カンバセーション・ピース

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記事一覧

映画「キングスマン」銀のスプーンを持たずに生まれたアンダードッグへのエール

すごくおもしろい。私これ好きだ。でも、2023年に見ると言わずにいられないのは、これって陰謀論の映画じゃないですかーーー!(笑) 耳の裏側に埋め込まれたマイクロチップ…

『推し、燃ゆ』 宇佐見りん ~生きよ堕ちよ、すべてはそこから始まるのだ

3年積んでた「推し、燃ゆ」をやっと読んだ(笑)。すごくよくできていて、想像以上に読みやすいじゃないの。確かに心地よい小説ではない。けれど、楽しく優しい物語しかなけ…

映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」~すべてはメタファーのように

私は人生で一度も鬼太郎をちゃんと通ったことがない(例外は朝ドラ「ゲゲゲの女房」)。なぜなら子どもの頃の私にとって「ゲゲゲの鬼太郎」は怖いアニメであり、そのころの…

映画メモ『あのこは貴族』~からっぽの器に自我の滴を注いでいく

2020年日本映画。よかった。ざっくり言うと、良いとこのお嬢さまが自我に目覚めるまでの物語。シンプルなんだけど、「この先どうなるんだろう?」という関心が最後までずっ…

「光る君へ」メモ 第32-33回「誰がために書く」「式部誕生」道長の心の中には今でも少女だったまひろの面影が

・新進気鋭の作家、まひろ先生絶好調。「帝は物語をお気に召さなかった」と道長に告げられても動じない。物語を書くこと、というか自分が書いている「光る君の物語」それ自…

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

オードリー若林による紀行文。夏って旅行記を読みたくなりますよね(私だけ?)。おまけに本書のメインはキューバ旅行記なので、猛暑のお供におすすめです。 「アラフォー…

HP・記念誌掲載インタビュー「KOTOKO Ballet Academy代表 井上古都香さん

これまでのライティング実績を記録・ご紹介する記事です。 福岡県宗像市の KOTOKO Ballet Academy 代表の井上古都香さんにインタビューさせていただきました。 10周年記…

「光る君へ」メモ 第30~31回「つながる言の葉」「月の下で」まひろ・道長のバディが誕生させた源氏物語

源氏物語と政治とのかかわりについてよくいわれるのは 「①道長の政治権力・威信の強化」、そのために「②道長は源氏物語(紫式部)のパトロンになった」ということ。 その…

「光る君へ」メモ 第31回「月の下で」鮮やかな反転に一本とられた

ついに源氏物語が誕生‥‥! ここまでこのドラマを見ながら、詮子のモデルは弘徽殿女御、明子は六条御息所、父・為時の「高倉の女」は夕顔で、その遺児さわは玉鬘、桐壺院…

「光る君へ」メモ第26~29回「いけにえの姫」「宿縁の命」「一帝二后」「母として」

最近感想書いてなかった。めったに行かない石山寺でたまたまやってきた道長と再会し、一度の逢瀬で子どもができる。うん、「宿縁」なんだけど、意外とあっさり同衾して、あ…

「光る君へ」メモ第23~25回「越前の出会い」「忘れえぬ人」「決意」:宣孝はすごいし道長はかわいい

「どうやってこなすんだろう~?」というイベントを消化するのがうまくて唸る。親子ほど年の離れた宣孝。平安時代ならいざ知らず、2024年に放送するドラマで主人公を結婚さ…

「虎に翼」メモ 第20週「稼ぎ男に繰り女?」人々の心に残る傷あと、結婚と国家と戦争

最近、寅子が「ごめんなさい」とやたら謝るのを見せられるのがいろんな意味でけっこう苦痛だったので、東京に戻って家族や桂場が言いたいことポンポン言う雰囲気にホッとす…

映画メモ『KCIA 南山の部長たち』~破滅の予感におののきつつ釘づけに

1970年代後半、17年にわたって君臨した韓国大統領周辺がモデル。 最後まで見てから、主役を演じているのがイ・ビョンホンだと気づいて仰天。キムタクと「HERO」で共演する…

