CoralHz@創作論毎日更新

夫婦で活動するクリエイターユニット✨ 化学系研究開発を本業とする夫が、サイエ…

CoralHz@創作論毎日更新

夫婦で活動するクリエイターユニット✨ 化学系研究開発を本業とする夫が、サイエンスの話題をベースとした独自の創作論を展開☺️ オリジナル楽曲はこちら👉️ https://youtube.com/channel/UC2i-oEjhUpCI7qFbjC4ZOsQ

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『創作』が『社会』と交わるとき ーCoral Hzの決意ー

こんにちは。Coral Hzです。夫婦でクリエイターユニットとして活動しています。これまでにオリジナル曲をYouTubeに投稿したり、ラジオ配信をしたりして参りました。 コメントやいいねをいただき、大変ありがたく感じています。この場をお借りして御礼申し上げます。 さて、最近は表立って活動できておりませんでしたが、実は第一子を妊娠・出産し、目まぐるしい日々を過ごしております。満足な活動こそできませんでしたが、『創作』に対して真剣に向き合い、考えを新たにする契機となりました。

    • [創作論782] アフターファイブ

      アフターファイブにテンションが上がるのは生理現象だと判明しました。 人体には、体温や代謝、就寝と覚醒のタイミングなど体のさまざまな機能を一定のサイクルで調整する概日リズムがあり、気分やメンタルヘルスに大きな影響を与えています。 今回研究チームは、病院の研修医2602人から収集した16万8311日分のデータを分析する研究を行いました。 参加が決まった人には腕に装着するウェアラブルデバイスのFitbit Charge 2が配布され、アプリを通じて睡眠、心拍数、歩数のデータを提供

      • [創作論781] アスリートと声かけ

        「ジェット機やフェラーリのように加速してごらん」と声をかけるだけで青少年アスリートのスピードが速くなることが判明しました。 先行研究では、アスリートは自分の体よりも環境に集中した方が速く走れるということが示されていました。 今回研究チームは、「どんな風に集中すると良いのか」を探り、周囲の人々がアスリートにどんな声をかければパフォーマンスが向上するのかを確かめました。 その結果、「地面に脚を打ち込め」よりも「地面を押しのけろ」と指示したり、「フェラーリのように加速しろ」「ジェ

        • [創作論780] 3Dプリンティングで脳組織を作製する

          3Dプリンティングにより、機能性脳組織が作製されました。 研究チームは、3Dプリンティングによる機能性脳組織の作製に世界で初めて成功しました。 今回開発した3Dプリンティング技術は、従来の垂直積層と異なり、水平方向に積層していくものです。 これまでよりも柔らかいバイオインクゲルを用いて、iPS細胞由来のニューロンが、まるで卓上に鉛筆を並べていくかのように水平に配置されます。 この組織は構造を保っているものの、ニューロンが互いに成長し、コミュニケーションをとるのに十分な柔らか

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        『創作』が『社会』と交わるとき ーCoral Hzの決意ー

          [創作論779] ヒスイラン

          翡翠色の花を咲かせるヒスイランのルーツが解明されました。 プヤ属(パイナップル科)は中南米を中心に200種以上が知られる植物で、特にチリに自生する種は花色の多様性が高いことが知られています。 そうした中、研究チームはチリ原産のプヤ属の仲間で、数年に一度、自然界では稀な翡翠色の花を咲かせるヒスイランの花色発現機構を調査してきました。 日本国内においては、2019年に科博 筑波実験植物園において青い花を咲かせる「プヤ・セルレア・ビオラケア」が、2021年に熱川バナナワニ園で淡い

          [創作論779] ヒスイラン

          [創作論778] 革新的なエポキシ樹脂

          200℃以上の耐熱性とリサイクル性を兼ね備えたエポキシ樹脂が開発されました。 ペットボトルなどの熱可塑性プラスチックは、世界的にリサイクルが進んでますが、エポキシ樹脂などの熱硬化性プラスチックは、加熱硬化する特性からリサイクルが困難とされています。 そこで研究チームはこの課題の解決に向け、エポキシ樹脂が有する特性である耐熱性や耐久性、接着性、機械強度、電気絶縁性を保持しながら、再成形機能を付与したエポキシ樹脂硬化剤の基本技術を開発しました。 実験の結果、高いガラス転移温度(

          [創作論778] 革新的なエポキシ樹脂

          [創作論777] ファインマン・スプリンクラー問題

          ファインマン・スプリンクラー問題に答えを出す実験結果が得られました。 ファインマン・スプリンクラー問題とは、水のような流体がS字型の管(アーム)から排出されるときに回転するタイプのスプリンクラーについての思考実験です。 流体がS字型のアームを通して吸い込まれた場合に何が起こるのかを問います。 研究チームは、実験室での精密な実験と、リバーススプリンクラーがどのように作動するかを説明する数理モデリングを組み合わせることで、この問題を解決しました。 リバーススプリンクラーは、装置

          [創作論777] ファインマン・スプリンクラー問題

          [創作論776] 空飛ぶバン

          着脱式の空飛ぶバンの展開が予定されています。 米LuftCar社は、フィリピンのジープニー車両メーカーeFrancisco Motorとの、フィリピン市場における電動垂直離着陸機(eVTOL)の投資や開発、展開における戦略的パートナーシップの覚書締結を発表しました。 覚書の中心となるのは水素を動力とする「LUFT PINOY eVTOL」の開発です。 LUFT PINOY eVTOLは航空機の機体部分とバン型の車両部分を着脱でき、eFrancisco Motorが車両部分を

