「死にたい」と思うとき、あなたを助けてくれる人の見つけ方。
そんなふうに感じて、心も体もこわばってしまった人に。
今回は、あなたが前を向くための、「これさえできれば秒で解決する」具体的な動き方について解説します。人生が行き詰まったときのヒントにしてみてください。
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女性加害者のための情報発信団体Co3(シーオースリー)代表・さりたも(高本紗理菜)です。noteでは、暴力に頼らないコミュニケーションを身につける方法や、DV加害者が日々を生きるヒントについて、毎週2回、無料で配信しています。
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私を守ってくれる人が、誰もいない夜のこと。
こんなふうに思うことはありませんか。
あなたの傷のこと、私はよく分かります。
死にたい日、息をするのさえつらかった日。
守って欲しかったはずの人に守ってもらえず、自暴自棄になり、こんなのダメだと頭では理解していても、どうしても自分をコントロールできなかったとき。
きっとあなたは、あなたの大切な人に、こんなふうに言ってほしかったはずです。
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もし、こういう言葉をかけてもらっていたら。
きっとあなたは、泣かなくても、怒鳴らなくても、わけのわからない長文LINEを送らなくても、良かったはずなのです。
でも、あなたにそう言ってくれる人は、そのときは、誰もいなかった。
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LINEの「友達」も、インスタグラムの「親しい友達」も、死にたい夜の、いちばん最悪な自分を救ってくれない。
いちばん最悪の自分、を、助けてくれない人と、分かり合える気もしない。だってこの「最悪な私」こそが、私の一番中心にある、私の「素顔」だから。
そんなふうな気持ちになること、ありますよね。
誰かに頼ると、傷つきがち
実は、誰かを頼って「助けて」と伝えると、かえって傷つきが強くなる傾向にあることをご存じですか。
理由は、以下の4つです。
他人の気持ちは揺らぐから
効果が持続しないから
そもそも頼っても救われないから
見当違いなヨシヨシだとイライラするから
順を追って解説します。
理由1. 他人の気持ちは、揺らぐから
そもそも、他人の気持ちや行動は、私たちにはコントロールができません。
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さて、コントロールできないものにすがって「24時間365日、私を救う命綱になってほしい」と要求すると、必ず「裏切られた」と感じるタイミングが生じます。
これは、その相手が、あなたのことをどんなに好きでも、関係ありません。
どんなに大好きなものでも、24時間ずっと思い続けることは、不可能です。
あなた自身も、「どんな体調でも、どんな環境でも、どんな変化があっても、絶対に、未来永劫、その推しを推し続けろ」と要求されたら、素朴にしんどいな、と思うはずです。その要求のせいで、愛が冷めてしまうこともあるかもしれません。
不変でいることは、しんどいことなのです。
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たとえ、どんなに相手から「助けてあげたい」と思ってもらえていたとしても、相手の状況や体調によっては、助けてもらえないときがあるかもしれない。
不確定なものに、自分の生き死にをコントロールされるのはリスクが高いと、私は感じます。
理由2. 他人からの言葉で立ち直ると、のちのちしんどいから
運よく、相手があなたを助けられるタイミングと、あなたが助けを求めたタイミングが合致したとしましょう。それでもやっぱり、他人から助けてもらうのは、しんどいのです。
というのも、誰かからの「大丈夫だよ」という言葉は、効果が持続しないものだからです。
誰かから「大丈夫」と声をかけられたとしても、そもそも自分のことを、根本の部分で「大丈夫だ」と認識できていなければ、あなたは翌日もう「本当はダメかもしれない」と不安になっているはずです。
それは、あなたが悪いとか、そういうわけではありません。あなたのなかには「大丈夫」を受け止めるコップがないのです。コップがないのに水を注いでも、地面に落ちてしまうばかりですよね。
死にたい日にかけてもらう「大丈夫」は、エナジードリンクの一種、と考えるとよいかもしれません。飲むと、体が軽くなり、一瞬気持ちが高揚し、一晩ぐらいは頑張れる。
でも、それだけに頼って生きていくのは、あまりにもしんどく、大変なことです。
理由3. そもそも、相手を信じられないから
「死にたい」「誰かに助けてほしい」と思うとき、私たちは、自分の価値を自分で信じられていない状態です。
そういうとき、誰かから「あなたはすごいんだよ」と言われても、嬉しい反面、心のどこかで「嘘つくなよ」と思ってしまうのです。
理由4. 見当違いな「ヨシヨシ」がくると、腹が立つから
他人から「こんなふうに悲しかった」と伝えて、思ったようなリアクションをもらえず腹が立った経験、ありませんか。
「そうじゃないんだよな」と思い、それを言わないでおいてあげることに体力を使い、またイライラし、それが新たな加害につながる……。端的に、悪循環です。
頼る人は、いなくていい
じゃあ、誰に頼ればいいのか。
答えは、自分です。
この回答、しんどすぎる、と思う人もいるかもしれません。少なくとも私は、しんどいな、と思います。困ったとき、「誰かに頼りたい」と思わない人はいませんから。
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もちろん、誰かに頼ることも、最終的には可能です。
でも、上手な頼り方ができるのは、最初に自分で、ある程度自分のことを救える人だけです。
もちろん、誰かの力を借りて自分を救うことも可能です。たとえば、カウンセリングは、あなたと相性が合いさえすれば、強い助けになるはずです。
でも、多くの人は、傷ついたとき、カウンセリングを続けるほどの財力もなければ、相性の良いカウンセラーさんを見つけるほどの気力もありません。だから、トラウマや傷つきは放置されがちなのです。
じゃあ、お金もなく、人付き合いも苦手な自分は、誰にも頼れず死ぬしかないのか。
もちろん、そうではありません。誰もが、自分の力で、自分を救うことができると、私は確信しています。
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この文章を知ったあなたはぜひ、いつか気持ちよく救ってもらうためにも、覚悟を決めて、自分をヨシヨシしてみてください。
では、どうやって自分を救うのか。具体的な方法については、次の記事でお伝えします。
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