架空インタビュー:それでも「幸せになっていいんだ」と ~ カンバセーション・ピース イノウエ エミ(前編)

◆ どっちつかずの人間ですが――自分ではどんな性格の人だと思っていますか? おお、私もインタビューでよくこの質問をしますが、聞かれてみるとけっこう難しいのがわか…

インタビュー:ファミリーバンド結成! 家族みんなで叶えたい夢 ~ 高橋加央里さん

◆歌×ダンス×楽器 3姉妹ロックバンド始動!――バンドと聞いてびっくりしました。どんな構成ですか? 小学3年生の長女がギター、2年生の次女がドラムで、年長さんの三…

座談会ライティング 「【ママ座談会】十人十色の断乳・卒乳 きっかけや取り組みをご紹介」

これまでのライティング実績を記録・ご紹介する記事です。 “子育てママのくらしがちょっぴり軽くなる生の声メディア「ママソレ!」” さんに掲載 ママライターたちの座…

映画「キングスマン」銀のスプーンを持たずに生まれたアンダードッグへのエール

映画「キングスマン」銀のスプーンを持たずに生まれたアンダードッグへのエール

すごくおもしろい。私これ好きだ。でも、2023年に見ると言わずにいられないのは、これって陰謀論の映画じゃないですかーーー!(笑)

耳の裏側に埋め込まれたマイクロチップ、無料SIMカードが受信する特殊電波によって狂暴化し殺し合う人々。それは地球のため人類の数を減らそうとする億万長者の陰謀で‥‥
特にコロナ禍以降、よく聞くようになった話やんw

いや、そんなことを言い出したら、映画は昔から陰謀論の宝

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 『推し、燃ゆ』 宇佐見りん ~生きよ堕ちよ、すべてはそこから始まるのだ

『推し、燃ゆ』 宇佐見りん ~生きよ堕ちよ、すべてはそこから始まるのだ

3年積んでた「推し、燃ゆ」をやっと読んだ(笑)。すごくよくできていて、想像以上に読みやすいじゃないの。確かに心地よい小説ではない。けれど、楽しく優しい物語しかなければ、この世はどんなにつらいだろうか?

「推し活」の特異性が注目されがちなようだが、むしろ、きちんと描き込まれているその背景が印象的。
合理性以外の価値基準がないような父親、「ちゃんとできる」姉とのぎくしゃくした関係。小さい頃から子ども

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映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」~すべてはメタファーのように

映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」~すべてはメタファーのように

私は人生で一度も鬼太郎をちゃんと通ったことがない(例外は朝ドラ「ゲゲゲの女房」)。なぜなら子どもの頃の私にとって「ゲゲゲの鬼太郎」は怖いアニメであり、そのころの私はとても怖がりだったからだ。
昨夏に公開されたこの映画もなかなか怖かったけれど、怖さ以上におもしろかった。

昭和31年、製薬会社が生み出す秘密の血液製剤の謎を追うため、会社の本拠地である山奥の村を訪ねる主人公、水木。世俗と隔絶されたその

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映画メモ『あのこは貴族』~からっぽの器に自我の滴を注いでいく

映画メモ『あのこは貴族』~からっぽの器に自我の滴を注いでいく

2020年日本映画。よかった。ざっくり言うと、良いとこのお嬢さまが自我に目覚めるまでの物語。シンプルなんだけど、「この先どうなるんだろう?」という関心が最後までずっと続く。

世の中には、想像もつかないような下々の暮らしをしている人もいれば、彼女から見ても雲の上に住んでいるような人もいる。華子は人々の相対化を通じて、自分がどういう存在であり、どう生きてきたのかに気づいていく。

雨の中、彼女が東京

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「光る君へ」メモ 第32-33回「誰がために書く」「式部誕生」道長の心の中には今でも少女だったまひろの面影が

「光る君へ」メモ 第32-33回「誰がために書く」「式部誕生」道長の心の中には今でも少女だったまひろの面影が

・新進気鋭の作家、まひろ先生絶好調。「帝は物語をお気に召さなかった」と道長に告げられても動じない。物語を書くこと、というか自分が書いている「光る君の物語」それ自体に魅入られているのは、前回、原稿を道長に渡したあともひとりで校正を続ける姿で描写されていた。

