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無意味な笑いを解き明かす意味ーー『BANDIT Vol.3』のためのイントロダクション
5/19(日)『BANDIT Vol.3』を発行する。今回の特集は「ハガキ職人と笑い」。
今回は、その導入となるテキストをお届けする。
『BANDIT Vol.3』をお届けする。今号の特集は「ハガキ職人と笑い」である。
中学から高校時代まで毎晩のように『オールナイトニッポン』や『JUNK』を聞いていた。朝方まで起きる癖がついてしまったせいで完全な夜型人間になってしまったし、午前中の授業をき
『BANDIT vol.3』原稿募集のお知らせ
『BANDIT vol.3』では特集テーマに合わせた論考やエッセイ、創作を発表したい人を募集します。
今回の特集テーマは「ハガキ職人」。この特集テーマの企画意図はこちらの記事から確認できます。
ハガキ職人について特集するからには、弊誌も特集に関する原稿を広く募りたいと思い、今号では投稿を募ることにしました。
エントリーは2/14まで、原稿の投稿は3/15まで可能です。
詳しい応募の流れや規
早わかり加速主義: ポスト・インターネット状況下の小説(春海水亭、佐織えり、quiet)
1. 加速主義とは何か。様々な説明ができるが、ここでは次のような一節の参照から始めたい。ある座談の中での、仲山ひふみの発言である。
付言する。差し当たり、1990年代イギリスで加速主義は興った、と言える。同時代のイギリスのクラブカルチャーと密接な思潮で、現代アートにも影響を及ぼしたものだ。ただし「加速主義」という呼称が広まるのは2010年代に入り、過去の一連の流れが回顧されてからのことだった。ロ
ヤマアラシの語り方でーーアラン・マバンクの『Memoirs of a Porcupine』
人間がみな、動物の「ダブル(分身)」を持つというアフリカの村。
42歳となったヤマアラシが、村で最も古いバオバブの木を前に、自分の「ダブル」だった人間の男について思いを巡らしている。なぜ彼が死ななければいけなかったのか、自らとその男の運命について、動物は語り始める。
人の心を持ったヤマアラシの語りは、英訳版で160ページ余り続いていくが、ピリオドは一度も使われない。ヤマアラシの言葉は、書き
『BANDIT vol.2』告知
現在、BANDIT編集部では11月20日に開催の文学フリマ東京に向けて、雑誌『BANDIT』を鋭意制作中です。
『BANDIT vol.2』の特集は自己啓発についてです!
不況と言われる出版業界の中でも堅調に売上を上げる自己啓発書。『嫌われる勇気』やカツマーブーム、そして『人生がときめく片付けの魔法』の近藤麻理恵さんなど人々の記憶に残るベストセラー・インフルエンサーを近年も輩出する一大ジャンル