CoralHz@創作論毎日更新

夫婦で活動するクリエイターユニット✨ 化学系研究開発を本業とする夫が、サイエ…

CoralHz@創作論毎日更新

夫婦で活動するクリエイターユニット✨ 化学系研究開発を本業とする夫が、サイエンスの話題をベースとした独自の創作論を展開☺️ オリジナル楽曲はこちら👉️ https://youtube.com/channel/UC2i-oEjhUpCI7qFbjC4ZOsQ

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『創作』が『社会』と交わるとき ーCoral Hzの決意ー

こんにちは。Coral Hzです。夫婦でクリエイターユニットとして活動しています。これまでにオリジナル曲をYouTubeに投稿したり、ラジオ配信をしたりして参りました。 コメ…

[創作論796] 超音波ステッカー

臓器の硬さ変化をセンシングする超音波ステッカーが開発されました。 臓器移植後の患者モニターなどの臨床現場では、肝臓や腎臓の硬さを測定する方法として、超音波エラス…

[創作論795] 睡眠と年齢

睡眠不足が2日続くと人は何年も老けたように感じると示唆されました。 睡眠不足と眠気が主観的な年齢の変化に現れる影響を調べるため、研究チームは429人の被験者に対する…

[創作論794] 電流による反応促進

微小電流で触媒反応を加速する手法が開発されました。 ブドウ糖の分解やアルコール発酵など生体に関連した酸化還元反応には、多くの酵素が触媒機能を果たしており、これを…

[創作論793] AIの学習

幼児に装着したヘッドカメラのデータだけで、AIが言語を学習したようです。 OpenAIのGPT-4のようなAIシステムは、人間のように言葉を使いこなすことで話題になっています…

[創作論792] ナノダイヤモンド衣服

ナノダイヤモンドをコーティングした涼しく過ごせる衣服が開発されました。 気候変動により気温が上昇する中、涼しく過ごすための技術は非常に重要になっています。 その…

[創作論791] 義肢で感温

市販の義肢に組み込むと、装着者が触れたものの温度を感知できるようになるデバイスが開発されました。 感覚フィードバックは、腕や脚を切断した人が周囲の環境を探って関…

[創作論790] 地熱を利用した二酸化炭素回収

地熱を利用したクリーンで安価な二酸化炭素回収手法が開発されました。 温室効果ガスの大部分を占めるCO2の蓄積は、気候変動の主な原因の一つです。 そのため「Direct Air…

[創作論789] 手書きとタイピング

手書きの方がタイピングより学習効率が高いと判明しました。 今回の研究では36人の大学生に256個のセンサーを搭載した脳波測定用ネットを頭に装着してもらい、表示された…

[創作論788] 傷の治癒スピード

時間の認識が傷の治癒スピードに影響する可能性が示唆されました。 今回研究チームは、プラシーボ効果に代表される「精神が体に、体が心に、同時かつ双方向の影響を与える…

[創作論787] 水飲み鳥

水飲み鳥で発電するシステムが開発されました。 水飲み鳥は2つのガラス球を1本の管でつないだ構造をしている置物です。 ガラス球の内部には着色されたジクロロメタンの液…

[創作論786] 宇宙の膨張

宇宙が膨張しているのは小さな「赤ちゃん平行宇宙」を飲み込んで吸収しているからとの新理論が発表されました。 宇宙の膨張スピードが次第に速くなっているということは、…

[創作論785] インスリンミルク

インスリン入り牛乳を作る技術が開発されました。 人の体内では、インスリンはまず前駆体のタンパクである「プロインスリン」としてすい臓で合成され、分泌される直前にイ…

[創作論784] サンゴ礁の音

健康なサンゴ礁の音を水中スピーカーで流すと、損傷したサンゴ礁が再生すると判明しました。 研究チームは、サンゴの幼生が水中に放たれると、他のサンゴが発する音に向か…

[創作論783] ブルーチーズの色

茶色やピンクのブルーチーズを作る技術が開発されました。 ブルーチーズは「Penicillium roqueforti」と呼ばれる青カビを利用して作るチーズです。熟成過程で増殖したPeni…

