバック)って機能があったんだよね。
誰かのエントリー(ひとつのテキストの公開)について感想なり、そこから考えさせられたことや、反証やらを自分のブログに「あなたの書いたことを読んでワタシはこんな風に考えましたよぉ」と公開して、ネタ元のブロガーにお知らせするってヤツ。
そこから深い対話になったり、それをたまたま読んでいた第三者がネタ元を読んだり、対話

もっとみる
この「見たい」って、一体なんなの?

この「見たい」って、一体なんなの?

たとえば野球の大谷君が投げて打って今までの常識を蹴散らすという報道がされている。
野球などまるで興味のないボクが「見たい」と思う。
こりかたまった「権威」の予想を蹴倒して笑顔なのは痛快である。

逆にテレビバラエティで山口君のゴシップが叩かれ垂れ流される。
そうしたバラエティを観たくなく観ないボクにさえ聞こえてくる。
偶然そんなテレビがボクの目に入ろうものなら、、
「もうええやろ、ほっといてやれや

もっとみる
ボクには見えていなかったこと!?

ボクには見えていなかったこと!?

いつもの海上の森である。
ホントかよ???
ホントにいつもの森なのか???
確かにいつもの海上の森だ。間違いない。
おそらく百回以上、何十年と通ったいつもの森であるにもかかわらず、
今回はいつもとあまりにも違っていた。
これまで見過ごしてきたことが、これでもか!!、と発覚する。
では、いつもと何が違う?
いつもは一人で黙々と歩いている。
光と影と草と葉と虫と花と動物との出会いをもとめて、、、、

もっとみる