[創作論854]キリガミハイドロゲル

複雑なキリガミハイドロゲル構造を形成する手法が開発されました。

親水性の分子ネットワークを持つハイドロゲルは、大量の水を含んだ状態(膨潤状態)にあります。
研究チームは、セルロースのナノファイバーで構成された乾燥フィルムにあらかじめ設計したパターンをレーザーで刻み込んだ後、そのフィルムに水を加えて膨潤させると、長手方向に引き伸ばしたときに横幅も広がる「オークセティック」と呼ばれる特性によって、ハイドロゲルに切り紙のような複雑なパターンを形成できることを確認しました。
このオークセティック機構は引張と圧縮の変形を多数回繰り返しても維持されます。
この手法を使えば、柔らかなスイッチやセンサー部品に応用できる可能性があります。
また、ハイドロゲルは動きや成長に柔軟に適応できる材料として、組織工学や創傷被覆材、薬物送達システム(DDS)など医療分野への応用も検討されています。


素晴らしい技術ですね。
創作活動でも、切り紙の技術をうまく活用したいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?