[創作論782] アフターファイブ

アフターファイブにテンションが上がるのは生理現象だと判明しました。 人体には、体温や代謝、就寝と覚醒のタイミングなど体のさまざまな機能を一定のサイクルで調整する…

『創作』が『社会』と交わるとき ーCoral Hzの決意ー

『創作』が『社会』と交わるとき ーCoral Hzの決意ー

こんにちは。Coral Hzです。夫婦でクリエイターユニットとして活動しています。これまでにオリジナル曲をYouTubeに投稿したり、ラジオ配信をしたりして参りました。

コメントやいいねをいただき、大変ありがたく感じています。この場をお借りして御礼申し上げます。

さて、最近は表立って活動できておりませんでしたが、実は第一子を妊娠・出産し、目まぐるしい日々を過ごしております。満足な活動こそできま

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[創作論796] 超音波ステッカー

臓器の硬さ変化をセンシングする超音波ステッカーが開発されました。

臓器移植後の患者モニターなどの臨床現場では、肝臓や腎臓の硬さを測定する方法として、超音波エラストグラフィが用いられています。
しかし、この方法は医療者がプローブを当てる必要があるため、臓器移植後に定期的な検査をしていたとしても、臓器が機能不全に陥っていることに気づくのが遅れる恐れがあります。
研究チームはこれまでに、体内深部の組織

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[創作論795] 睡眠と年齢

睡眠不足が2日続くと人は何年も老けたように感じると示唆されました。

睡眠不足と眠気が主観的な年齢の変化に現れる影響を調べるため、研究チームは429人の被験者に対するアンケート調査と、186人の被験者に対する睡眠時間制限実験を行いました。
アンケート調査では「過去30日間で、十分な休息・睡眠が取れていないと感じた日は何日ありましたか?」という質問を実施したほか、「日によって年齢よりも老けていると感

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[創作論794] 電流による反応促進

微小電流で触媒反応を加速する手法が開発されました。

ブドウ糖の分解やアルコール発酵など生体に関連した酸化還元反応には、多くの酵素が触媒機能を果たしており、これを活用してバイオセンサーやバイオ燃料電池などの開発が活発に進められています。
酸化還元反応においては酵素を介した電子のやりとりを伴うことから、触媒反応における電界の作用は非常に重要であり、電位の負荷によって桁違いの反応速度向上が得られること

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[創作論793] AIの学習

幼児に装着したヘッドカメラのデータだけで、AIが言語を学習したようです。

OpenAIのGPT-4のようなAIシステムは、人間のように言葉を使いこなすことで話題になっています。
これが可能なのは、インターネットから集められた天文学的な量のデータを学習しているためで、その量は、1人の人間が一生のうちに受け取るものの100万倍にもなるといいます。
一方、人間の幼児は、自分の環境にあるものを吸収するだ

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[創作論792] ナノダイヤモンド衣服

ナノダイヤモンドをコーティングした涼しく過ごせる衣服が開発されました。

気候変動により気温が上昇する中、涼しく過ごすための技術は非常に重要になっています。
その技術のひとつが、人体をより効率的に冷却するための衣服の改良です。
今回研究チームは、優れた熱伝導特性を持つナノダイヤモンドに着目しました。
電界紡糸法を使ってナノダイヤモンドを含んだポリウレタンからなるナノファイバーを布地の肌側に塗布し、

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[創作論791] 義肢で感温

市販の義肢に組み込むと、装着者が触れたものの温度を感知できるようになるデバイスが開発されました。

感覚フィードバックは、腕や脚を切断した人が周囲の環境を探って関わり合うために重要なものです。
今回研究チームは、手術せずに市販の義肢に組み込めるデバイス「MiniTouch」を開発しました。
MiniTouchは、義手の指先から装着者の残存肢に熱情報を伝えることで、装着者が温度を感知して反応できるよ

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[創作論790] 地熱を利用した二酸化炭素回収

地熱を利用したクリーンで安価な二酸化炭素回収手法が開発されました。

温室効果ガスの大部分を占めるCO2の蓄積は、気候変動の主な原因の一つです。
そのため「Direct Air Capture(DAC)」と呼ばれる大気中からCO2を直接回収する技術の研究が進められているます。
しかし、既存のDAC技術は高価であるだけでなく、エネルギーを必要とするため大気中に温室効果ガスを排出する可能性があります。

