記事一覧
『BANDIT vol.3』原稿募集のお知らせ
『BANDIT vol.3』では特集テーマに合わせた論考やエッセイ、創作を発表したい人を募集します。
今回の特集テーマは「ハガキ職人」。この特集テーマの企画意図はこちらの記事から確認できます。
ハガキ職人について特集するからには、弊誌も特集に関する原稿を広く募りたいと思い、今号では投稿を募ることにしました。
エントリーは2/14まで、原稿の投稿は3/15まで可能です。
詳しい応募の流れや規
早わかり加速主義: ポスト・インターネット状況下の小説(春海水亭、佐織えり、quiet)
1. 加速主義とは何か。様々な説明ができるが、ここでは次のような一節の参照から始めたい。ある座談の中での、仲山ひふみの発言である。
付言する。差し当たり、1990年代イギリスで加速主義は興った、と言える。同時代のイギリスのクラブカルチャーと密接な思潮で、現代アートにも影響を及ぼしたものだ。ただし「加速主義」という呼称が広まるのは2010年代に入り、過去の一連の流れが回顧されてからのことだった。ロ
ヤマアラシの語り方でーーアラン・マバンクの『Memoirs of a Porcupine』
人間がみな、動物の「ダブル(分身)」を持つというアフリカの村。
42歳となったヤマアラシが、村で最も古いバオバブの木を前に、自分の「ダブル」だった人間の男について思いを巡らしている。なぜ彼が死ななければいけなかったのか、自らとその男の運命について、動物は語り始める。
人の心を持ったヤマアラシの語りは、英訳版で160ページ余り続いていくが、ピリオドは一度も使われない。ヤマアラシの言葉は、書き