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『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第0話:サラリーマン人生崩壊
12月15日 午前7時11分
某企業 会議室404
ボク「……なので、開発ツールのサポート終了と機器の保守切れも再構築の要因となります」
女性お客様「うーん。それはそうかもしれないけど、ちなみに、もう安くなりません?」
上司「いやー、お厳しい。でも、これが限界なんです」
女性お客様「でも、この件、サブシの貴方たち以外と取引できないの知ってるでしょう?」
上司「いやいや、何十年来の御社との
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第50話(最終話):家族に支えられる
4月2日午後6時48分
自宅玄関
子ども「パパ、おかえり!」
ボク「あ、うん」
妻「おかえり!」
ボク「あ、あぁ」
子ども「ねぇねぇパパきいてきいて、きょうはね、きょうはね……」
妻「もう!テーブルの上、片付けてなさい、ご飯にするよ」
子ども「はぁーい」
子ども「あー、おなかすいたぁー。ねえ、パパは?」
ボク「うん、すいたよ」
子ども「ママ、パパもおなかすいたってー」
妻「
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第49話:会社からの評価
4月1日午前9時17分
社内事務所
ボク「あ、そうだ、今日は定期の昇進・昇格の発令の日だったけ」
ボク「えーっと……」
ボク「そっか、やっぱり異動はムリだったか……」
ボク「お、同期が出世してる!」
ボク「こいつと、こいつと……、みんなすごいなぁ」
ボク「!」
ボク「ってことは、自分以外の同期が出世したのか……」
ボク「………………」
ボク(なんか、取り残されたなぁ)
ボク「
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第48話:転職を考える
3月31日6時29分
××クリニック診察室
先生「だったら、もう、転職を視野に入れた方が良いですよ」
ボク「え……?」
先生「あなたと似た症状の方がいましてね、転職したらだいぶ具合良くなりましたよ」
ボク「でも、こんな病気になっていて、転職できるんですか?」
先生「大丈夫、いま話した方もできましたから」
ボク「うつ病なんて言ったら、相手は断るのでは?」
先生「そんなの相手に言わない
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第47話:昼休みの過ごし方
3月31日午後12時31分
某所公園
ボク「はあーーーーーーーーーーーー」
ボク「疲れたぁ……」
ボク「それにしても疲れたなぁ」
ボク「書類二つも作って……あと、それから、えーっと、書類と……」
ボク「………………」
ボク「それしか、午前中してなかった?」
ボク「ほ、他には何もしなくて、それで、午前が終わったってこと!?」
ボク「……あ!」
ボク「そうか、居眠りしてたのか……」
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第46話:薬がさらにどんどん増える
3月30日午後6時14分
××クリニック診察室
先生「復職して、一週間。どうでしたか?」
ボク「想像以上に大変でした」
先生「現在、どういう仕事をしていますか?」
ボク「事務処理というか、誰でもできる仕事です」
先生「やってみてどうですか?」
ボク「あ、そういえば……ミス……ばかり……して……います」
先生「最初は仕方ないですよ」
ボク「いや……でも……」
先生「夜は寝れていま
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第45話:復職初日の職場での過ごし方
3月23日午前9時11分
社内洗面所
同僚「あ、久しぶり!」
ボク「あ、おはよう」
同僚「誰からも、何も聞かされてないから心配してたよ」
ボク「はは……」
同僚「かなり長く休んでたけど、どうした?」
ボク「いや、まぁ……」
同僚「まぁ?」
ボク「実は、うつ病で休んでいて……」
同僚「え……」
ボク「あ、でも大丈夫だから」
同僚「そ、そう……」
復職時、うつ病で休ん
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第44話:リワークプログラムの参加を考える
3月11日午前10時57分
自宅リビング
ボク「もしもし、あの、そちらでリワークプログラムというのがありますよね?」
受付「はい」
ボク「申し込みたいのですが……」
受付「ありがとうございます。失礼ですが、ご家族ですか?人事ご担当者様の方ですか?」
ボク「え?いや、本人です」
