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学校づくりの歩み

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デンマークのフォルケホイスコーレに感銘を受け、「フォルケをモデルにした人生の学校を日本につくりたい」という教育女子2人の衝動から始まったSchool for Life Compa…
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#デンマーク

「私のちいさな問いから社会が変わる」School for Life Compath学生インターン第1期生募集

「私のちいさな問いから社会が変わる」School for Life Compath学生インターン第1期生募集

わたしたちは、地図のない大海原を手のひらのコンパスを頼りに航海していくような時代を生きている。でも、時にコンパスが、心の向く方をうまく示してくれなくなるときもある。

そんなときは、船着場に停まって、荷物をおろして、心のアンテナを磨いて、コンパスの調子が戻ったら、針が示す方へまた旅に出る。

誰だって何歳だって、必要なときに人生で立ち止まり、自分と社会をよりよく知るための「人生の学校」があったらい

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ぱっきり分かれた境界線と、こぼれ落ちたかけらを拾いに。

ぱっきり分かれた境界線と、こぼれ落ちたかけらを拾いに。

3月末にCompathのロングコースを終えてから、1ヶ月ほど東川を離れて、国内を転々と旅していました。

いつもは北海道東川町で旅を受け入れる側の私が、旅をしてみる側になってみて感じたこと。
それが、Compathを3年間やってみて感じている社会への課題意識と通ずるものがあったので、記録として残しておきます。

テーマは「効率化・明確化などに迫られ、ぱっきり境界線を引いてしまうことで、個人と社会か

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「私を大事にする」ことからはじまる、やわらかい社会変革を夢見て

「私を大事にする」ことからはじまる、やわらかい社会変革を夢見て

会社を辞めるときにそう伝えると、大抵のひとはキョトンとした。

2017年にわたしが惚れ込んだ学校は、小学校でも高等教育でもなく。
人生を豊かするための大人の学校「フォルケホイスコーレ」と呼ばれるものでした。

2017年 フォルケホイスコーレとの出会い当時の私を思い返すと、とっても、生き急いでいた。

未来のために今を削っていた。もっと頑張らねば。上へ上へ歩みを止めない。根本には、なにかから置い

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学びの場から学び舎へ 〜2021年デンマーク渡航記 vol.1〜

学びの場から学び舎へ 〜2021年デンマーク渡航記 vol.1〜

寝静まって機内が暗くなる頃、頭上の灯りに手を伸ばしてつける。かさりとページをめくる音が響く。

1回目2017年のデンマーク渡航時は「生のための学校」

2回目2019年のデンマーク渡航時は「民主主義」

3回目2021年の今回は「10 Lessons from the Folk High School」

4年前からやってること全然変わらないな、とふと気付き笑えてきた。

2017年、まだ私は東

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私たちはひとりひとり灯を持っている〜2021年デンマーク渡航記 vol.2〜

私たちはひとりひとり灯を持っている〜2021年デンマーク渡航記 vol.2〜

「あなた」そのものを大事にしていい。生きててくれてありがとう。今までの道筋も山も谷も葛藤も全て含めてあなたの"資源"です。あなたの生きてきた物語がきっと誰かの心に種を蒔く。

デンマークの大人の"人生の学校"フォルケホイスコーレに、4年前に初めて訪れたときも、今回のデンマーク視察でも、受け取った力強いメッセージは変わらなかった。

魔法がかけられた学び舎「ありのままの自分でいられるって、入学して僅

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【Co-founder 遠又×安井 対談インタビュー】〜Compath設立1周年を迎えて今考えていること〜

【Co-founder 遠又×安井 対談インタビュー】〜Compath設立1周年を迎えて今考えていること〜

2021年4月22日に1歳を迎えたCompath。
私たちにとって、本当にいろんなことがあった1年間でした。
1年の節目に、2020年度の活動をまとめ、浮かんだ問いをもとに日本の社会構造のリサーチをしました。
私たちの目にどんな世界が見えているかを共有しながら、いろんな人たちと対話をしたいと思い、ふたつの仕掛けを用意しています。
ひとつめはCompath Dialogue BOOK、このブックレッ

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シロクマは北極で生きたい-compath一年目の句読点-

シロクマは北極で生きたい-compath一年目の句読点-

2020年4月22日にCompathを設立して一年が経ちました。
年度の狭間に句読点を打つために、2020年に印象的だったこと、起こったこと、そしていま考えていることについて、つらつらと。

蓋を開け続ける北海道東川町はうっすらと雪が積り始めた11月、コロナの合間を縫ってフォルケのプログラムを奇跡的に開くことができた。
わたしは夜の食堂に流れる余韻の時間を眺めていた。

外のひんやりとした景色が信

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はじまりの前の、ゼロの時間

はじまりの前の、ゼロの時間

北欧に100校ある大人の人生の学校"フォルケホイスコーレ"を創設したグルントヴィは、人間同士の"生きた言葉”での対話こそが一番の学びになると説いた。自分たちの手で国は創り直せると信じて”人間の生き様と言葉”に一番の価値をおいた人が作った、民衆のための学校。
2年前、デンマークのフォルケホイスコーレに訪れて、惚れこんだ理由を振り返ってみた。

”人はひとりひとり生まれてきた意義を持っている”
綺麗事

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