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[創作論789] 手書きとタイピング

手書きの方がタイピングより学習効率が高いと判明しました。

今回の研究では36人の大学生に256個のセンサーを搭載した脳波測定用ネットを頭に装着してもらい、表示された文字をデジタルペンで画面に手書きする時とタイピングした時の脳波を比較しました。
手書きした場合はさまざまな脳の領域で接続性が増加しましたが、タイピングした場合は増加が見られませんでした。
ペンを使用する際の正確に制御された手の動きによ

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[創作論788] 傷の治癒スピード

時間の認識が傷の治癒スピードに影響する可能性が示唆されました。

今回研究チームは、プラシーボ効果に代表される「精神が体に、体が心に、同時かつ双方向の影響を与える」と仮定する心身統一理論に基づいて、「知覚時間」と「傷の治り」の影響を捉える実験を行いました。
実験では、33人の参加者の皮膚に熱したカップで吸引を行う「カッピング療法」の要領で観察可能な程度の小さなあざを作りました。このプロセスは3回行

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[創作論787] 水飲み鳥

水飲み鳥で発電するシステムが開発されました。

水飲み鳥は2つのガラス球を1本の管でつないだ構造をしている置物です。
ガラス球の内部には着色されたジクロロメタンの液体が入っており、空気が抜かれているため、空洞部分には気化したジクロロメタンが充満しており、ガラス管には回転軸と2本の足がつけられています。
水で満たしたコップを置いておくと、内部の液体の動きで半永久的に頭をゆらしつづけます。
今回研究チ

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[創作論786] 宇宙の膨張

宇宙が膨張しているのは小さな「赤ちゃん平行宇宙」を飲み込んで吸収しているからとの新理論が発表されました。

宇宙の膨張スピードが次第に速くなっているということは、ビッグバンの残光である宇宙マイクロ波背景放射の研究によって明かされました。
今回研究チームは「宇宙の膨張は他の宇宙との衝突と融合を繰り返すことで引き起こされている」という考えを提唱しました。
他の宇宙が私たちの宇宙の進化に与える仮想的な影

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[創作論785] インスリンミルク

インスリン入り牛乳を作る技術が開発されました。

人の体内では、インスリンはまず前駆体のタンパクである「プロインスリン」としてすい臓で合成され、分泌される直前にインスリンとなります。
今回研究チームは、プロインスリンをコードするヒトのDNAを牛の胚の細胞に導入して普通の牛の子宮に移植し、トランスジェニック子牛を誕生させました。
こうして誕生した子牛は、成長するとヒトのプロインスリンとインスリンを含

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[創作論784] サンゴ礁の音

健康なサンゴ礁の音を水中スピーカーで流すと、損傷したサンゴ礁が再生すると判明しました。

研究チームは、サンゴの幼生が水中に放たれると、他のサンゴが発する音に向かって泳ぎ、そこで定着して成長するというこれまでの研究を基にした実験を実施しました。
実験では、ヴァージン諸島セントジョン沖に生息する3つのサンゴ礁の付近に水中スピーカーを3日間にわたって設置し、そのうち1つからは健康な同じ種のサンゴ礁の音

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[創作論783] ブルーチーズの色

茶色やピンクのブルーチーズを作る技術が開発されました。

ブルーチーズは「Penicillium roqueforti」と呼ばれる青カビを利用して作るチーズです。熟成過程で増殖したPenicillium roquefortiは、タンパク質や脂肪を分解する酵素を産生し、独特の風味を形成します。
2014年、Penicillium roquefortiのゲノム情報が公開されたことをきっかけに、Peni

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[創作論782] アフターファイブ

アフターファイブにテンションが上がるのは生理現象だと判明しました。

人体には、体温や代謝、就寝と覚醒のタイミングなど体のさまざまな機能を一定のサイクルで調整する概日リズムがあり、気分やメンタルヘルスに大きな影響を与えています。
今回研究チームは、病院の研修医2602人から収集した16万8311日分のデータを分析する研究を行いました。
参加が決まった人には腕に装着するウェアラブルデバイスのFitb

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