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山行の参考に なんちって             YouTube・Instagramをやってます。

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記事一覧

本院岳ダイレクト尾根

ダウンシュラフって、湿雪の山とか長期の冬山とかには向かないよね。えっ?冬山やる人なら常識でしょ。そうそう濡れるとただの冷たい袋になるだけだから。 でもさ、なんで…

Go climb a rock!!(900mの壁を登る編3)

つづき あ、トイレしたくなってきた。 あー、めんどくせぇな。 寝袋出たくねーし、朝まで待つか。 、、、 かばっ!と起き上がりケツを触る。 ふ〜、漏らしてない。 あったか…

Go climb a rock!(900mの壁を登る編2)

ーGo up2ー もはやあの音はしなかった。 正確には聞こえなかった。つまり20分ほど寝坊。 今日は道中最長の9p伸ばす予定だ。 その中にはテキサスフレーク・¹キングスイ…

Go climb a rock !(900mの壁を登る編1)

The Nose 風に煽られたロープを必死に束ねて、もう何度やったかわからないが緊張したロープを引いている。 "重い、、、。" 地面から500mあろう場所にある、人1人がようやく…

Go climb a rock! (Yosemite 遠征記2023)

出国 大きな煙突の如く聳えるホールバックを背に武蔵小杉駅を降り立つ。酷く蒸し暑い。これだから東京の夏は嫌いだ。スマホを眺めて、いつ来るかもわからない相方を待って…

働くために働く。

朝は時間が許す限りギリギリまで寝る。 起きたら山岳部の合宿みたいな速度で支度して家を出る。 満員電車でゾンビと化した一員となり人を食い、、 あっいや金を稼ぎに行く…

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記6)

Snowpatch Spire Sunshine Crack  5.11- 毎回、B-S colから戻ると目に付くラインがある。   Snowpatch北面最上部に1本だけ真っ直ぐに伸びるクラックだ。あれはなんて…

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記5)

つづき 8/18 9:30に起床。 寒い。シュラフに入ったまま昨日の残りのチーズを食べて10:30ほどに出発。 10:50B-S colに着く。他のパーティと少々英会話を楽しみ、さらに下…

屏風岩 フリークライミング 敗退記

初めてブログ書きます。 なんで書くかって敗退して動画お蔵入りにするからです。というのは半分冗談でブログの方が詳細に書けると思ったから。 今回我々が山菜を採りに目…

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記4)

つづき South Howser tower   Becky Chuinard 8/17 2:30に起床。 いつもと打って変わって、テキパキと朝の準備をする。 3:30にテントを出た。  昨日の偵察でアイゼン…

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記3)

つづき Snowpatch spire Surf’s up. 5.9 8/14 North east を終え、ここからいきなりBecky-Chouinardの5.10-を行くのは少し怖いねということで、クッションとして先にSur…

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記2)

↑前回 つづき 登攀Pigeon Spire West Ridge  8/12  腰に昨日の重荷によるダメージを覚えつつ、のんびりとシュラフを出る。快晴だ。昨晩の残りである不味いα米のよう…

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記1)

まえがき  いつも僕のオナニーブログを読んでいたありがとうございます。 流石に毎度、僕の所感を書いていては他二人に首切られちゃうのでちゃんとした山行記録を書きたい…

山の本当に怖い話2023

おはこんばんは。 毎日毎日、蒸し暑いですね。 僕はというと*富士山に出稼ぎと避暑をしに行ってます。温度の高低差で耳がキーンなってます。 夏といえば山! 山といえば…

山屋の希望的観測

「マラソン一緒に走ろうよ」 「行けたら行くわ」 これら言葉、はたしてどれだけの人が信じてますか? まぁ、まず嘘ですね。これら言葉。 実は山界隈にもこう言った言葉…

職業”アルパインクライマー”

未だ社会人になれず、かと言って全うな学生にもなれない今、働くことについて考えてみる。 こうして山界隈という”ぬるま湯”に長湯していると度々耳にする職業がある。 …

