見出し画像

Singapore Breakfast (シンガポール ブレックファスト)―おみやげにも便利そうなフレーバーティー

 前回に引き続き、書き洩らしていたTWGで販売されている「シンガポール」と名のつく紅茶を取り上げる。正直、名前だけ見れば当地が激しくアピールされている茶葉だけに、今まで見落としていたのが不思議な位だ。今回はSingapore Breakfastを紹介する。

 袋を開けると、スパイスと柑橘系のドライフルーツの香りが漂ってくる。今まで記事にした中では、Tea Party Tea(ティーパーティー ティー)や Joy of Christmas(ジョイ オブ クリスマス)が似ている。中を覗くと、スパイスは分からないものの、レモンピールのような物はしっかりと入っていた。
 淹れてみると、茶葉のときと同じ印象でやはりスパイスと柑橘系のドライフルーツの香りが強い。ただ、飲んでみると柑橘系の果物と同じ位香辛料が強く、少しチャイにも似ている。ひょっとしてミルクが合うのだろうか、と思って試してみたが、個人的には悪くないレベルであり、推奨したいとは感じなかった。そのため、飲み方としてはストレートが良いだろう。レモンは試していないが、柑橘系のドライフルーツの香りがあるため、合わないことはないと推測する。

 マリアージュを考える場合、前述したTea Party Tea(ティーパーティー ティー)や Joy of Christmas(ジョイ オブ クリスマス)の組み合わせが参考になる。食事系は、紅茶の個性よりも強い料理を選ぶと良さそうだ。具体的には、ホットドッグやエッグベネディクトといった濃厚な味わいのものだ。茶葉が柑橘系の風味を持っているため、こってりした一品も、紅茶でさっぱりとリセットできるはず。
 スイーツは、基本的に何でも合いそうな雰囲気があるが、できるならドライフルーツ入りのものが良いだろう。クリスマス時期であればシュトーレンやパネトーネ、それ以外であればパウンドケーキや六花亭のバターサンドのようなものがおすすめだ。個人的には、昨日入手したミスタードーナツのオールドファッションやココナツチョコレートと合わせてみた。シュトーレンのバター風味と通じるところがあったためか、どっしりとしたドーナツ生地とぴったりだった。今回はチョコレート味のものにしたが、恐らく必須ではないと思う。

 最後にSingapore Breakfastは茶葉の量り売り、茶葉入りの缶、ティーバッグの3種全てが揃っている。普段取り上げるものは全種ないことが多いが、今回は好きな形態を選ぶ余地がある。また、缶のパッケージには勇ましいライオンが描かれており、「シンガプーラ(ライオン シティ)」に由来するシンガポールのおみやげとしても活躍しそうだ。

Singapore Breakfast Teaの量り売りが入った袋。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?