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オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(6)〜他に必要な専門性

コロナを受けて立ち上げた、働き方、コミュニティ、イベントなどをオンラインシフトする実践知を共創するコミュニティを、アウトプットを主軸とするグループ運営体制に本格移行する構想について書きます。

今回は運営や創造に必要なこれまで挙げた以外に必要な専門性について。

これまで以下のチームの構想について記しました。

イベント企画
イベント記事化
コミュニティ・マネジメント

最初から手を広げ過ぎると回らなくなるので、チームとしてまとめるのはこれくらいかと考えていますが、他にも必要な専門性もあります。

クリエイティブ

イベントや記事に必要な画像の類をデザインする人が必要です。見栄えが良いだけで入口での信用期待が少し上がりますし、イベントの集客も押し上げます。

数多くのイベントや記事を実戦の機会として提供できることがこのコミュニティの強みです。

なお、クリエイティブには幅広い意味があり、クリエイティブ・ディレクター、コピーライター、Webディレクション、映像制作など、人を動かすものを創造できる専門性を持った人が幅広くいるに越したことはありませんが、その辺は巡り合わせもあるだろうと思っています。

デザイン

コミュニティで参加者が迷うことなく必要な価値をえてもらえるよう、体験の設計をし、既存の仕組みを改善していく人を想定しています。独自のサイトを作るわけではありませんが(可能性は無くはないですけれど)、既存のツールの組み合わせや設定、そこに入れるビジュアルのデザインは参加者の体験を大きく左右しますし、テキストだってUXを構成する重要な要素です。

それらを統合的にディレクションする実践機会は日々発生するので、机上の演習ではなく、生々しい経験値をためるにはいい機会だと思います。

マーケティング

様々なイベントやコンテンツを形にしたならば、それを世に知らしめ、役立つ人に届け、参加者を増やすためには、発信・拡散し、集客する力が必要です。

とはいえ、ボランタリーなコミュニティは良くも悪くもキャッシュが先行する投資ができません。勢い、お金を使わず知恵を使って必要とする人にリーチし、価値を創造していかなければならないでしょう。

この制約条件を楽しみながらパフォーマンスをあげることに面白みを感じる人にとっては良い環境でしょう。既に多様な参加者がいるので、考えた施策を試しやすいからです。

また、お金を使わない、デジタルを中心としたマーケティングの施策を打ち、facebookなどの様々なデータを活用し、仮説検証を回すこともできます。

「LPが必要」など、大きな先行投資や固定費がかからなければ、必要な施策もオーダーに応じて打て、個人では試せないことも実験できるでしょう。

システム

コミュニティは、メンバーシップの境界が曖昧だったり、人が頻繁に入れ替わったりします。法人ではないのでITツールの権利関係も工夫が必要ですし、非営利なら費用負担も極力ゼロに、あっても個人に負担させない仕組みが必要です。セキュリティの問題も任意団体だからといって軽視はできません。

これらは専門知識と現実的な判断が必要でしょう。今後このような会社などの法人ではないプロジェクトやコミュニティを回す仕組みを作る実験ができると考えます。

法務

これもシステム&セキュリティと似ているかもしれません。コミュニティは「権利なき社団」の側面があり、何かの責任を負うような局面においては、主催者が個人的な負担をするリスクがあります。

また、個人情報保護など法令の順守は、任意の個人の集まりとはいえ、軽視はできません。たとえ違法ではなくとも、人によっては不安や不快な思いを持たせる要素を極力減らす必要があります。逆に、どこまでが大丈夫かを知らないが故に過度に萎縮すれば、本来提供できたはずの価値も提供できなくなってしまいます。

これもまた、今後の動きに備えた実験的な取り組みができる点に面白みを感じられる人には、良い機会かもしれません。

フル・オンラインのコミュニティ実験場

こちらのコミュニティで順次形にしてまいります。近々説明・ディスカッション会を実施するので、よろしければご登録ください。

ご紹介:オンラインセミナーのノウハウをまとめた新著

こんな本も出したので、よろしければお手に取ってみてください!

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