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本に関するコラム

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出版社による本に関するコラムです。
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記事一覧

考えない方が理解が深まる?

考えない方が理解が深まる?

企画編集部の西藤です。

最近、書店に行ったら、
素読についての本を見かけました。

新刊書です。
江戸時代には当たり前だった素読。
こんなものが現代人の関心を呼ぶようになったかと
やや新鮮に感じているところです。

素読とは何か?
通常、わたしたちは本を読むとき、
そこに何が記されているかを考えます。

これに対して、
素読は一切内容の理解には労力を割きません。
文字だけをひたすら朗読していくだ

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大人の心も癒やす子育ての実用書「キッズコーチング」

大人の心も癒やす子育ての実用書「キッズコーチング」

編集企画部の岡崎美葉です。

あなたは「実用書に癒された」
という体験がありますか?

もしくは、
大学の先生が書いた実用の本で
「受け容れられた」
読後感を得たことはありますか?

本日ご紹介するのは

『子どもの態度がみるみる変わる
0歳から6歳までのキッズコーチング』(竹内エリカ著)

です。

大人が癒される子育ての本この本は子育ての専門家である竹内先生が
「子育てを教える」
ために書いた

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要約上手は読み上手

要約上手は読み上手

企画編集部の西藤です。

広告代理店の電通で
コピーライターをしているかたが
文章の訓練方法について紹介していました。

最初に二十字×八行=百六十字で文章を書きます。
ツイッターの上限が百四十字ですから、
それより少しだけ多い分量です。

そうして書いたものを
今度は二十字×三行=六十字
のボリュームへ圧縮します。

半分以下に減らすので、
大胆な刈り込みが必要です。

……と、実は上記の文章が

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ワタクシごとの読書

ワタクシごとの読書

あなたは、本を読むことが好きですか?

「読みたいのに、長文は読めない」
「本一冊丸々読もうと思うと、プレッシャーを感じる」

といった声も聞こえます。
読みたいのに読めない、といった方が多いようです。

本を読めないのは、
あなたのせいではないかもしれません。

ひとは何のために読書をするのか、
3つの言葉を使ってお話したいと思います。

先人が伝える「古いものを学べ」

「温故知新」「稽古」「

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急がば回れの読書

急がば回れの読書

企画編集部の西藤です。
時代が忙しいからなのか。出版される本が多すぎるからなのか。

速読は相変わらず人気コンテンツとして不動の座を占めていますが、
今日はそうした時代の流れに真っ向から抵抗したひとりの先生をご紹介します。

東大に多くの学生を送り込む東日本の雄といえば、ご存知、東京の開成。
数十年来、開成は東大合格者数ナンバーワンをキープしています。

実は、わたしの実家が開成の近所にあり、日常

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目次読書と”最大公約数のネコ”の関係

目次読書と”最大公約数のネコ”の関係

企画編集部の西藤です。

前回は、積ん読が起きてしまう原因や、
積ん読になってしまった方へのアドバイスをお話しました。

前回の記事はこちら
→ 積ん読もまた読書のうち

今回は、より読書の濃度を上げる「目次読書」についてです。
目次読書の話をする前に、記憶の話について少々お付き合いください。

みなさんにネコの顔を描いてもらったとき、
おそらくほとんどのひとが似たり寄ったりのネコを描くでしょう。

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積ん読もまた読書のうち

積ん読もまた読書のうち

企画編集部の西藤です。

前回は本の読み方が
ひと通りではないことをお伝えしました。

前回の記事はこちら
→ 読み方百景

本が一部の特権階級にしか許されていなかった
大昔ならともかく、今は安価に、しかも一生かかっても
読みきれないほどの本が入手できる時代。

一冊でも多くの本に触れるため、
速読で読みこなしていく方法があるでしょう。

 
そうかと思えば、一、二冊の本をじっくりと、それも最初か

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読み方百景

読み方百景

編集部の西藤 太郎です。

本というメディアは「読む」ことしかできません。

確かに、ページに書き込みをしたり、
何かの重しとしたりする使い方がないわけではありませんが、
それはひとまず脇に置いておきましょう。
 
ところが、たったひとつの「読む」ことについて、
どう読めばいいのかという禅問答のような議論が起こります。

今日はそんな「読む」ことについてお話したいと思います。

 
本を、最初から

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変わらないからこそ、分かる成長と変化

変わらないからこそ、分かる成長と変化

編集部の西藤です、

今回は、自分の変化・成長を
『本』を通じて知る、というコラムをお届けします。

変わらないからこそ、見えてくるものがあります。

歌は世につれ、世は歌につれ、といいます。

歌に限らず、この世の森羅万象は互いに影響しあい、
反響しあい、変化、変転、転変してゆきます。

「有為転変」は
往古の文芸『太平記』にも登場する言葉です。

本と読者のあいだにもそうしたレゾナンスは
確か

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