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懐中電灯とカント、そして時々デカルト
暗闇の中に、光を灯る懐中電灯を想像したことはある?懐中電灯の姿は見えないが、なんとかそこから出ている光を辿り、想像するしかない。盲人が象を語るような状況と一緒。
カントという哲学者はまさにそれを我々に諭そうとしていた。彼が彼の名著である「純粋理性批判」の中には「真実」は誰にも分らないが、人々が各々の感性・知性・理性を通して、真実を見ようとしているという理論を立てた。それまでの哲学はとある意味で、「
[さらば、グローバル化]
世の中はグローバル化の恩恵を受けて久しい。私がこうやって生まれ育った母国の外に来て、色んなものを経験できたのもそのお蔭だと思う。
しかしながら、[流転]とある様に、すべての物事には善悪両面あり、サイクルが極みに達した時には、その反動が出る。70年代における[さらば、パックスアメリカノ]の様に、ややもすれば、我々は既に[さらば、グローバル化]の長いトンネルの入り口にいるかもしれない。いや、そうだと
くたばれ利益至上資本主義
先日とある金融機関の方と今後の在り方について、議論したところ、こう言われた:
「王さんの世界観はよく分かりました。が、ヘッジファンドで仕事をしているのでしょう?虚しさを感じませんか?」
咄嗟に言葉に詰まり、返事を返すのに窮した。
よく考えたら、投資を生業とする我々は本質的にはギャンブラーだと思う。パチプロが確変を狙うのと同じように、我々も血眼になり、色んな手を駆使して、多少なりとも勝つ確率を上げ
ストイックさと楽観主義
野球とベースボールとは似て異なるものだと思います。
野球とはややもすれば、一種の真理の探究であり、ストイックでなければいけない雰囲気がありますが、ベースボールとは娯楽の一つで、ともかく楽しむものだと感じています。
どれが正解かはないと思いますが、自分の中では、ストイックにやりつつ、楽しむべきだと思っています。
「野球は人生そのもの」と書いた通り、野球とは人生の縮図だと思っているので、真剣に向き合い