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コミュニティ構築ノウハウ

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コミュニティづくりに関する記事をまとめました。
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#オンラインイベント

コミュニティの「杉」問題

コミュニティの「杉」問題

場づくりに14年携わっております。リアルでもオンラインでも、複数のコミュニティを立上げてきました。そのエッセンスは100本以上の記事にまとめ、求めに応じて個人や企業にアドバイスもしています。

最近、自作テキスト(以下)による実践ワークショップもやる中で、コミュニティの試行としてのイベントを形にできない人が多いことに、改めて気づきました。

長い経験でそんな症例を山ほど見てきたので、「XXし過ぎ」

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「場づくり」自走のはじめ方

「場づくり」自走のはじめ方

最初の試行イベントを終えた主催者が、自ら歩みを進める方法を整理します。

本稿は、私が講師を務める自由大学の講座「場の主催学」のテキストとして作成しました。

「ゴール」の解像度を上げるどこかに向かって歩き続けるには、行き先が明らかでなければなりません。

実際に人を呼んで活動をしてみると、人の顔ややることのイメージもリアルなものになっていきます。持続可能な場づくりに欠かせない、参加者と場とが互い

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試行イベント「ふり返り」のやり方

試行イベント「ふり返り」のやり方

自身のイベントやコミュニティを形にするために、仮説検証と課題出しを目的としたイベントを、小さく試すやり方と考え方をお伝えします。

本稿は、私が講師を務める自由大学の講座「場の主催学」のテキストとして書きました。

試行してふり返る理由頭で考えるだけでは、参加者ニーズは分からず、コンテンツもまとまりません。仮説を立ててイベントを試行すると、ターゲットやニーズ、目指す姿がクリアになり、軌道修正や改善

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セミナー案内文を作る〜素材をそろえる

セミナー案内文を作る〜素材をそろえる

セミナーの案内文は企画そのものですが、案外事細かに説明しているものが世にないので、書いてみます。

第1回は「素材の整備」。

要素が明確でないまま文章にまとめようとすると、読み手にとって分かりにくい案内文になります。見た瞬間に反応するような案内でないと、申し込みにはつながりません。

本稿では、書く前段の素材整理の枠組みや手順をお伝えします。

動機を見出す取り組みを継続するには「原動力」が必要

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4/12開講・新講義「場の主催学」の魅力を知るトーク

4/12開講・新講義「場の主催学」の魅力を知るトーク

2021年4月12日に開講する新講義「場の主催学」について、自由大学学長の深井次郎さんが、教授の高橋龍征さんとキュレーターの庄司弥寿彦さんに伺いました。

受講を検討している方の参考に、講座案内に書ききれなかったねらいや想いを深堀りします。

「場づくり」がライフワークになった2人がつくる講義高橋:「場の主催学」教授の高橋です。conecuriという会社を経営し、企業や大学のセミナー企画やコミュニ

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オンライン化により、コミュニティが自走の「臨界点」を超えにくくなる問題への処方箋

オンライン化により、コミュニティが自走の「臨界点」を超えにくくなる問題への処方箋

来週、コミュニティーマーケターのイベント「CMC Meetup」で20:00~20:25のセッション2「オンラインで進むコミュニティの "セミナー化"を防ぐには?」に登壇するに際し、考えをまとめておきます。

事前にご覧頂き、可能なら質問も持ってご参加頂けると、限られた時間の中でより良い知見の共創ができるのではとの意図です。

前編では、「コミュニティ」と「セミナー/イベント」の違いについて説明し

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コミュニティとイベントの違い、説明できますか?

コミュニティとイベントの違い、説明できますか?

来週、コミュニティーマーケターのイベント「CMC Meetup」で20:00~20:25のセッション2「オンラインで進むコミュニティの "セミナー化"を防ぐには?」に登壇するに際し、考えをまとめておきます。

事前にご覧頂き、可能なら質問も持ってご参加頂けると、限られた時間の中でより良い知見の共創ができるのではとの意図です。

まず、「コミュニティ」と「セミナー」の区別の共通理解がないと、その症状

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コラボの注意点

コラボの注意点

活動の幅を広げ、これまでと違う層にリーチするために、他のコミュニティとコラボをすることがあります。特に立ち上げて少し人も増え、方向性や体制も固まり始めると、先行している同じ分野のコミュニティと一緒に何かやろうという話になることもあるでしょう。

とはいえ、意外とコラボは難しい部分があります。相手の主催者、運営メンバー、参加者も思いを持って活動し、出来上がった文化があります。それは主催者の価値観やキ

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オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(6)〜他に必要な専門性

オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(6)〜他に必要な専門性

コロナを受けて立ち上げた、働き方、コミュニティ、イベントなどをオンラインシフトする実践知を共創するコミュニティを、アウトプットを主軸とするグループ運営体制に本格移行する構想について書きます。

今回は運営や創造に必要なこれまで挙げた以外に必要な専門性について。

これまで以下のチームの構想について記しました。

・イベント企画
・イベント記事化
・コミュニティ・マネジメント

最初から手を広げ過ぎ

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オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(5)〜活性化する仕掛けのアイデア

オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(5)〜活性化する仕掛けのアイデア

コロナを受けて立ち上げた、働き方、コミュニティ、イベントなどをオンラインシフトする実践知を共創するコミュニティを、アウトプットを主軸とするグループ運営体制に本格移行する構想について書きます。

今回はコミュニティを活性化させる仕掛けのアイデアについて。

企画壁打ち会「こんなことをやりたいと思っているんだけど」という人は多くいます。しかし、具体的な企画にまで落とし込めない人、企画にまではしたけれど

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オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(3)〜イベント記事化チーム

オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(3)〜イベント記事化チーム

コロナを受けて立ち上げた、働き方、コミュニティ、イベントなどをオンラインシフトする実践知を共創するコミュニティを、アウトプットを主軸とするグループ運営体制に本格移行する構想について書きます。

前回はイベント企画チームについて書きましたが、今回はイベントなどの取り組みを記事化するチームの構想について。

アウトプットの目的と目標知見は誰もが使えるようになっていないと意味がありません。自主イベントを

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Zoom飲みやRemoに足りない5つの本質的機能

Zoom飲みやRemoに足りない5つの本質的機能

一時期はZoom飲み会が流行ったり、Remoのようなオンライン交流ツールが出てきたものの、対面で実現する関係構築のレベルには程遠く、イマイチ日常化する感じがしません。

余白がない、自然な形での連絡先交換ができない、人となりが分からないので心理的バリアを排除しきれない、など様々な理由が言われていますが、今日はその根本的な理由を考えてみようと思います。

内向的な人間が交流会を200回やった洞察まず

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オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(2)〜イベント企画チーム

オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(2)〜イベント企画チーム

コロナ本格化によりイベント、働き方、コミュニティ、イベントなどが急激にオンラインシフトする事態に備えるべく、知見を共有・共創し、実践のための課題解決を互いに助け合う場として、また、オフラインでのセミナーを生業としていた自分のために、オンラインコミュニティを立ち上げました。

その役割は以下の2点と考えております。

1)オンライン・シフトの実践知を共創する
2)オンライン・コミュニティ構築・運営を

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