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【コーヒーブレイク】経営SLG:Coffee Inc 2のご紹介

こんにちは。べえたです。

これまで、このnoteでは、ロンドン大学の会計学修士プログラムと、USCPA(米国公認会計士)についての情報を書いてきました。

これらは、会計やファイナンスなどの経営の知識を学ぶのに適したものですが、今回は、遊びながらこれらの分野を体験することができる、携帯アプリのCoffee Inc 2をご紹介したいと思います。


Coffee Inc 2とは

Coffee Inc 2とは、スターバックスやタリーズ、ドトールなどのコーヒーチェーン店のビジネスをモデルにした経営シミュレーションゲームです。

東京、ニューヨーク、ロンドンなどの世界各国で、自分好みのコーヒーショップを展開し、世界トップの企業に成長させることがゲームの目的です。

アメリカ在住の日本人の方が独力で開発されたそうですが、とても完成度の高い作品です。

こちらは東京の地図ですが、皇居や武道館、フジテレビの本社まで、正確に再現されていますね。
これだけでも、このゲームの完成度の高さが伝わるかと思います。

ゲームの流れ

まずはじめに、コーヒーショップを出店する場所を選び、内装・外装や設備を選びます。

そして、店舗が完成した後は、店長や定員を雇い、提供する商品やサービス(ケータリング、無料Wi-Fiなど)を選択し、コストとのバランスを考えながら、売り上げを拡大し、利益を最大化することを目指します。


顧客のレビューなども確認しながら、少しずつ商品やサービスを拡充していき、資金を確保しつつ、新店舗を増やしながら、事業を拡大していくというのが、主な流れです。

魅力的なポイント

(1)緻密に設計された会計・ファイナンス

ゲームを始めてから、事業が軌道に乗るまでは、とにかく資金繰りに苦労します。
キャッシュがなくなると、問答無用で破産宣告をされてしまうため、新規店舗の拡大を急ぎすぎず、持続可能な範囲で事業を拡大していく必要があります。

また、各国ごとに金利が異なるという細かい設定もされているので、「どの国で資金調達するか」や、「融資を受けるか、公募増資をするか」など、資金調達の方法について、遊びながら自然に学ぶことができます。

また、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書なども、自動で作成してくれるため、事業活動と財務諸表の繋がりを確認することもできます。

(2)経営者の役割変化の体感

ゲームを始めた直後は、各店舗の商品構成やサービス内容について、全てを自分で決めることになります。

しかしながら、店舗数が増えてくると、全てを自分一人で管理することが難しくなるため、商品構成やアルバイトの管理などを店長に委任することができます。

さらに、会社の規模が大きくなってくると、CXO(取締役・役員)を雇い、店長の採用や商品開発など、より広範な範囲を委任することができます。

会社の成長とともに、経営者が果たすべき役割が変化していくことを体験できます。

(3)リアリティのある描写

本作では、世界12都市が舞台となっています。

いずれの国も、再限度が非常に高く、また建物なども国ごとに異なる設計となっていて、リアリティに溢れた世界観になっています。

ニューヨークには自由の女神があり、ロンドンにはウエストミンスター宮殿(ビッグベンのある宮殿)があるなど、世界各国を見て回るだけでも楽しむことができます。

毎週、各国の金利変動などのニュースも表示され、それが実際に売り上げやローンの金利にも影響するなど、経済活動の流れも感じることができます。

その他

このように、完成度の非常に高いアプリですが、以下のように、少し気になる点もあります。

  • 負債コストは金利という形で反映されているが、株主資本コストがゲーム上反映されていないため、公募増資を際限なく行うことができる。

  • インサイダー取引などの制限がないため、公募増資前に個人保有の株式を売却できてしまう。

  • コーヒーショップ経営の利益と比較して、ベンチャー投資先のIPOが成功した場合の利益が莫大であるため、終盤は、コーヒーショップ経営の方が副業のようになりがち。

ただ、これらの要素は、自分自身で悪用をしなければ発生しないので、回避可能な問題点と言えると思います。

むしろ、もし現実世界で株主資本コストやインサイダー規制の観点が無いと、どういった問題が生じるかを学ぶ機会にもなります。

勉強したことで、他にも気になる点が発見できるようになると、成長を実感できるかもしれませんね。

まとめ

今回は、趣向を変えて、経営シミュレーションゲームのCoffee Inc 2をご紹介しました。
会計やファイナンスなどの経営関連の知識を学んだ方にとっては、色んな気づきがあって、とても楽しいゲームだと思います。

無料ではないのですが、買い切り制で、広告も全く表示されないので、一度買ったら快適に遊ぶことができます。

価格も300円と安いので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

ロンドン大学のプログラムや、USCPAの学習の息抜きにも役立つかもしれませんね。
(ハマって遊びすぎるのは厳禁ですが・・・)

特に、こちらの記事でご紹介した、ロンドン大学の会計学修士プログラムのIcarusという空港経営のシミュレーションゲームにとても近い要素を感じたので、受講される方は、役に立つかもしれません。

以上、コーヒーブレイクの話題として、ご紹介させていただきました。

このnoteでは、英語と会計両方を学ぶ、ロンドン大学会計学修士プログラム(MSc in Professional Accountancy)や米国公認会計士(USCPA)を中心に、概要のご紹介や学習法アドバイスなどを発信しています。

もしよろしければ、これまでの記事や今後の記事もご覧いただけると嬉しいです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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