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沈黙の実践

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ティク・ナット・ハン禅僧の教えを実践いていく記録。3/1より、およそ100日間。
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#マインドフルネス

今を生きる

今を生きる

ゴミを出す時に、花をつけた庭の木々が揺れて、サラサラと散っているのをみた。
よく見ると、クマバチが花粉や蜜を集めていた。クマバチは温厚で、蜜を集めるオスには針がない。
僕はそっと見守っていた。
サラサラと、花が散っていく。

日常の一分一秒をマインドフルネスに生きる。今に集中し、呼吸に戻り、この一歩、この一言、このひと噛み、この一文字に、いまを感じる。

禅の修行のように、15分ごとに鐘を鳴らし、

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小説ブッダ、読了。

小説ブッダ、読了。

小説ブッダ。いにしえの道、白い雲。読了。上下段で450ページもある本だった。
小説といっても、ブッダの歩んで傘だ道、解いてきた教えを正確かつ、わかりやすく読み聞かせてくれる内容で、著者ティクナットハン禅師の詩人としての文面の美しさが、2500年前のインドの情景がありありとみて取れる。
著者は、経典に出てくる装飾的なブッダの「奇跡」の多くを省いたという。それゆえに、より現代の私たちにブッダの存在が肉

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ティクナットハン「沈黙」と空虚の真意。

ティクナットハン「沈黙」と空虚の真意。

以前noteに書いた記事。

天国のクジラを描いていることで、あらためてこの本を読んでいます。
雑念まみれ、ノイズまみれの生活が、いかに続いていたかを思い知りました。

人は沈黙を恐れます。なぜなら、静けさの中で自分に向き合うことを恐れるからです。「本当はどう生きたいのか」を考えたくないから、世の中のさまざまな雑念に取り込まれ、食べ物、見聞きする五感、印象、意識、思念、さまざまなものにとらわれてし

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生と死からの解放

生と死からの解放

【生もなく死もない世界】
「空」とは、何もない世界というよりも、それぞれ独立した存在はありえないというのが、ティクナットハン禅師の教えだ。これは釈迦も唱えた原典的な教えに基づいている。

波に、生と死があるのか。始まりと終わりがあるのか。高い波低い波、大きい波小さい波と比べるから、苦しみが生まれる。
諸行無常、物事は常に変化していく。しかし波はどんなに変化しても、水であることには変わりない。

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ある少年の悩みについて

ある少年の悩みについて

ある少年が、ティクナットハン禅師に、息も絶え絶え、こう質問していました。

「僕はお父さんを許せません。何度も彼が変わるようにチャンスを与えようと、会い続けました。だけど彼は変わりません。苦しいです。それでも彼と会わなければならないでしょうか」

ハン禅師はこう答えました。相手が少年だろうが老人だろうが構わず、一人の人間として真剣に、そしてその場にいる聴衆にも向かって、話しかけました。

「相手を

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雨の日。ティクナットハン著書。

雨の日。ティクナットハン著書。



骨折時の愛読書といえば、瀬戸内寂聴さんの本と、ティクナットハン禅僧の本でした。
僧侶の方から学ぶべき指針をいただきながら、花園大学の仏教学教授の佐々木閑先生のYouTube講座の釈迦の教えを耳に、絵を描いたりしています。

特に、ティクナットハン「沈黙」に関しては、2回目の方が、より胸に突き刺さり、自分の雑念がなかなか制御出来ないことを痛感します。
そして、時間というものがいかに大切かを思い知

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「沈黙」の実践(4/100)

「沈黙」の実践(4/100)

沈黙することを、実践していこうと思いました。
3/1。何かを始めるにはいい季節。
歩行禅を始めたのも、昨年の3/1でした。

心の中に沈黙の静けさを持つこと。
5分でもいいから、呼吸に集中し、今ここを感じること。

ベンチで、妻を待っている間に、沈黙することを実践してみました。

駅前は、行き交う人の足音で溢れていました。いろんな足音があるものです。そして、同じだけ人生があるものですね。

ぼーっ

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