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2021年11月の記事一覧

そとの世界は なかの世界だっ

そとの世界は なかの世界だっ

そらはやさしいなぁ
しぜんさんにも。
こころがあるような気がしてなぁぁ
大地のおかあさんに
小鳥たちが歌で応えて
樹々は安らかな気持ちで
ふんわりと朝目覚めるんだ
いいなぁ。
やつら、
なーんももってないのに
すべてとつながってるんだ

ぼくは、こころの奥に
しまってた
喜びで応えるよ

ホコリまみれだけれど
相変わらずピカピカと
ひかってるんだ

かわいいんだよ
ことりみたいに鳴いて
そらみたい

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好敵手

好敵手

捻り出したらオンザブリッジ

追いかけ回すぜシンドローム

今日も発砲

踊りながら

バレないように

揉み解す常識

そうやすやすと

侍だなんて無粋

そうやすやすと

ステージ上じゃ笑わねぇ

ほら、同じ匂いのする仲間が

また1人、また1人とやってきたよ

信じられるかい?

片翼しかない僕の元に

信じられないぜ

超弩級な核弾頭s

いやいや負けてられるかってーの

こちとら何年やっ

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送りバント

送りバント

気持ち良すぎる妄想

気持ち良すぎる現実

どちらも誰にも譲れない

ファイティングポーズは

恋の始まり

速いビートも

自分のテンポに手懐ける

あなたの遅いビートにも

喜んで手懐けられよう

まだ見ぬあなた

否、現世で見てないだけのあなた

距離を越えて意図が届く

距離を越えて意図が届く

紙でもデジタルでも

音声でも残り香でも

今足りないもの

コテコテのギャグ

今足りないも

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「本性の風が生まれる」

「本性の風が生まれる」

堕落性を帯びた風は止み

本性の風が生まれる

肌に感じたとき

こころの宇宙からの合図

違いに気づくかどうか

準備はできているか

堕ちた手引きで生きる時代は終焉し

本性の創造力で生きる時代は始まっている

選ばれし者になるか

選ぶ者になるか

後のものが先になる

覆そうとしなくても

覆る

堕落性を帯びた風は止み

本性の風が生まれる

生還の涙で会いましょう

生還の再会を果たし

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ゆらり ゆらり

ゆらり ゆらり

ろうそくのほのを

いろじかけしてさくらん

きずぐちはほのか

はるかたいこのにほひ

めをとじてゆさぶって

あいをたしかめあおう

ほろびのじゅもんが

かさなりあうやがて

うちひしがれよう

きぼうはまえかがみ

はるになれば

またあたらしいいろ

もうれつに じゅんすいに

まちわびて かけぬけて

いろどって ひもといて

こまりはてたあなたのかお

このせかいにまたひとつみちがで

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水平線

水平線

潮騒を五月蝿く感じたら
私が私じゃない合図

可憐で繊細な波粒の欠片が
私の傷口に刺さっているの

カモメに笑われたら
私の胸中にある海の水量が
溢れてしまう合図

気高いカモメの群れさえも
敵だと認識してるみたい

そんな私は私じゃないから
ここでのお話は内緒にしてね

海はいつでも無垢で綺麗に問いかけてくる

あどけない水平線からこちらへ

花なきときは

花なきときは

☆photopos-2628  2021.11.17

花なき
ときは
色をば
おもひ

心なき
ときは
空をば
うつし

声なき
ときは
風をば
あそび

光なき
ときは
闇をば
まねき

神なき
ときは
人をば
いきて

時なき
ときに
花をば
さかす

※愛媛県久万高原町・古岩屋にて

「ほとんどすばらしい空」

「ほとんどすばらしい空」

almost fine sky

ほとんどすばらしい空

残念ながら白い雲は浮かんでいる

暴力さえなくなればいい

それで満足だ

食べる物は適当でいい

体が動いてくれば

頭が働いてくれれば

暴力さえなくなればいい

それで満足だ

そのためなら

絵も描く

そのためなら

詩も書く

そのためなら

ため息もつく

almost fine sky

ほとんどすばらしい空

それで満足だ

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夜明けのうちに

夜明けのうちに

薄暗い霧
近づいてみれば

幸せの扉が
そこにありました

扉を開けば

その中には
青空が広がって

心は晴れるよう

扉をゆけば

真っ逆さまに
落ちました

どこまでも落ちました

そして体は沈んでく
深い海

息が苦しいよ
目を開くと

ひどい夢を見た
午前5時

この日常で良かった
そう思った朝

潰れた顔

潰れた顔

潰れた顔に雨が降る
明日も強か雨が降る
遠くで犬が吠えている
ひと鳴き毎に遠退いて
終いに輪廻の共鳴が
触れる命の戯れに

誰もあたしに気付かない
ろくに別れも伝えずに
去ったあたしがいけないの
可憐な夢を見たかった
優しい言葉が好きだった
生きていたいと思ってた

それがあたしの願いだと
信じていたのは幾日か
嘘にできない偽りを
心の折り目に綴じました
別にあたしは馬鹿じゃない
いっそ馬鹿なら良

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. 道の辺の

. 道の辺の

道の辺の

折れた白花

みつけおり

優しく抱く

かわいい両手

2007.03.02
赤川由衣

色が 燃えるとき

色が 燃えるとき

☆photopos-2624  2021.11.13

色が
燃えるとき
言葉は
役に立たない
私は
ただ燃える
燃えながら
色になり舞う

心が
燃えるとき
理性は
役に立たない
私は
ただ燃える
燃えながら
変容した心で歌う

夢が
燃えるとき
現は
役に立たない
私は
ただ燃える
燃えながら
夢の深みで遊ぶ

※愛媛県久万高原町・古岩屋にて

かけあい

かけあい

弾けて混ざれブルーツ波

さみだれ湿気って定常波

ジタバタ軽やか心電図

ジリジリ旅立つ解放令

君とのやりとりは

微粒子単位まで見える

君とのかけあいは

波長の先端まで冴え渡る

すべての不協和音に乾杯

空間の位置を定め

時間とエネルギーを注入

粘着質の無頓着

ヌンチャク狂のイソギンチャク

飛び出さな損々

コミュニケーションが流れた

迂闊な戦略

コミュニケーションがはまっ

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真空の国

真空の国

青葉のゆれる宵、
静かに運ばれてゆく遺体
砂の流転する街を構築するように
失った意識の数を指折り数えながら
遁走する体とゆるやかな心中に臨む

地図には雨が降っていた
深み、それは穴ではない
安心して暗礁に乗ってゆけと
どこからともなく声がする

異邦人はどこへいったろう?

すべての感情は完成していた
まなざしを斥けるための
内省の悦びをふたたび発見するように
空気を殺してーー

あまりにも間違

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