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メンタルケアの段階がイメージしやすいLiSS の「ライフセルフサポート」

年々、心理カウンセリングの認識は広まりはするものの、まだまだ、気軽に受けてもらえるほどハードルは下がってはいないように感じます。

ハードルを高く感じさせている理由の一つには、
心理カウンセラーと相談者の認識にズレが出ていることも考えられます。

「心理カウンセラーはアドバイスをするもの」という間違ったイメージが強まっていることで、
「困った時に気軽に相談できる場所」というよりも、
「本当にアドバイスがほしい時に頼る場所」となってしまっている可能性もあります。

実際は、心理カウンセリングでは、アドバイスはしません。

本来は、心理カウンセラーは独自の多面的な視点でみた、ものごとの考え方の選択肢をいくつも持ちながらお話を伺っています。
(他のカウンセラーのやり方が分からないので、私、旭 美由紀が行なっている「 LiSS では」に限らせていただきます)

LiSS では、心理学の他に、
多種多様な視点や独自の価値観をもとに、今の相談者に合いそうな考え方や方法を提案していきながら、本人の意思も照らし合わせて、その後の流れを決めていくという日常会話とは違う形でご相談を聴かせていただいています。

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では、なぜ、このように真逆の認識になってしまっているかというと、

それは、心理カウンセラーも、相談者も
「自分に必要な段階が目で見えていないから」
というのも理由の一つだと考えます。

正確には、心理カウンセリングを提供している心理カウンセラーの説明不足が大きく影響していると言えます。

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実際「心理カウンセリングって何をしてくれる場所なんですか?」という質問に、分かりやすく簡単に伝えられるカウンセラーが少ないのが現実です。

それは「心理カウンセリング」という一つのジャンルの中にも段階がある上に、相談者一人ひとりへの対応も毎回違うため、言葉で伝えるのが難しいからでもあります。

そのため、
「心理カウンセラー自身はメンタルケアの段階を頭で理解していても、それを相談者と共有できていない」ということが起こっていると考えられます。

心理カウンセリングという一つの対応の中には、
「掻き乱されている気持ちの整理」
「消化できていないままの気持ち」
「どう考えていいのか分からない混乱」
「過去の影響で染み付いている不安や恐怖」
「やり場のない怒りや悔しさ、悲しさ、寂しさ」
「前に進みたくても躊躇して進めないもどかしさ」
など、さまざまな気持ちに触れながらお話を進めていきます。

その中で、相談者が、
「自分の悩みの解決方法は、カウンセラーが知っているんだろうから、何かしら内容に合ったアドバイスをくれるだろう」という前提で話していたとしたら、自分の人生の答えをカウンセラーに求めながら話をする形になります。

一方、心理カウンセラーは、
相談者自身が「これが悩みの答えだ」と思えることを一緒に見つけるためのお手伝い(サポート)をするだけの立場だと思って関わっていたとします。

この、お互いに認識の違いを持ったまま話を進めてしまうと、話の方向性が合わずに、本来の心理カウンセリングの「相談者の自己治癒力を引き出す関わり」ではなく「相談者の求める答えのようなもので指示する関わり」となることで、健全な関わり方ではなくなってしまうことも少なくありません。

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しかし、
これが、今までの心理カウンセリングのスタイルでもあったといえます。

心理カウンセリングの認識が間違ったままでは、本来の心理カウンセリングの良さも必要性も伝わらず、日常生活に上手く活用していただくこともできません。

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「心理カウンセリング」という一つのジャンルだけで、段階や対応方法にも違いがあることを心理カウンセラーから伝えてもらえていないと、
相談者は、何をしてくれる場所なのか分からない状態で話すため「きっと、カウンセラーがどうにかしてくれるだろう」と、心のどこかで相手任せの関わりになるのは自然なことだと思います。

そこで、漠然としていたものを理解してもらいやすくするために、
旭 美由紀が行なっている「ライフセルフサポート LiSS 」では、

今までは「心理カウンセリング」という一つのジャンルで扱われていたものを「心理カウンセリング」と「ライフセルフサポート」の2つに分けることにしました。

そのことで、メンタルケアの段階も分かりやすくなりました。

この図を、相談者と共有することで、相談者自身も、今の自分に必要な段階が分かりやすくなり、一回、一回のお時間で、向き合いたい今の自分の状態を客観視しやすくなると思いました。

例えば、
今の自分には、ライフセルフサポートが必要だと思いながら話してみたけど、やっぱり過去の不安に引きずられて前に進むのが怖くなるという時には、心理カウンセリングで気持ちの消化や癒しをしてみるなどという形で、この段階を行ったり来たりしながら、少しずつ、今の自分に必要な段階を使い分けていくこともできるのです。

そして、この段階ができたことで、
私、旭 美由紀が行なっている、
多種多様な視点や独自の価値観を持った心理カウンセラーを育成する「ライフセルフサポーター養成講座」で、講座を学ぶ生徒が、今の自分は何を軸にしながら学んでいけば良いのかも理解しやすくなると思います。

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そして、
旭 美由紀の自分ルールには「相手ありきのことを自分一人で決めない」というのがあります。

これは、カウンセリングでも、プライベートでも、人と人との関わりがあるどんな場面でも大事なことだと思いながら実践しています。

その考え方を、今回、心理カウンセラーと相談者の関わりの中にも取り入れて、お互いにとって良い状態の関わりができる形を目指しました。

そのために、一番大事なことは、
「お互いの考えや想いを共有すること」だと思っています。


昔の「自分はなにも言わなくても周りが察する」という、みんなが同じ価値観や同じ視点でいることが当たり前の時代から、

今の「自分の考えは周りに言わなければ伝わらない」という、一人ひとりがそれぞれで違った価値観を持っていることを主張していいし、それを尊重し合うことが大切だよねという時代に変わったことで、

「今までは、言わなくても理解しているだろうと思うことも、これからは、一つひとつ言語化しながら伝えて共有していくこと」が大事になってきていると思います。

そのために、今まで色んな形でインプットしてきたことを、これからは、それぞれの形で自分なりにアウトプットしていくことで、一人ひとりの個性に色が出てくるのではないでしょうか。


その、これからの人間関係に大切なことを、
まずは、心理カウンセラーがお手本として実践しながら話すことで、人間関係に悩んでいる相談者に「悩みのその先」を見せながらお話を進めていけるのではないかと考えます。


もっと、心理カウンセリングを身近なものに感じてもらうことで、
「心理カウンセリングって悩みの解決方法を一緒に見つける場所でもあるけど、色んな想いを共有しながら自分らしい自分を見つけられる場所でもあるんだな」ということも体感してもらえたら幸いです。

旭 美由紀
独自の価値観を持った心理カウンセラー
ライフセルフサポーター養成講座 LiSS  講師

ライフセルフサポート LiSS HP
https://liss-co.jp/


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