自由進度学習と教育課程
論点整理シリーズも、第5回をむかえました。今回は第4項「多様な個性や特性、背景を有する子供たちを包摂する柔軟な教育課程」と言う教育課程のあり方について、論点になっているところについて読んでみて考えたことを書いていきたいと思います。
まず(1で、「現行の個に応じた指導の記述と充実のあり方」ということが書かれています。ここでは、学習者自身が主体的に学習を調整していく観点からの記述が不足していることだったり、学習者主体の自ら学習を調整している中で、教師がどのような役割を発揮するのかと言うことについて書かれています。
今、教育実践のトレンドとして自由進度学習が脚光を浴びていますが、その際の教師の役割と言うことについてはよく考えていかなければならないと思っています。自由進度学習だからといって子供に全部丸投げと言うわけでは絶対にありません。むしろ一斉指導での学習を行うよりも、教師が果たすべき役割というのは非常に幅広く、そして深くなっていくんじゃないかと考えています。それだけ多様な子供たちが1つのクラスに存在しているからです。
学習指導要領でどのような記述になるのか注目していきたいところです。
(2では、教育課程の柔軟性のあり方ということについて書かれています。教育課程については、現在も各学校にはある程度の裁量が認められているところではありますが、働き方改革の観点や、カリキュラムオーバーロードの観点から、この裁量の拡大のあり方について検討すべきという記載があります。最近でも、午前5時間授業を実施している学校や、東京都渋谷区のように、午後は探究の時間と設定しているところもあります。また年間の最低授業時数や1単位時間の授業時間についても、取り扱いを検討すべきということが書かれています。
この辺りの内容は、現在非常に議論になっているところでもありますので、次回の学習指導要領改訂までにどのような大きなるのか注目していきたいところではあります。
この項に書かれている内容は、これからの時代の学習に関係の深い内容であるいうことがわかりました。特に自由進度学習に係る記述については、これからたくさん実践されていくと思いますので、この実践の中でいろいろな知見を積み重ねていき、より良いあり方が示されるといいんじゃないかなって考えています。自分自身でも現行の範囲でできる限りのことを挑戦していきたいなと考えています。
今回も論点整理から考えたことを書かせていただきました。最後までお読みいただきありがとうございました。ご意見ご感想等はお気軽にコメントいただけたら嬉しいです。
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