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すぐできそう!なクラスデザイン

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クラスづくりで、だれにでもすぐできそう!なことについて書いています。誰かの明日にお役にたてれば!
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授業の本質②

授業の本質②

前回の続きで授業の本質について書いていきます。前回は抽象的なお話でしたので、今回は実践をもとに話をしていきたいと思います。

前回確認した通り、各教科における本質は、学習指導要領の教科の目標に明確に表されています。
小学校社会科で言えば、公民としての資質・能力の基礎を育成するというところです。具体的に資質能力の三本柱に合わせて書いてあるのですが、車の両輪である知識と思考をコントロールするための態度

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授業の本質

授業の本質

今日のEDUBASEライトニングプレゼンでは授業の本質をテーマにプレゼンを行う機会がありました。授業の本質と言うと、少し難しい印象があるかもしれませんが迷ったら学習指導要領に戻ろうって言う話をさせてもらいました。

学習指導要領の目標には、教科の役割や性格が明確にして表現されています。
社会科の場合で言うと、柱書きと呼ばれる文章があり、その後で資質・能力の三本柱に合わせて3つの目標が書かれています

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上級生から学ぶ

上級生から学ぶ

上級生から見て学ぶ、と言う機会は、学校現場ではたくさんあると思います。普段同じ年齢の友達と生活しているので、上級生の姿を見る事は大きな刺激になります。コロナ禍で、接触の機会が限られてきたので、これまでそういう機会がなかったように思います。

今回は、6年生の発表を見る機会がありました。やっぱり6年生の姿と言うのは、下級生に誇れる姿なんだなぁと言うことを実感しました。ですので、教室に帰った後、子供た

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単元ベースの授業づくり

単元ベースの授業づくり

今回は、論点整理の第5項「学習指導要領の趣旨の着実な実現を担保する方策や条件整備」について読んだことを書いていきます。

この項では、学校現場の過度な負担が色々と問題となっている中で、議論すべき点として挙げられているのだと思います。
教師の働き方改革とカリキュラムオーバーロードの問題は区別して考えるべきと書かれています。特に授業時数については、現在以上に増やすことがないように検討すべきという記載も

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自由進度学習と教育課程

自由進度学習と教育課程

論点整理シリーズも、第5回をむかえました。今回は第4項「多様な個性や特性、背景を有する子供たちを包摂する柔軟な教育課程」と言う教育課程のあり方について、論点になっているところについて読んでみて考えたことを書いていきたいと思います。

まず(1で、「現行の個に応じた指導の記述と充実のあり方」ということが書かれています。ここでは、学習者自身が主体的に学習を調整していく観点からの記述が不足していることだ

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主体的に学習に取り組む態度の評価

主体的に学習に取り組む態度の評価

今回も、論点整理から「学習評価の現状と育成すべき資質・能力を踏まえた今後の対応」の項について読んでいきたいと思います。

この項では、学習評価の現状として、特に主体的に学習に取り組む態度の観点の主体性の意味の整理が具体的になされていないことや、いわゆる指導の評価化、そして学習評価が全て総括的評価になってしまっている、といった課題を指摘しています。

主体的に学習に取り組む態度の評価については、ちょ

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目指す資質・能力

目指す資質・能力

今回も論点整理を読み解きながら、自分が考えたことを書いていきたいと思います。

論点整理の中には、これからの社会像や現状の課題を踏まえた、資質・能力について書かれています。その中で学習指導要領における資質・能力の枠組みについてという項目があって、現行の学習指導要領で示されている資質、能力の3つの柱については妥当とされていますが、その理解についてはブレが見られるとされています。

これまでの4観点か

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都道府県の学習の本質

都道府県の学習の本質

社会科で、学習指導要領の内容(1)の学習をしています。

この単元では、「自分たちの県の地理的環境の概要を理解すること、また47都道府県の名称と位置を理解すること」という知識、技能を身に付けることになっています。また、「わが国における自分たちの県の位置、県全体の地形や主な産業の分布、交通網や主な都市の位置などに着目して、県の様子を捉え、地理的環境の特色を考え、表現すること」と言う思考力、判断力、表

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クラス会議の講演を拝聴して

クラス会議の講演を拝聴して

昨日、「クラス会議」の深見太一先生のお話を拝聴する機会がありました。

クラスに問題が起こった時、どのように解決するか。その方法は、実に多様です。

どのクラスを受け持っても、トラブルが起こらない年はありません。

教室は、育ってきた環境が違う多様な人の集まりであり、子どもたちが過ごしている社会のミニチュア版だからです。

子どもたちが世の中に出たときの練習として、トラブルが起きたときの問題解決方

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目的のあるインプットを!(社会「県の広がり」)

目的のあるインプットを!(社会「県の広がり」)

4年生社会科の単元「わたしたちの県」の第1小単元、「県の広がり」の授業が始まりました。

この小単元では、都道府県の地理的環境の概要を理解することがねらいです。

この、地理的環境の概要というのは、かなり社会科をイメージしやすい内容です。人口、面積、市町村、土地利用、地形、交通網、産業といった、その都道府県の様子をよく表すような内容になっています。

調べ方の概要は、以前のこちらの記事をご読みくだ

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ティーボール 単元計画

ティーボール 単元計画

体育で、ティーボールを行うので、単元計画を考えてみました。

ルールの設定や、学習カードなどを追加していきます。

おわりに

今回は「ティーボールの単元計画」をテーマに書きました。

お読みいただき、ありがとうございました。

ご参考になれば嬉しいです

社会科に関する記事をマガジンにしています!よかったらご覧ください!

https://note.com/chike2/m/m9b72fec2a

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夏休み明けの生活リズム

夏休み明けの生活リズム

夏休みが終わってから1週間が経ちました。

子どもたちの様子をみていると、大きく生活が乱れることもなく、6時間授業にきちんと取り組むことができています。

長期休みの後は、生活リズムを取り戻すために、どのような方法を取ればよいのでしょうか。

一つは、あまり焦らずに、徐々にペースをあげていく方法です。最初から授業を行なっていくのではなく、休み前の授業を復習したり、短い時間での活動を繰り返すような構

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探究のサイクルを繰り返す

探究のサイクルを繰り返す

総合的な学習の時間では、防災についての学習を進めています。

前期の初めから、探究のプロセスを繰り返しながら学習を深めているところです。

課題の設定→情報の収集→整理・分析→まとめというサイクルを、どれだけ繰り返すことができるのかで、子どもたちの、課題を解決していく資質・能力が身につくのかが決まるのだと思います。

市役所の方から話を聞いたり、本や資料で調べたりしながら調べていくのですが、どれだ

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算数の単元内での積み重ね

算数の単元内での積み重ね

算数は、「式と計算の順じょ」という単元に入っています。

この単元では、四則の混合した式や( )を用いた式について理解し、正しく計算することができるようにします。

( )を先に計算する、乗法、除法を加法、減法より先に計算すると言った計算のきまりを、形だけ教えても子どもたちの理解は深まりません。

具体的な場面に即して、それを式と結びつける、という過程を経ることで、理解が深まるのだと思います。

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