アーティストの「理想と現実」
(動画を拝借します。)
「パトロンを見つけないとやっていけないと思う、アナタは」
ダンサーと言っても色々なタイプがいる。
自分は先の自己分析に書いた通り
「アーティストとしてはかなりのハードタイプ」
強烈な独創性とこだわりを持ち
なのに超理論派という
両極端なものを同時に持つ
感覚がどちらもハード
そういう意味での「ハードタイプ」である。
こうなった要因は
「ほぼ独学だから」
これに尽きる。
自分はいつか書いたとおり、人に習った経験は3年しかない。
しかも人に習った期間内でも
「習ったことの1つを自分できちんと習得できるまでは
次のレッスンに行かない」
そう決めてレッスンを受けていたので
毎週きちんと通えば巧くなる、
なんてお花畑な思想は一切なく
「あくまでも自分の身になっているかどうか」
という超シビアな基準でレッスンを受けていた。
これは先生としては”嫌な”生徒でもある。
先生のギャラというのは生徒の数で決まるので
毎週とりあえずでもいいから来てくれる生徒のほうがいいのである。
先生側のリアルな事情である。
でも、生徒である自分はそんな先生の事情は知ったこっちゃない。
たった何千円かもしれないけど
自分はお金を支払い「技術の手ほどき」を受けに来ている。
「ダンスは自分でやるもの」
だから、なんとなく毎週レッスンを受けても
自分にその技術が身につかないと、まったく意味がない。
そう思って、
ひとつひとつのレッスンを噛み締めて受けてきた。
自分にとっては、価値ある数千円である。
そういう自分のレッスンの受け方というのも
ハードタイプを強化するものであったようにも思う。
有難くも、現役中
色々と「ダンスの仕事」をふってくださった方が多かった。
生き急いであれやこれやとしゃしゃり出ていくこともなく
淡々と自分の技術を磨き作品を作り続ける
そんな自分を「見かねて」声をかけてくれたのである。
「そろそろアナタも表舞台に出なさい」
ミュージシャンのPV、映画の撮影、先生業、必勝請負人・・・
でも、すべて「ハードタイプ」が災いしたように思う。
「自分の創作物」を披露することと
「ダンスの仕事」をすること
これは全く別モノである。
先の記事に書いた通り
「ダンスの仕事」はほぼほぼ要求ありきの「仕事」となる。
なので、自分のクリエイションが出来るものは
残念ながらほとんどない。
これが現実である。
だから、自分のような「こだわりが強い」「独創性が強い」
こういうダンサーは「仕事」では、非常に使い勝手が悪い。
実際「ダンスの仕事」をさせてもらって、つくづく痛感したことである。
自分がもしも
「一人のアーティスト」であることと
「一人の仕事人」であること
これを区別できればスムーズにいったんだろうけど
自分は、そうなれなかった。
最後まで「一人のアーティスト」にしか、なれなかった。
これが
芸術家が「仕事」をするときの、最大の困難だとよく思う。
おそらく自分だけではなく
ここで苦悩する芸術家は非常に多いと思う。
自分の場合はハードタイプだったので
如実に出ていたように回顧する。
自分は作品作りをモットーとしていたので
「一人のアーティスト」である
それ以外に
「一人のコリオグラファー」
という仕事ならやっていけると思っていたが
残念ながらそうはなれなかった。
おそらく、あのまま仕事をもらったとしても
やはり「ハードタイプ」で「こだわりが強すぎる」ので
仕事としてやっていけなかったのではないかとも
今は冷静に思う。
そういう自分に
「パトロンを見つけないとやっていけないと思う、アナタは」
そう提言する人間は多かった。
その通りだと思う。
「ハードタイプ」の自分に残された道は
「自分の作品を作り続けること」
それしかない。
でも、自分はそれが嫌で仕方がなかった。
「結局それは、学生時代となにも変わらないじゃないか」
親でなく別の人間に変わっただけで
本当に一人でダンスをしていることにはならない
そう考えていたので最後までパトロンを見つけることはしなかった。
それが自分の”ダンサーとして”のプライドでもあった。
「ダンサーとしてやっていきたい。」
親にそう告げてからわずか数年で「一応」現実にはなったけれど
その現実は、当時の自分にとってはあまりにも残酷なものだった。
多分、「仕事」としてやるなら
今のほうがまともに出来るんじゃないかとは思う。
だけど、
当時持っていた ”ダンサーとして”の感性 は
もう二度と戻らない。
それが
アーティストの「理想と現実」
拙い文章お読みいただきありがとうございました。
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