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日常:雑な器のためのコンセプトノート

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日々の様々なトピックについてこちらでまとめています。(作品制作、料理、失敗のレジュメ、旅の記録に収まらないものをこのマガジンにまとめています)
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光(河瀬直美)を見て。

光(河瀬直美)を見て。

映画「光」(監督河瀬直美)を見た。今思っているのは、こういうことだ。最後にもう一度、これから書くことは書かれている。だから、冒頭にある言葉は、ぼくは一番最後に書いた言葉の群である。この指に、覚えこませたい体は誰の体だろう。指で輪郭をなぞりたいのは、誰の顔だ。そのなめらかな背中からつま先までの道筋を脳裏に焼き付けたいのは、誰のものだ。自分のこともわからずに、相手を、誰かを触れたりできるのだろうか。

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夏の太陽にサバンナの通学路を想う

小学生のときの夏休みは、嫌いだった。学校が休みになって、友達に会えなくなるのが退屈だった。中学生になると今度は、夏休みが嬉しくなった。学校に行かなくていい。退屈な時間を過ごさなくていい。毎日何時に起きてもいいし、寝てもいい。なんて自由なんだ。いつまでも夏休みが続いて、学校が潰れてほしい。そんな風に思っていた。いまのぼくは一度でも「学校にいかなくていい」と思ってしまった幼いぼくを恥じる。

世界を広

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「言うは易く行うは難し」円覚寺座禅会で考えた5つのこと

「言うは易く行うは難し」円覚寺座禅会で考えた5つのこと

本日、北鎌倉の円覚寺にて座禅会に参加した。
慶應の知人である貫洞聖彦さんに誘っていただき、彼と共に座禅をするのはこれで2度目。前回は半年前、多国籍な6人ほどのメンバーでの座禅会だった。

(前回)
ぼくは事前に酒を体に入れていたためか、座禅中の身体の揺れの激しさが通常ではなかった。身体と精神が完全に分離して、座禅に潜ろうとすればするほど、体が暴れた。しかし、座禅後の精神の研がれ方もすごく、溺れた後

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