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根掘り・葉掘り・茶堀りー紅茶探訪ー

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現在は主に、シンガポールの紅茶ブランドTWGの紅茶を取り上げています。 10の倍数に当たる回では、スーパーにも卸しているブランドも含めて飲み比べなど、普段とは異なる記事を掲載して…
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#エッセイ部門

Blue Charm Tea(ブルー チャーム ティー) ―果実のあおい魔法がかかった紅茶

Blue Charm Tea(ブルー チャーム ティー) ―果実のあおい魔法がかかった紅茶

 前回の100回でも、Coconut Tea(ココナッツ ティー)をおすすめの茶葉として紹介した。大のお気に入りになってから、ココナッツが含まれた他のフレーバーティーも時折飲んでいる。今回はその中から、Blue Charm Teaを紹介する。

 実を言えば、この茶葉は以前サロンで茶葉を嗅がせてもらったことがある。しかし、その際には「あんまりココナッツの香りしないな」と思い、結局ココナッツの風合

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おまけ第2弾だヨ! TWG公式のダージリン飲み比べの会に参加してみた

おまけ第2弾だヨ! TWG公式のダージリン飲み比べの会に参加してみた

 昨日の記事にも書いたが、紅茶ブランドTWGのティーサロンで開催された、ダージリンファーストフラッシュを楽しむアフタヌーンティーに参加してきた。ゴールメンバー限定のイベントで、今年なったばかりの私にとっては初めての経験だった。非常に面白かったので、今日は第101回目ではなく、おまけ2として会の模様を記しておく。

イベントの流れ

 最初にダージリンの概要を説明してもらい、その後は1種ずつ飲みなが

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おまけだヨ!全員集合! スーパーなどで買えるおすすめ紅茶3選を改めて紹介したい

おまけだヨ!全員集合! スーパーなどで買えるおすすめ紅茶3選を改めて紹介したい

 基本的にこの連載では、紅茶ブランドTWGの茶葉を取り上げている。私がシンガポールで暮らしていることが1番の理由だが、他の紅茶も当然飲む。今回は、スーパー等の身近な場所で入手できるものの中から、おすすめを3つ紹介する。既出のものが多いので新しさはないかもしれないが、再度登場する位、美味しいのだと思っていただけたら幸いだ。

・アールグレイ(ダイソー)
 以前にも登場したが、ダイソーのアールグレイの

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祝100回! シンガポールのTWGで買い物してみよう

祝100回! シンガポールのTWGで買い物してみよう

 気づけば、今回でこの連載も100回になる。何か特別なことをしたいと色々考えていると、今までTWGでどのように茶葉を購入できるか、書いたことがなかったことを思い出した。シンガポールの事情を書いても、日本に居る人にはあまり関係ないと思ったのが理由だが、先日無事に水際措置も緩和され、以前よりも渡航しやすくなった。きっと、シンガポールに来たついでにTWGを買ってみたいと思う人も居るはずだ。
 今回の記事

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Castleton SFTGFOP1(キャッスルトン エスエフティージーエフオーピー1)―トリを飾るに相応しいダージリンの新茶

Castleton SFTGFOP1(キャッスルトン エスエフティージーエフオーピー1)―トリを飾るに相応しいダージリンの新茶

 今までいくつかのダージリンファーストフラッシュを紹介してきたが、今回で今年の新茶はラストになる。最後を飾るのは、Castleton SFTGFOP1だ。ちなみにTWGのティーサロンでは今年のファーストフラッシュを全て試したが、全部は購入できないためその中でも特に気に入ったものだけを記事として取り上げている。

 袋を開けてみると、若葉を彷彿とさせる青々とした香りが漂ってくる。実際に淹れてみると

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Namring Upper FTGFOP1(ナムリン アッパー エフティージーエフオーピー1)※2023の新茶 ―やっぱり好きな味

Namring Upper FTGFOP1(ナムリン アッパー エフティージーエフオーピー1)※2023の新茶 ―やっぱり好きな味

 最近ダージリンファーストフラッシュをいくつか紹介しているが、そもそも興味を持つきっかけとなった茶葉がある。それが今回の茶葉だ。去年も取り上げたが、今年の新茶ということで改めてNamring Upper FTGFOP1を紹介したい。
 ちなみにTWGには、Namringと名前の付くダージリンはもう1つあり、名前はNamring SFTGFOP1(ナムリン エスエフティージーエフオーピー1)と言う。

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Singapore Breakfast	(シンガポール ブレックファスト)―おみやげにも便利そうなフレーバーティー

