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おまけ第2弾だヨ! TWG公式のダージリン飲み比べの会に参加してみた

 昨日の記事にも書いたが、紅茶ブランドTWGのティーサロンで開催された、ダージリンファーストフラッシュを楽しむアフタヌーンティーに参加してきた。ゴールメンバー限定のイベントで、今年なったばかりの私にとっては初めての経験だった。非常に面白かったので、今日は第101回目ではなく、おまけ2として会の模様を記しておく。


イベントの流れ


 最初にダージリンの概要を説明してもらい、その後は1種ずつ飲みながら感想を述べ合う、というものだ。2種目以降は、それより前に飲んだ物との比較も行うため、単体で味わうよりも違いが浮き彫りになる。料理や菓子は主に2種目と組み合わせて楽しんだが、後から思えばこれも計算された組み合わせだったように感じる。
 私自身詳しい訳ではないが、この流れはワインのテイスティングに似ているもしれない。実際、3種は後の方が濃い味わいになっており、1種目が最も軽いものだった。

 話は少し脱線するが、概要の中でインドが原産国であることや、2トンしか1年で採れないこと、3回摘むタイミングがあることなどを聴いた。個人的に驚いたのは、1kg分のダージリンファーストフラッシュにするには、2万〜2万2千程度の新芽が必要だという点だ。しかも1つずつ手で摘むらしい。今まで記事で値段が高いと書いてきたが、労力を考えたら安易に高価だとは言えないと反省した。

 説明の際には紅茶、乾いた茶葉、抽出した後の茶葉の3つも見られた。乾いた茶葉と抽出後の茶葉はきちんと見るまで何のために?と思っていたが、同じ茶葉でも色も香りも異なる特徴を持っており、非常に面白い。特に、濡れることで茶葉の色合いが乾いているときよりも緑みを帯びていたのは、不思議に感じる。抽出し終えた茶葉にあまり意識を向けたことはなかったが、家でもまたやってみたい。

紅茶について


3種飲んだ内、最初の2つは飲んだことがあるものだったため、楽しみだとは思いつつも実はそれほど期待していなかった。しかし、実際に試してみると持っていた印象と全然違う。
 1つ目はDarjeeling Nouveau(ダージリン ヌーボー)で、バランスの良さはありつつも、全体を通して軽やかだ。以前に記事で紹介した時は食事とのバランスも取りやすい、と書いたような気がするが、今日は何だか大人しく感じられる。
 2つ目はOkyati Excellence SFTGFOP1(オキャティ エクセレンス エスエフディージーエフオーピー1)という茶葉で、結構どっしりしており、少し干あんずのような甘酸っぱい果実味がある。1つ目とは異なり、どのような食事でも受け入れる度量がある。正直、単体で試したときはそれ程強い印象を持っていなかっただけに、驚きだった。
 3つ目は、2月頃に摘まれるファーストフラッシュではなく、7月頃に採れるセカンドフラッシュのCastleton SFTGFOP1(キャッスルトン エスエフティージーエフオーピー1)だ。説明を受けたときは何故違う時期の茶葉なのだろう、と思ったが、飲んでみると全く個性が異なっており、比較には最適だと実感した。ほうじ茶のような香ばしさがあり、少しキャラメルやナッツのような風味もある。緑茶のようなファーストフラッシュとは、別物だった。

追加の4つ目


普段よりもゆっくりと食事と紅茶を楽しんだ
ためか、途中で満腹感を覚えて、一部のサンドイッチを持って帰ろうとした。しかし、店員に頼んだところ「すみません、サンドイッチは持ち帰れません」とのこと。仕方ないのでこの場で時間をかけて食べることにしたが、もう紅茶がない。そこで、4種目を選んでもらい、Orange Valley SFTGFOP1(オレンジバレー エスエフティージーエフオーピー1)を追加注文した。
 以前にもティーサロンで試したはずだが、その時とはペアリングや飲む順序が違うため印象も異なっていた。あっさりしていると思ったのは同じであるものの、今日はかなりフローラルに感じられる。

全体を通しての感想


 詳しい情報やダージリンファーストフラッシュ同士の差異を知るための会だったので、非常に面白かった。ティーサロンで個人的に似たことをしていたつもりだったものの、やはりプロの組み立てにはかなわない。
 ここまで色々と書いたが、今回のイベントで説明をしてくれたり、質問に答えてくれたりした方が「完璧を目指す必要はなくて、色々と試してみたらいいんです」と話されていた。沢山の情報を収集すると、混乱したり知識と知識を誤って風に繋いでしまったりすることがある。間違うことは駄目だと思ってしまいそうだったが、この言葉で肩意地を張らずに今後も紅茶を楽しめそうだ。
また、色や香り、味わい、複雑さに対して、個々人で感じることは違うので、一概に正解がないこともある、とも言っていた。自分の感性の信ぴょう性を値踏みしていたため、この言葉にも安心した。
 今回のイベントは非常に興味深い内容だったので、また似たような会があれば参加したい。


 これからも私の感想を書いていくので、どうかお付き合いいただけると幸いです。

イベントでもらった冊子と当日のメニュー表

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