#古代ローマ
奴隷商人 Ⅸ、第53章 ●奴隷商人51、紀元前46年
奴隷商人 Ⅸ
第53章 ●奴隷商人51、紀元前46年 ●砂漠行 5
【砂漠行12日目】 200+120キロ
ホルスを放つと言って飛んでいってしまったムラーはその晩帰って来なかった。翌日、出発の午前4時の1時間前に急に空中から飛び降りてきた。荷物を持っている。
「どこに行ってたのよ?心配するじゃない?」
「ああ、スマン。ちょっとアレキサンドリアの王宮に行って、あるものを盗んできたんだ」
「王宮
奴隷商人 Ⅷ、第48章 ●奴隷商人46、紀元前46年
奴隷商人 Ⅷ
第48章 ●奴隷商人46、紀元前46年「さて、俺がわからないのは、両性具有で、生殖能力がない、ガキを作れないクレオパトラがだ、どうやって、シーザーを騙して、ガキを作ったのか、わかんねえんだ。まず、クレオパトラを抱けば、シーザーはそこにチ●コがあるのがわかるだろう?マ●コもある。これじゃあ、絶世の美女だとしても、驚いて子供なんて作んねえよ。第一、クレオパトラは子宮がないから、受胎できな
奴隷商人 Ⅷ、第47章 ●奴隷商人45、紀元前46年
奴隷商人 Ⅷ
第47章 ●奴隷商人45、紀元前46年●アルシノエの苦情 小テントで、ムラー様、絵美様と私、イシス、マンディーサとムスカ、侍女頭のアルシノエが一緒に夕食の席についた。ムラー様がツンデレのマンディーサが、やっと告白したか、おめでたいというので、二人を招待したのだ。
いやぁ、マンディーサをやっちまわなくて良かったぜ、とムラー様が言って絵美様に思いっきりつねられた。この下品な男め!と睨
奴隷商人 Ⅷ、第46章 ●奴隷商人44、紀元前46年
奴隷商人 Ⅷ
第46章 ●奴隷商人44、紀元前46年 飛んでいったらあっという間だった。砂漠、土漠上空を十数分飛んで、地中海の海岸線に出た。アレキサンドリア寄りの私たちの船が停泊している小さな漁村に着いた。二千メートルから徐々に高度を落としていく。
アフロダイテ号とアルテミス号の甲板が見えた。ムラーの指示通り、漁港から少し離れた沖合に停泊している。だが、数隻の小型船舶が横付けされている。小型船
奴隷商人 Ⅷ、第45章 ●奴隷商人43、紀元前46年
奴隷商人 Ⅷ
第45章 ●奴隷商人43、紀元前46年 ●クレオパトラの狙い
●マンディーサ
●クレオパトラの狙い ベルベル人盗賊団の一人を生きて捕まえた。他は皆殺しにした。なぜ、こいつらはアヌビスとホルスのお先棒を担いでいたのか、頭を鷲掴みにして意識を探った。
ギザのピラミッド近くのエジプト王国の行政事務所が見えた。王国の行政官がベルベル人たちを集めて指示していた。(いいか?これが似顔絵だ。
奴隷商人 Ⅶ、第40章 ●奴隷商人38、紀元前46年
奴隷商人 Ⅶ
第40章 ●奴隷商人38、紀元前46年
●マンディーサとムスカ ソフィア様、ジュリア様が奴隷女と娼婦に「お前らも海賊どもと同じ金貨百枚のご褒美が出るんだから、欲かいて商売するんじゃないよ!やっちゃいけないとは言わない。そっと男どもと外で逢引するのはかまわない。でも、手下共にも金は払うな、と言ってあるからね。商売したヤツは乳房を切り落としてやるから覚悟おし!」と言い渡す。
年嵩(と
奴隷商人 Ⅶ、第39章 ●奴隷商人37、紀元前46年
奴隷商人 Ⅶ
第39章 ●奴隷商人37、紀元前46年 ●ジュリアとムスカ
●値段交渉
●トンネルの掘削
●ジュリアとムスカ 早朝から糸を垂れているけど、全然釣れやしない。やっぱり釣りは夜なのか?何で絵美様は急にヒラメのムニエルが食べたい、なんて言い出すんだろう?昼ごはんは、ムニエルよね?ね?ジュリア!と言い出す。
船倉を覗くと、ピティアスの手下ども、二晩続いた乱交パーティーで使い物になら
奴隷商人 Ⅶ、第38章 ●奴隷商人36、紀元前46年
奴隷商人 Ⅶ
第38章 ●奴隷商人36、紀元前46年 ●ムラーの寝室 2
●マンディーサ
アルテミス号に行ってみると、もう既に娼婦たちが列を作って待っていた。まだ朝早いのに百人ぐらいいる。昨晩、選別された女たちは、列の前の方に並んでいた。そりゃあ、銀貨50枚と手下たちからの心付け、見たことのないような服をもらえて、飲んだこともないような酒を飲んで、バーベキューでラムとツナがふんだんに出れば、
奴隷商人 Ⅵ、第37章 ●奴隷商人35、紀元前46年
奴隷商人 Ⅵ
第37章 ●奴隷商人35、紀元前46年 ●神殿巫女・奴隷娼婦の選別
ソフィアもジュリアも、アルテミス号でどんちゃん騒ぎをするための娼婦の選別は慣れたものだ。15人の募集にこんな辺鄙な漁港に200人、集まってきた。この漁港周辺、30キロぐらいの娼婦全員が集まってきたようなものだ。
いろいろな階層がいた。街道の旅籠にいるフリーランスの私娼もいれば、夫、父親母親に連れられた普通の家