本院岳ダイレクト尾根

本院岳ダイレクト尾根

ダウンシュラフって、湿雪の山とか長期の冬山とかには向かないよね。えっ?冬山やる人なら常識でしょ。そうそう濡れるとただの冷たい袋になるだけだから。

でもさ、なんで濡れたら使い物にならないんだろうね。あー、なんか羽毛が空気含みやすいからっぽいね。いやー、でも実際こうして本院ダイレクト尾根の真っ只中で全ての装備濡らして、おまけにお股まで濡らしちゃって/// 、、、身体張って、ダウンの性能を確かめてる俺

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Go climb a rock!!(900mの壁を登る編3)

Go climb a rock!!(900mの壁を登る編3)

つづき

あ、トイレしたくなってきた。
あー、めんどくせぇな。
寝袋出たくねーし、朝まで待つか。
、、、
かばっ!と起き上がりケツを触る。
ふ〜、漏らしてない。
あったかーいウォシュレットで気持ちよーく脱糞する夢を見た。さすがにこの歳に漏らしは洒落にならん。いやそれよりこの場所で漏らすこと自体、死に値する。

仕方ない。するか。
寝袋から這い出て、ケツを出し簡易トイレを広げる。
ボドっ。イエ〜〜〜

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Go climb a rock!(900mの壁を登る編2)

Go climb a rock!(900mの壁を登る編2)


ーGo up2ー

もはやあの音はしなかった。
正確には聞こえなかった。つまり20分ほど寝坊。

今日は道中最長の9p伸ばす予定だ。
その中にはテキサスフレーク・¹キングスイング・グレートルーフとイベント目白押し。

袋ラーメンを胃に押し込み、出発する。

朝一からテキサスフレーク。
微妙な位置にボルトが一本打ってある15mほどのチムニー。
5.8ながらここで落ちて怪我すると敗退だ。また数百メー

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Go climb a rock !(900mの壁を登る編1)

Go climb a rock !(900mの壁を登る編1)

The Nose

風に煽られたロープを必死に束ねて、もう何度やったかわからないが緊張したロープを引いている。

"重い、、、。"

地面から500mあろう場所にある、人1人がようやく立てる崖の中。否立てていない、ほぼぶら下がっている。はるか眼下には何台もの車が走り去り、幾人かの現物客がこちらを見て、時折奇声を発している。

"くそっ、そこで見てるなら荷上げ代われよ。"

ここはEl Captai

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Go climb a rock! (Yosemite 遠征記2023)

Go climb a rock! (Yosemite 遠征記2023)

出国

大きな煙突の如く聳えるホールバックを背に武蔵小杉駅を降り立つ。酷く蒸し暑い。これだから東京の夏は嫌いだ。スマホを眺めて、いつ来るかもわからない相方を待っている。

遠くから大きな緋色の物体がこちらに向かってくる。果たして改札を出てくる緋色物体を見て、それがマカルーを背負った相方だと気付かされた。なぜか若干ニヤついてる。この暑さと荷物量にやられたのだろう。

「飯何にする?」相方第一声
「寿

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働くために働く。

働くために働く。

朝は時間が許す限りギリギリまで寝る。
起きたら山岳部の合宿みたいな速度で支度して家を出る。
満員電車でゾンビと化した一員となり人を食い、、

あっいや金を稼ぎに行く。

こうして長い1日が始まる。
そして長い1日を積み重ね生きていく。

【どう働く。どう生きる。】
大学進学に始まり新卒採用、結婚して終身雇用まで働く。
退職金と年金を受取り終着点に辿り着く。

社会のレールとはまさにこのことだと思う

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血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記6)

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記6)

Snowpatch Spire
Sunshine Crack  5.11-

毎回、B-S colから戻ると目に付くラインがある。  

Snowpatch北面最上部に1本だけ真っ直ぐに伸びるクラックだ。あれはなんて言うルートかなと通るたびに調べようと思いながらベースに着くと忘れていた。

さて8/21、残り3日。計画していたルートも完遂し、さらに追加で登ったため成果としては上々だった。しかし、

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血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記5)

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記5)

つづき

8/18
9:30に起床。
寒い。シュラフに入ったまま昨日の残りのチーズを食べて10:30ほどに出発。

10:50B-S colに着く。他のパーティと少々英会話を楽しみ、さらに下降。

12:30にapple bee domeに戻った。 
不思議とこの日は全く振り返らず、登ったルートなんかは見向きもしなかった。それどころか「明日どこ登ろうか」などと話していた。

