記事一覧
心が震えたときの言葉が出ない
時間が止まっているのだと思う
素敵な映画を見たとき
心が躍るような音楽を聴いたとき
雨上がりの空がきれいだったとき
心が震えたときの繊細なすがたを表現する言葉が出てこない
言葉に出そうとすると、動きたがる言葉が細動するだけで
何も口を吐いてこないのです
縛られているのか
凍りついているのか
確かに震える心があって
出てこようと震える言葉があって
声帯がパクパクと息だけを通す震えだけがあって
どうし
柴栗の 一人はぢけて 居たりけり
笹栗さんという名字の人と出会う。
おいしそうな名前で良い。
栗の炊き込みご飯を想像して暖かい気持ちになる。
塩分の効いたご飯に栗のほのかな甘さが良い。
その人にもぴったりの名前だと思った。
忙しく過ごしていたせいで
秋の訪れ対してあいさつの一つもできていない。
季節への大いなる無礼を恥ずかしく思う。
人生で桜をあと何度見ることができるのかと思いを馳せるように
秋の深まりの小さな変化を見つけていく
分裂したもう一人のわたし
スマートフォンの2台持ちを始めた。
毎月の通信量を節約して月2GBで生活をしていたのだけど
我慢している自分が馬鹿らしくなった。
契約を見直すことも考えたけれど、端末代はすでに払い終えているし
大手キャリアの通信費が高いことに少しうんざりしていた。
そこでMVNOの格安スマホを新たに購入しようと決めた。
かねてからiPhoneを欲しいと考えていたことも、そう決めた要因だ。
高校生の時にスマホが出
新しい電話番号を手に入れる。新しい人生を手に入れたみたいな心地がする。ぼくと紐付くこの情報はSNSのアカウントや契約をするときには必ず必要で、電話番号が増えるともう1人のぼくを作ることができる。個人認証として使える情報が増えるということは、新しいぼくが世界に生まれたということ。