・「物語は生きておりますゆえ」「物語は書きたいときに書かねば勢いを失います」  本作の脚本家である大石静の胸の内でもあるんだろうなー。

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『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

オードリー若林による紀行文。夏って旅行記を読みたくなりますよね(私だけ?)。おまけに本書のメインはキューバ旅行記なので、猛暑のお供におすすめです。

「アラフォーだというのにニュース番組を見てもまったく理解できないことが恥ずかしくなって」歴史や経済を学び始めた若林。

「格差社会と言われ始めたのはいつ頃でなぜか?」
「なぜブラック企業が増えたのか?」
「交際相手にスペックという言葉が使われるように

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HP・記念誌掲載インタビュー「KOTOKO Ballet Academy代表 井上古都香さん

HP・記念誌掲載インタビュー「KOTOKO Ballet Academy代表 井上古都香さん

これまでのライティング実績を記録・ご紹介する記事です。

福岡県宗像市の KOTOKO Ballet Academy
代表の井上古都香さんにインタビューさせていただきました。

10周年記念誌に掲載された記事です。
スクールのウェブサイトでも読んでいただけますので、ぜひごらんください。

笑顔も語り口もとても気さくなことこ先生。
若いころから大きなチャレンジを続け、
グローバルとローカルを軽やかに

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「光る君へ」メモ 第30~31回「つながる言の葉」「月の下で」まひろ・道長のバディが誕生させた源氏物語

「光る君へ」メモ 第30~31回「つながる言の葉」「月の下で」まひろ・道長のバディが誕生させた源氏物語

源氏物語と政治とのかかわりについてよくいわれるのは
「①道長の政治権力・威信の強化」、そのために「②道長は源氏物語(紫式部)のパトロンになった」ということ。
そのふたつを押さえながらも、そこに今作オリジナルの意味づけをしている。

①道長の政治権力・威信の強化

30話の冒頭に「深刻な干ばつ」を描いた。この30話が放送された8月は連日の猛暑。苦しむ人々の描写もことさら響きましたね‥‥

ほかの公卿

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「光る君へ」メモ 第31回「月の下で」鮮やかな反転に一本とられた

「光る君へ」メモ 第31回「月の下で」鮮やかな反転に一本とられた

ついに源氏物語が誕生‥‥!

ここまでこのドラマを見ながら、詮子のモデルは弘徽殿女御、明子は六条御息所、父・為時の「高倉の女」は夕顔で、その遺児さわは玉鬘、桐壺院は宣孝かな‥‥などなど
「源氏物語」の登場人物へのオマージュを感じてきたけど、逆だったんだね、という。

当時の後宮や貴族たちの恋模様、人間模様から着想して書かれたのが「源氏物語」なのだという作劇。鮮やかな反転に一本とられた。
いや、考え

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「光る君へ」メモ第26~29回「いけにえの姫」「宿縁の命」「一帝二后」「母として」

「光る君へ」メモ第26~29回「いけにえの姫」「宿縁の命」「一帝二后」「母として」

最近感想書いてなかった。めったに行かない石山寺でたまたまやってきた道長と再会し、一度の逢瀬で子どもができる。うん、「宿縁」なんだけど、意外とあっさり同衾して、あっさり子どもができて、あっさり夫(宣孝)に打ち明けて、あっさり受け容れてもらって‥‥と、さらさら流れていった感。個人的にはあまりみなぎるところがなかったかな。

まあ、ここらへんけっこう塩梅が難しいよね。

いかに時代が違うとはいえ、現代の

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「光る君へ」メモ第23~25回「越前の出会い」「忘れえぬ人」「決意」:宣孝はすごいし道長はかわいい