受付「すみません、“ご本人”というのはどういう、その、アレなんでしょうか?」
ボク「?」
受付「失礼しま
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第43話:主治医との接し方
3月10日午後4時41分
××クリニック診察室
先生「では、連休明けで仕事に戻りましょう」
ボク「いろいろとありがとうございました」
先生「ただし、復職するその日に、通院してください」
ボク「はい」
先生「あと、今回の復職ですが、無理だと感じたら、治療に専念するようにしてください」
ボク「え、それはどういうことですか?」
先生「また、しばらく休んで治療に専念してください」
ボク「
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第42話:産業医との接し方
3月9日午後6時55分
△△医院診察室
産業医「ごめんね、すっかりお待たせしちゃって」
ボク「こちらこそ、遅い時間にすみません」
産業医「会社から、事前に資料をもらったんだけど、これが、説明なくって。なので、見ながら聞かせてもらっていいかな?」
ボク「もちろんです(なんだよ、本人の承諾もなく、人事担当のヤツ勝手に!)」
………………………………
ボク「……なので、うつ病になってしまっ
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第41話:病院で宗教の勧誘をされる
3月12日午後4時50分
調剤薬局待合室
???「……さん?」
ボク「?」
???「あ、あの……」
ボク「!」
???「確か、同じ病院に通っていますよね?」
ボク「……いや、ちょっと分かりません(こわ、なにこの人……)」
???「以前、病院でパンフレット、落としましたよね?」
ボク「あ!(今日はメガネしてないから気が付かなかった)」
黒髪女性「あのときは、顔色も良くなくて心配で
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第40話:薬がどんどん増える
3月6日午後4時37分
××クリニック診察室
ボク「先生、ぜんぜん良くなっている気がしないんですが……」
先生「いや、そんなことはないですよ」
ボク「ですが、なんか悪いことばかり考え込んだりで、夜も寝れない日が続きますし……」
先生「じゃあ、少し薬の量を調整しましょう」
ボク「毎回増えていませんか?」
先生「それは症状に合わせて薬を調整しているので。どうしても増やすこと
が気になるな
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第39話:自殺をひたすら考える
3月5日午後2時54分
都内某所
ボク(この橋から川に飛び込んだら、どうかなぁ……)
ボク「………………」
ボク(次に信号が変わった瞬間、思いっきり飛び出せばこっちに責任はないか……)
ボク「………………」
ボク(歩きながら、息を止め続ければどうなるだろう……)
ボク「………………」
ボク(このまま車道に倒れ込んだら……)
ボク「………………」
ボク(お風呂上がりの血行が良い状
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第38話:なるべく外に出る
3月4日午前11時21分
某公園ベンチ
ボク「ふぅ、今日も結構歩いたなぁ」
ボク「ん?!」
ボク(あの人、よく見かけるなぁ)
中年男性「あ、はい……。なんとか午後から行ければいいと思ってまし
て……」
ボク「……」
中年男性「いや、病院はその、すごく混んでいるんですよ」
ボク(なんだろ……)
中年男性「す、すみません。必ず午後には行きますので……」
ボク(あの人、誰かに似ている
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第37話:病院との接し方
3月2日午前11時18分
××クリニック診察室
先生「顔色は良さそうですね。さて、今日までの一週間、どうでしたか?」
ボク「マンネリ化しているというか……」
先生「何か新しい取り組みをされてはどうですか?」
ボク「新しいことですか?」
先生「もちろん、調子が良い時だけでもいいんですよ」
ボク「でも、何をしたらいいのか……」
先生「確か、お仕事はエンジニア、なんですよね? うーん、例
『おまえのせいで、うつになったんじゃ、ボケ!』第36話:子どもとの接し方
2月27日午後3時44分
自宅リビング
子ども「ただいま!」
ボク・妻「「おかえり」」
子ども「おなかすいたー、おやつたべたーい」
ボク「ねぇ、何して遊ぶ?」
子ども「しゅくだいがあるから、だめー」
ボク「じゃあ、宿題を一緒にしない?」
子ども「え、だめだよー!」
ボク「だったら、となりでパパは本を読んでいい?」
子ども「きがちるから、やだ」
ボク「あ、そうだ、鉛筆を削ってあ