Singapore Breakfast (シンガポール ブレックファスト)―おみやげにも便利そうなフレーバーティー

 前回に引き続き、書き洩らしていたTWGで販売されている「シンガポール」と名のつく紅茶を取り上げる。正直、名前だけ見れば当地が激しくアピールされている茶葉だけに、今まで見落としていたのが不思議な位だ。今回はSingapore Breakfastを紹介する。

 袋を開けると、スパイスと柑橘系のドライフルーツの香りが漂ってくる。今まで記事にした中では、Tea Party Tea(ティーパーティー 

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New York-Singapore Tea(ニューヨーク―シンガポール ティー)―都会を繋ぐベリーフレーバー。

New York-Singapore Tea(ニューヨーク―シンガポール ティー)―都会を繋ぐベリーフレーバー。

 ふと今までの記事とTWGの紅茶を見比べていると、シンガポールと名の付く茶葉でまだ試していないものがあることに気付いた。今回はその中から、フレーバーティーのNew York-Singapore Teaを紹介する。

 袋を開けると、いちごだけではないベリー系の香りが漂ってくる。今までに取り上げた中でいうなら、カフェインレスのScarlet Hour Tea(スカーレット アワー ティー)に似てい

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Mon Amour Tea(モナムール ティー)―愛しい人には素敵な紅茶缶を。

Mon Amour Tea(モナムール ティー)―愛しい人には素敵な紅茶缶を。

 旬ということもあり、最近はダージリンファーストフラッシュを取り上げてきた。まだ紹介したいものは存在するが、今回は風味を後付けしたフレーバーティーから、Mon Amour Teaを取り上げる。

 今年の2月頃に購入した記憶はあるのだが、その判断に至った理由が全く思い出せない。ただ、袋に書かれた文字が手書きなので、TWGのティーサロンで試した上で買ったはずではある。開封すると、レモンを彷彿とさせる

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Puttabong SFTGFOP1(プッタボン エスエフティージーエフオーピー1)―TWGの店員も推す、春の実力者。

Puttabong SFTGFOP1(プッタボン エスエフティージーエフオーピー1)―TWGの店員も推す、春の実力者。

 少し前に紅茶ブランドTWGのティーサロンで、今年初めてのダージリンファーストフラッシュを飲んだ。届き始めたばかりとのことで、全種類は揃っていなかったため、その日にあった3種程を試した。その際、何人かの店員にダージリンの中でどれが好みか尋ねたところ、個々人でバラバラだった。人の趣味趣向がそれぞれ違うのは当然なので、興味深く聴いていたが、1つだけ2人が好きだと答えた茶葉があった。それが、今回取り上げ

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Phuguri FTGFOP1(ピュグリ エフティージーエフオーピー1)※2023年―花の香りとほろ苦さは春の味。

Phuguri FTGFOP1(ピュグリ エフティージーエフオーピー1)※2023年―花の香りとほろ苦さは春の味。

 紅茶ブランドTWGのティーサロンやウェブサイトによると、ダージリンの新茶であるファーストフラッシュが到着し始めているようだ。中には、まだ入荷待ちの物もあるようだが、もう少しすればそれらも届き始めるのだろう。今回は、最初に到着した茶葉の中でも気に入ったPhuguri FTGFOP1を紹介する。ちなみに、記憶違いでなければオーナーのお気に入りだと去年ティーサロンで耳にした覚えがある。

 袋を開ける

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Lahijan Supreme Tea(ラヒジャン シュプリーム ティー)―イランでも紅茶は採れるらしい

Lahijan Supreme Tea(ラヒジャン シュプリーム ティー)―イランでも紅茶は採れるらしい

 最近、インドや中国のように多くの茶葉が採れる場所ではないところが産地の紅茶を取り上げている。今回は、イランの紅茶を紹介する。

 袋を開けてみると、以前記事にしたRize BOP(リゼ ビーオーピー)よりはやや大きく見えるものの、細かい茶葉が入っている。香りとしては深みがありつつも、さっぱりとしている。今までに取り上げた中では、パプアニューギニアのHagen Mountain Tea(ハーゲン 

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Darjeeling Nouveau(2023)(ダージリンヌーボー (2023))―シンガポールにも春が来た。

Darjeeling Nouveau(2023)(ダージリンヌーボー (2023))―シンガポールにも春が来た。

 先日紅茶ブランドTWGのティーサロンに行くと、丁度数日前に入荷したばかりというダージリンのファーストフラッシュが棚に陳列されている。もう少し後かなと思っていただけに、嬉しい誤算だ。まだ先だと思っていたので、本当は違う茶葉を紹介するつもりで、記事を書いていた。しかし、もう春が来ているなら紹介する他ない。今回はDarjeeling Nouveau(2023)を取りあげる。

 蓋を開けると、大き目の

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