Crescent To

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屏風岩 フリークライミング 敗退記

屏風岩 フリークライミング 敗退記

初めてブログ書きます。
なんで書くかって敗退して動画お蔵入りにするからです。というのは半分冗談でブログの方が詳細に書けると思ったから。

今回我々が山菜を採りに目指したのは屏風岩。

その壁にあるフリークライミングというルート中にどうやら行者ニンニクが生えているとの情報アリ。そりゃー行くしかないでしょとのことで10月の3連休を利用して行って来た。

【フリークライミング】
グレード的には5.11a

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血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記4)

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記4)

つづき

South Howser tower  
Becky Chuinard

8/17
2:30に起床。
いつもと打って変わって、テキパキと朝の準備をする。

3:30にテントを出た。 
昨日の偵察でアイゼンはいらないと判断し、軽い足取りでサクサクと下る。月の明かりが強く、ヘッデンはつけなくてもいい。幻想的な光に照らされたリッジは美しかった。ガレが強くなるとヘッデンを着ける。人工の光によって

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血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記3)

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記3)

つづき

Snowpatch spire
Surf’s up. 5.9

8/14
North east を終え、ここからいきなりBecky-Chouinardの5.10-を行くのは少し怖いねということで、クッションとして先にSurf’s up 5.9をトライすることにした。

7:00にベースを出発し、通い慣れた氷河を登り、B-S colに到着。一息入れた後、取り付きへ。Snowpatch Sp

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血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記2)

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記2)

↑前回
つづき

登攀Pigeon Spire West Ridge

 8/12
 腰に昨日の重荷によるダメージを覚えつつ、のんびりとシュラフを出る。快晴だ。昨晩の残りである不味いα米のようなものにチーズを入れて誤魔化した朝食を口に運び、今日の動きを相談する。せっかく晴れているのだからということで、概念把握がてらPigeon Spire ,West Ridgeに行くことにした。

モレーンと氷

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血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記1)

血と汗とチョーク汚れと土汚れ、そして2週間の垢と美しい日々の記憶(Bugaboos 遠征記1)

まえがき
 いつも僕のオナニーブログを読んでいたありがとうございます。
流石に毎度、僕の所感を書いていては他二人に首切られちゃうのでちゃんとした山行記録を書きたいと思います。
 ひとまず、2022年夏に行ったBugaboo遠征について以前書いた報告書をベースに少し書き換えて複数回に分けて載せます。読み終える頃にはBugabooに行きたくなるでしょう。いやー困っちゃうな。人が増えちゃうなこれは。

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山の本当に怖い話2023

山の本当に怖い話2023

おはこんばんは。

毎日毎日、蒸し暑いですね。
僕はというと*富士山に出稼ぎと避暑をしに行ってます。温度の高低差で耳がキーンなってます。

夏といえば山!
山といえばそう!怪談!、、、?

ということで、本当にあった。
いや、現在進行形であなたの身に起きている本当にある怖い話を皆さんにしましょう。
とくに冬山が好きな人は背筋が凍りつき、アイスクライミング ができるでしょう。 

今あなたの年齢はい

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山屋の希望的観測

山屋の希望的観測

「マラソン一緒に走ろうよ」
「行けたら行くわ」

これら言葉、はたしてどれだけの人が信じてますか? まぁ、まず嘘ですね。これら言葉。

実は山界隈にもこう言った言葉あるのご存知ですか?

「あともう少し」「あと10分で着くよ」
「あと〇〇m」

嘘です。
少なくとも1時間はかかるし、あとその倍距離を歩くことになる。山屋の楽観的言葉・希望的観測信じないでください。
皆さんも経験あるんじゃないですか?

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職業”アルパインクライマー”

職業”アルパインクライマー”

未だ社会人になれず、かと言って全うな学生にもなれない今、働くことについて考えてみる。

こうして山界隈という”ぬるま湯”に長湯していると度々耳にする職業がある。

職業“*¹アルパインクライマー”

これを聞くたびに「あぁ、この人無職をカッコ良く言ってるだけだな」と思ってしまう。
誤解しないでいただきたいのだが決してバカにしてはいない。
なんせ働いてもいない。かと言ってアルパインクライマーなんて名

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