「光る君へ」メモ第23~25回「越前の出会い」「忘れえぬ人」「決意」:宣孝はすごいし道長はかわいい

「どうやってこなすんだろう~?」というイベントを消化するのがうまくて唸る。親子ほど年の離れた宣孝。平安時代ならいざ知らず、2024年に放送するドラマで主人公を結婚させるには相当難しい相手だ。
(演じる佐々木蔵之介と吉高由里子も約20歳差だが、吉高由里子が35歳overなのでなんとか見られる。個人的には。)

年齢差による力の不均衡をかさにきて男がガッと奪取していく、「光源氏による若紫の略奪方式」じ

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「虎に翼」メモ 第20週「稼ぎ男に繰り女?」人々の心に残る傷あと、結婚と国家と戦争

「虎に翼」メモ 第20週「稼ぎ男に繰り女?」人々の心に残る傷あと、結婚と国家と戦争

最近、寅子が「ごめんなさい」とやたら謝るのを見せられるのがいろんな意味でけっこう苦痛だったので、東京に戻って家族や桂場が言いたいことポンポン言う雰囲気にホッとする。

(※謝らせる意図はわかるよ。経済力や社会的地位をもった寅子が、権力勾配でいうと下にいる子どもや部下、主婦である花江に謝ることに意味があるんだってことよね)

だから家族裁判もおもしろかったんだけど、中途半端かつ複数の問題含みで終わっ

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映画メモ『KCIA 南山の部長たち』~破滅の予感におののきつつ釘づけに

映画メモ『KCIA 南山の部長たち』~破滅の予感におののきつつ釘づけに

1970年代後半、17年にわたって君臨した韓国大統領周辺がモデル。
最後まで見てから、主役を演じているのがイ・ビョンホンだと気づいて仰天。キムタクと「HERO」で共演するような華やかなスター俳優のイメージだった。こんなふうに、オーラはゼロだけどダイソン並みの吸引力、みたいな魅せ方ができる人なんだ。

それぞれの人物の作り込みもだが、『権力と人間』の描き方がえげつなく、また普遍的。

服従、追従、抑

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架空インタビュー:それでも「幸せになっていいんだ」と ~ カンバセーション・ピース イノウエ エミ(前編)

架空インタビュー:それでも「幸せになっていいんだ」と ~ カンバセーション・ピース イノウエ エミ(前編)


◆ どっちつかずの人間ですが――自分ではどんな性格の人だと思っていますか?

おお、私もインタビューでよくこの質問をしますが、聞かれてみるとけっこう難しいのがわかりますね(笑)。

私は‥‥うーん、どっちつかずの人間かなぁ‥‥。
外向的でもあり内向的でもあり、大雑把でめんどくさがりだけど真面目ではある。会社勤めも長かったし協調性はまぁまぁもっているはずだけど、もうだいぶ長いことフリーランスをやっ

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インタビュー:ファミリーバンド結成! 家族みんなで叶えたい夢 ~ 高橋加央里さん

インタビュー:ファミリーバンド結成! 家族みんなで叶えたい夢 ~ 高橋加央里さん


◆歌×ダンス×楽器 3姉妹ロックバンド始動!――バンドと聞いてびっくりしました。どんな構成ですか?

小学3年生の長女がギター、2年生の次女がドラムで、年長さんの三女がボーカルです。

――前回のインタビューではお腹の中にいた三女ちゃんもメンバーなんですね! 

はい。もう少し大きくなったら本格的にベースを始めるかも‥‥? 今は、パパがベースを弾いています。

――何がきっかけでバンドを始めたの

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座談会ライティング 「【ママ座談会】十人十色の断乳・卒乳 きっかけや取り組みをご紹介」

座談会ライティング 「【ママ座談会】十人十色の断乳・卒乳 きっかけや取り組みをご紹介」

これまでのライティング実績を記録・ご紹介する記事です。

“子育てママのくらしがちょっぴり軽くなる生の声メディア「ママソレ!」” さんに掲載

ママライターたちの座談会に参加し、ライティングも担当しました。

かつて卒乳・断乳したみなさんにも、気楽に、懐かしく読んでいただけるのではないかと思います😌
 
私の無計画断乳っぷりも披露しております‥‥

これからの方、いろんなパターンありますがきっと

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