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遊び感覚 36~40話
第36話 吊革を持ち帰る 同僚の鈴木光太郎氏が「錯覚のワンダーランド」(関東出版社)という大変面白い本を書いた。目の錯覚について豊富な実例を引いて、その背後に潜むメカニズムを素人に分かりやすく説き明かしたもので、私のような錯覚人生を送っている人間にとっては教わることの多い導きの書である。
正直なところ、私の日常は錯覚や思い違い、もの忘れなどに満ちている。朝起きるとドアが開かない。五分ほど原因を
Yoga Recollections 1959-1984 (03)
懐かしき我が家用賀の家とそれに纏わる思い出をまた綴ることに。備忘録とは言っても書いたなりすぐ忘れるし、性懲りもなくだ。静岡県沼津市から東京都世田谷区用賀に越してきたのは昭和34年(1959年)3月。両親と妹とこの時点で家族は4人。後に次妹、弟が生れ、祖母祖父の順に迷い込んで最大8人に。のべ5匹の猫…の話は別のときにしよう。私が4歳になる8ヵ月前のことで転居は結構な事件なのにそれにまつわる記憶はない
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