          [創作論776] 空飛ぶバン

          [創作論775] 運動のメリット

          女性は運動で得られる健康面のメリットが男性より多いと報告がありました。 研究チームは、アメリカの国立衛生統計センターが実施した国民健康聞き取り調査のデータベースを利用し、1997年~2017年にかけて調査に回答した合計41万2413人のデータを収集しました。 被験者の年齢は27~61歳で、そのうち55%が女性であり、被験者は身体活動の頻度や期間、強度、種類などについて回答したとのことです。 また、研究チームは被験者らの健康データを2019年まで収集し、身体活動と死亡率にどの

          [創作論775] 運動のメリット

          [創作論774] 重力蓄電

          重力蓄電技術が開発されました。 Gravitricity社は、ヨーロッパで最も深い亜鉛と銅の鉱山である、フィンランド中央部ピハサルミ鉱山に自社で開発した重力蓄電技術を導入する予定です。 同社は、従来電池に代わって再生可能エネルギーを蓄電する、重力を利用したシンプルな蓄電システム「GraviStore」を開発しました。 GraviStoreは、既存の坑道を利用して、深い立て坑にてウインチに取り付けたケーブルで重りを吊り下げます。 再生可能エネルギーの過剰電力で重りを持ち上げ、

          [創作論774] 重力蓄電

          [創作論773] ヘリコプターの自律飛行

          ヘリコプター2機の自律飛行に成功しました。 NASAは、衝突回避ソフトウェアの制御によって、ヘリコプター2機の自律飛行に成功したと発表しました。 機体は、SARA(Sikorsky Autonomy Research Aircraft)として知られるS-76Bの改造版と、より大型のOPV(Optionally Piloted Vehicle)に分類されるBlack Hawkです。 両機には監視役のパイロットが搭乗し、ソフトウェアのコマンドに対する機体の反応や、コース修正時の

          [創作論773] ヘリコプターの自律飛行

          [創作論772] 色褪せないカラーフィルム

          半永久的に色褪せないカラーフィルムが開発されました。 金属製ナノ粒子は、原料の濃度を高めるか量を増やすことで高い発色性を得られます。 しかし、強い光散乱性を有していることから、透過性が損なわれるため、いかに薄い領域内の面内濃度を高くするかが課題になっていました。 今回研究チームは、金属ナノ粒子を着色剤としたカラーフィルムの開発を目的に検討を行いました。 金属を材料とすることで、顔料や染料などの着色剤では得られない発色性の高いカラーフィルムが得られ、その色はステンドグラスと同

          [創作論772] 色褪せないカラーフィルム

          [創作論771] プラズマによる浄水

          プラズマによる高効率な浄水システムが開発されました。 気体に電磁波のエネルギーを伝えることで人工的に発生させるプラズマは、シリコン基板上の集積回路作製に貢献しています。 これまでに研究チームは、水中の有機汚染物質を化学的に除去するためにプラズマを応用しました。 今回の研究では、プラズマを維持するために、マイクロ波発生装置からのエネルギーをプラズマと混合する金属装置を再設計しました。 改良したプラズマ反応器を用いることで、大気圧条件下で、比較的高い割合の水分を含むプラズマを安

          [創作論771] プラズマによる浄水

          [創作論770] エウロパの酸素

          木星の惑星エウロパは、生物が存在するには不向きかもしれないとの報告がありました。 エウロパは直径3100kmほどの衛星で、地殻内部には地球の約2倍もの大きな海があるとみられています。 また、エウロパは太陽から遠く離れているものの木星との相互作用で熱エネルギーが生み出されており、生物にとって重要な二酸化炭素やその他の化学元素があることも確認されているため、生命が存在している可能性があると期待されています。 水・適切な化学元素・熱源という生命の基本的な構成要素を持っているエウロ

          [創作論770] エウロパの酸素

          [創作論769] ピタゴラスの定理

          ピタゴラスの定理は、ピタゴラスが生まれる1000年以上前の粘土板にも記されていたと判明しました。 「三平方の定理」とは、直角三角形において、斜辺の長さをc、直角を挟む2辺の長さをa、bとすると、「a²+b²=c²」という等式が成り立つというもので、古代ギリシャの数学者・ピタゴラスから名前を取って「ピタゴラスの定理」と名付けられています。 しかし、ピタゴラスが生まれた紀元前570年頃よりも1000年以上昔の、紀元前1770年頃に記された古代バビロニアの粘土板「IM 67118

          [創作論769] ピタゴラスの定理

          [創作論768] 果物の匂い

          熟した果物の匂いが、がん細胞の増殖を抑制する可能性があると報告されました。 今回研究チームは、ジアセチルという物質がヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤として作用することを発見しました。 ジアセチルは、果物の発酵中に酵母から放出される揮発性化合物で、ポップコーンなどにバターの香りをつけたり、電子たばこへの香り付けとして使われたりします。 ヒストンは、DNAを折り畳むために、DNAを巻きつけるためのタンパク質です。 このヒストンに作用する酵素であるヒストンデアセチラーゼが

          [創作論768] 果物の匂い