フォローしませんか?
シェア
今日くらり|脚本と小説
2024年4月13日 19:45
早紀、欠伸をする。翔太、早紀を見る。早紀「お腹空いたー」翔太「そうっすね。なんか買ってきますか?」早紀「んー、でも今食べたら夕飯食べられなくなるな」翔太「じゃあ気分転換にコーヒーでも淹れてきますよ」早紀「コーヒー飲めないからいい」翔太「紅茶とかあるかも」早紀「紅茶の気分じゃない」翔太「……勝手にしてください」早紀、デスクにつっぺする。翔太、早紀と同じ態勢になって早紀を見つ
2024年3月30日 23:56
先輩「今日俺全然寝てないわー」卓也「そうなんですか、どれくらいですか」先輩「三時間くらいかな、ずっと観ようと思ってリストに入れてたアニメ、観始めたら止まらなくてさ」先輩、前のめりになって話し始める。早紀「私の方が眠れてないのに」萌子「早紀」萌子、早紀の肩を叩いて睨む。早紀、静かに俯く。萌子「とんかつ定食二つ」店員「はい、とんかつ定食が」早紀「あ、とんかつ定食一つで、かけ
2024年3月20日 13:27
早紀「あ」萌子「何?」早紀「タピオカあるよ」萌子「えー?」早紀・萌子、メニューを眺める。早紀「頼む?」萌子「私パス。ほうじ茶ラテで」早紀「タピオカ黒糖ミルクで」店員「かしこまりました、番号札お持ちください」早紀・萌子、空いている席に座る。映画を観た後立ち寄ったカフェ。いかにも映えを狙ったメニューが並んでいる。少し空いた行列も、制服を着た女子か奇抜な髪色をした女子大生だけ
2024年3月2日 20:48
萌子「落ち着いた?」早紀「すいません、ご迷惑お掛けして」萌子「全然。むしろごめんね、車の免許持ってたら「海でも行くか」って誘えるんだけど」早紀「振られた本人が運転しちゃって」萌子「しかもファミレス来ちゃって」夜10時。ファミリーレストラン。ハンバーグが有名なチェーン店。時間のせいか、客は少ない。入口から男性客3人が来て音が鳴り、店員が駆けつける。早紀・萌子、奥のテーブル席に座っ
2024年3月2日 00:21
翔太「なあ」早紀「ん?」翔太「好きな人、いる?」早紀「……高校生に戻りたくなったの?」翔太「え?」午後12時。大学の中庭。早紀・翔太、ベンチに座ってサンドイッチを食べている。早紀「修学旅行の夜的な」翔太「それって女子もやるの?」早紀「私はやったことないなー」翔太「皆が寝静まって、隣の仲良い友達から囁かれるやつ」早紀「ドラマとかコントでしか見たことない。しかも男子」翔
2024年2月21日 17:49
翔太「あー、また落ちた」卓也「資格の勉強、するんじゃなかったのかよ」卓也、キッチンから麦茶を持ってくる。一人暮らしの卓也の家。翔太は卓也のテレビゲームを借りて集中している。翔太「今人生を学んでんの」卓也「人生?」翔太、リスタートを押す。ゲームが始まり、主人公がスタート位置に来た弾丸を避ける。卓也「あっぶねえ」翔太「これはさっき引っかかり終わったから大丈夫」主人
2024年2月19日 21:35
翔太「あれ」早紀「あ」今学生に大人気のスイーツ「カラフルもなか」。開店前にも関わらず、お店には大行列が出来ている。学生はもちろん、主婦、家族連れ、観光客まで様々で、土曜日の今日は、最後尾パネルが無ければ何に並んでいるのかすらも忘れてしまいそうだった。翔太、早紀の後ろに並ぶ。早紀「並ぶんだ」翔太「これ何の列?」早紀「知らないで並んだの」早紀・翔太の後ろにはどんどん行列が出来
2024年2月7日 11:16
※会話「」メッセージ『』チャイムが鳴る。生徒は机をくっつけて弁当を開ける。翔太、机に伏せて寝ている。卓也、翔太の机に自分の机をくっつけて、弁当を用意する。卓也「なあ」翔太「何」卓也「なあって」翔太「何だよ」卓也「なあって言ってんだろ?」翔太「何だよって言ってんだろー」翔太は顔を上げる。卓也「起きて?」翔太「食い終わったから寝てる」卓也「俺が今食べ始めたから
2024年2月6日 12:25
早紀「飲み過ぎました」萌子「それ飲んでる途中で思うものなんだ」早紀「今週キツかったからさあ、全て酒で流してやろうと思って」萌子「こっわ心配になるわ」早紀「すいませーん」早紀は店員にソフトドリンクを頼む。水曜日の夜。週の折り返しなのに何故か混んでいる大衆居酒屋の真ん中の席。腹ごしらえを終えて逸品物をちまちま食べながら頬杖をつく早紀と、1人分だけ残った唐揚げを食らう萌子。早紀「何
2024年2月2日 16:26
早紀「スープ飲む派?」萌子「うん。飲まない派?」早紀「ううん、飲む派」2人が訪れたラーメン屋は女性客が多かった。ピンクとベージュを基調とした店内はテーブル席が多く、中にはソファ席もありカフェのようだった。2人は真ん中で、木で出来た椅子に座っている。2人がラーメンに向き合う度にキコキコ音が鳴った。早紀「スープ飲み過ぎたら寿命縮むって言うじゃん」萌子「うん。塩分の摂り過ぎね」早紀「でも
2024年1月30日 17:37
15時。社内の休憩室にはカップ式自動販売機が置いてあり、コーヒーの他にも様々な飲料が取り揃えてある。目の前に立っているのは萌子。何を買おうか悩んでいる。卓也、休憩室に入って来る。卓也「お疲れ」萌子「お疲れ様です」卓也は萌子の隣に立つ。萌子、卓也の結婚指輪を見つめる。卓也「何飲むの」萌子「悩んでるんで、先どうぞ」卓也「いいよ後で。休憩入ったばっかだから」萌子「いつも何飲
2024年1月29日 16:28
※「」会話、『』メッセージ昼時12時半。サラリーマンで賑わう定食屋のテーブル席で、早紀と萌子は人気メニューの「季節の焼き魚定食日替わり味噌汁付」を頼んでいた。周りの客もほとんどそのメニューを注文している。男1「あ」早紀は声が聞こえた右のテーブル席を見た。萌子は味噌汁の蓋を開けるのに苦戦している。サラリーマンが2人、30代後半くらいの男性と20代前半くらいの男性が座っている。
2024年1月28日 15:53
フードコートにいる卓也と翔太。平日夕方は、2人と同じ高校生と、午前中から居座るマダム達、仕事終わりのサラリーマンがいる。卓也「あ」テーブルに置いた呼び出しベルが鳴る。翔太「取ってくるよ」卓也「マジ?ありがとう」店に近い席に座っていた翔太がラーメンを持ってくる。翔太「おまたせしましたー」卓也「レンゲ2つ?」翔太「うん」卓也「小皿要らないけど」翔太「ちょっと貰おうと思っ
2024年1月27日 15:00
卓也「乾杯」早紀「乾杯ー」2人が訪れたのは会社の最寄り駅から徒歩30秒の海鮮居酒屋。夜20時。華金という言葉に酔いしれて魚の絵が描かれている提灯に集まり、店は大繁盛だ。おおよそ30人程が入る店は、既に通勤ラッシュの電車と同じ混み具合だ。それぞれの席がくっついて一つの集合体になってしまいそうだ。早紀「美味しそう」卓也「それ美味いよ」早紀はシーフードサラダを食べた。早紀「美味」