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Lahijan Supreme Tea(ラヒジャン シュプリーム ティー)―イランでも紅茶は採れるらしい

 最近、インドや中国のように多くの茶葉が採れる場所ではないところが産地の紅茶を取り上げている。今回は、イランの紅茶を紹介する。

 袋を開けてみると、以前記事にしたRize BOP(リゼ ビーオーピー)よりはやや大きく見えるものの、細かい茶葉が入っている。香りとしては深みがありつつも、さっぱりとしている。今までに取り上げた中では、パプアニューギニアのHagen Mountain Tea(ハーゲン マウンテン ティー)が似ていると言えそうだ。ただ、それよりもすっきりとしており、軽やかな味わいと言えそうだ。ただ偶然かもしれないが、アフリカやパプアニューギニアの茶葉と何となく傾向が似ている印象がある。
 飲み方としては、基本的にストレートがおすすめだ。ただ、国としては近所であるトルコのRize BOP(リゼ ビーオーピー)とは異なり、ミルクを入れても楽しめそうな味わいになっている。その一方で少し深みのある紅茶のため、レモンはあまり合わないのではないかと思う。

 汎用性の高い茶葉なので、マリアージュを考えるのはあまり困らないはずだ。食事系の場合、さっぱりとしたサンドイッチから濃厚なホットドッグのような料理まで幅広く合わせられるだろう。ただ、主張の強い紅茶ではないため、シンプルなトーストにバターのみのような食事だと、頼りない印象になるかもしれない。個人的に試した中では、マッシュポテトを塗ったパンにエビのビスクの組み合わせが良かった。

 スイーツとの組み合わせも、料理と同様に好きなものと合わせられる。素朴なクッキーからチョコレートケーキのようなどっしりとした味わいまで、好きな物とペアリングを楽しんで欲しい。食事とは異なり、シンプルなクッキーでもバターとバニラの風味でバタートーストよりは主張が出るため問題なく楽しめるはずだ。ミルクティーと組み合わせる場合は、紅茶の個性が強くなるので、クッキーやマドレーヌのような焼き菓子の方が生菓子よりも相性が良いかもしれない。


 最後にLahijan Supreme Teaは量り売りのみの販売となっているため、扱いやすくはない部類だとは思う。また、フレーバーティーでもないため、プレゼントにする場合は余程の紅茶好きではない限り、話題作りにもならないかもしれない。しかし、インドや中国のようにメジャーな産地以外の茶葉を試してみたい人や、紅茶好きの人にはきっと面白いと思う。興味のある人は、ぜひ試してみて欲しい。

Lahijan Supreme Teaの量り売りが入った袋。

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