安井 早紀@School for Life Compath

School for Life Compathの共同創業者  北海道東川町でデンマーク…

安井 早紀@School for Life Compath

School for Life Compathの共同創業者  北海道東川町でデンマークのフォルケホイスコーレをモデルにした人生の学校づくりに邁進中。 考えたことをゆるゆる書き留める日記。ハロプロがウェルビーイング。      公式→https://note.mu/compath

最近の記事

場を持つ嬉しさをただただ噛み締めるの巻 -Compath Campus Journal 01-

来年の春にはSchool for Life Compathの校舎ができる。 「2024年に校舎ができるから楽しみなんです〜」と伝えていたけど、その2024年がもうすぐ近づきつつある。校舎もだいぶ完成に近づいている。(TOP画像は最新の外観です) 未来系の表現が使えなくなる日が来るのだ。 なんだかまだ現実味を帯びない。夢のような。 町のあちこちの施設を借りて、転々としながらプログラムをひらいていた3年間から、校舎ができるこれからの数年間。Compathの第二創業期といえる

    • ぱっきり分かれた境界線と、こぼれ落ちたかけらを拾いに。

      3月末にCompathのロングコースを終えてから、1ヶ月ほど東川を離れて、国内を転々と旅していました。 いつもは北海道東川町で旅を受け入れる側の私が、旅をしてみる側になってみて感じたこと。 それが、Compathを3年間やってみて感じている社会への課題意識と通ずるものがあったので、記録として残しておきます。 テーマは「効率化・明確化などに迫られ、ぱっきり境界線を引いてしまうことで、個人と社会からこぼれ落ちるもの」について。 旅と、私のかけら 今回の旅は、ちょっとの計画

      • 「私を大事にする」ことからはじまる、やわらかい社会変革を夢見て

        会社を辞めるときにそう伝えると、大抵のひとはキョトンとした。 2017年にわたしが惚れ込んだ学校は、小学校でも高等教育でもなく。 人生を豊かするための大人の学校「フォルケホイスコーレ」と呼ばれるものでした。 2017年 フォルケホイスコーレとの出会い当時の私を思い返すと、とっても、生き急いでいた。 未来のために今を削っていた。もっと頑張らねば。上へ上へ歩みを止めない。根本には、なにかから置いていかれる不安、隙を見て追い抜いてやろう、まだまだ足りない、そんな思考があった気

        • 【いまを生きる手習い塾レポート】〜(第1回)デンマークから考える、食・未来・環境〜

          ひょんなきっかけでアシスタントをさせていただくことになった「いまを生きる手習い塾」のレポートです。北海道東川町でデンマークのフォルケホイスコーレを作る実験中の私が、デンマークオタクの眼差しと愛を込めてお送りします。 本日は10/13(火)に開催された、 第一回目「デンマークの食文化&環境」のレポートです。 01.世界の食の現状「デンマークの食文化&環境」のレクチャー。まずは、ニールセン北村朋子さんによる、世界の食の現状の解説から。 ホットな話題からいくと、今年のノーベル

        場を持つ嬉しさをただただ噛み締めるの巻 -Compath Campus Journal 01-

          青春は、いつ終わるのか 『青くて痛くて脆い(住野よる)』

          読む本で、小説の比率を増やしたいなと思っている今日この頃。ずっと実家に積ん読になって置いてあったものを、そういえばと引き出して持ってきた。 青くて、痛くて、脆い。 口のなかで転がしながら。 あらすじ人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。それから3年。あのとき将来の夢を語り合

          青春は、いつ終わるのか 『青くて痛くて脆い(住野よる)』

          こころのひげ記念日

          今日、職場の後輩とカレーランチを食べながら、盛り上がった話。 懸命に働いていると、気づくと、 隙を見せないように強めな自分を出してみたり、 しっかりしなきゃと発言や反応がマッチョになっていたり、 オフモードの本来の自分の状態よりも「男性性」が強くなるよね。 とげとげしたり、無駄に自分を守ろうとしたり、 帰り道にちょっとだけ後悔する。 明日はもうちょっと優しく、やわらかくなろう。と唱えて帰る。 そんな話。 あるあるー!なんて笑って盛り上がって。 この状態を 「こころにひ

          話すことは放すこと『逆境に生きる子たち-トラウマと回復の心理学-』

          「スーパーノーマル」という耳馴染みがない言葉と、裏表紙に書いてある言葉が気になって。 あらすじアメリカの臨床心理学者であり、カウンセラーでもあるメグ・ジェイが20年間様々な相談者の話を聞きながら、大勢の人が似たような孤独を感じていること、この感情や境遇は自分だけ(ノーマルではない)ではないかと感じていること、でも実はそれはほかの人と大きく違うわけではないと気付いていないことから書き始めた本。 章ごとに、逆境に生きる子供たちがどんな名前の困難にぶつかり、どう超えていくのかが

          話すことは放すこと『逆境に生きる子たち-トラウマと回復の心理学-』