見出し画像

美しくあること

塩谷舞さんのエッセイ「ここじゃない世界に行きたかった」のなかで、美しくあること、についてお話していた。

筆者はずっと、美しいものを周りの流行りにあわせていた。
でも、ある時すとん、と気づいたそう。

その日から、私自身の美しさの指針は、他者に薦められるものでも、憧れの人が使うも
でも、企業が流行らせようとするものでもなく、自分自身の細胞になった。

「自分が美しいと思うものを、ちゃんと美しいと感じてよい」

私たちはつい、周りに流されてしまう。
人の言葉やCMや、SNSから流れる情報にいつの間にか支配されてる。
嫌でも情報は入ってくるから。

でも、もう一度自分の心の声に、
心の感性に、耳を傾けてみてもいいかもしれない。

自分が本当に美しいと思うもの。
それを大事にしていきたい。



私が持って生まれた、枯茶色の瞳や、黄色くくすんだ肌、黒くて細い髪に馴染むもの。

そうした基準を持って、世の中の美しいと感じるものを集めていく行為は、まるでわたし自身が生まれてきたことを肯定していくセラピーのようだ。

自分が美しいと思うものを、認めてあげる。
心の感性に正直になってあげる。
その本当に美しいものや、言葉や、人との思い出を集めることは、自分を満たすことにきっと繋がる。


そしてもう、他者を否定して自分に薬を与えるのではなく、好きなものを介して他者と惹かれ合えるようになっていた。

なんて、素敵なんだろう。
他者を否定するのではなく、好きなもので繋がれたら、きっといじめは少なくなってく。


美しくあることとはつまり、どう生き
るか? という自分への問いかけであるのだ。

私にとっての美しさは、儚さや、安心感、静寂を伴うものだけれど、仕事に子育てにと忙しい友人が、その合間に刹那的に綴る文章も美しいし、なにかの魅力に取り憑かれ、日常を放棄するほど一心不乱に取り組む友人の姿も美しい。美しさの定義は、懸命に生きる人の数だけ多様化していく。

美しさというギフトは、誰からももらえないし、どこに行っても買えやしない。親や家
族から器や環境は与えられるかもしれないが、与えられてばかりの器では自ら輝きを発しにくい。美しさとはつまり、自分だけが自分に与えてあげられる、大切なギフトなのだ。

自己卑下と慎ましさが混同される世の中で、その人らしい美しさを誇らしく思う人が一
人でも増えて欲しい、と心から願う。

自分が何を美しいと感じて、
どんな美しい人生を作るのかは、
十人いれば十通りあるのだ。


自分の"美しい"と感じる心を大事にしよう


#日々のこと
#暮らし
#勝手に元気になるヒント
#生きるヒント
#こつ
#小さな幸せ
#楽しく生きる
#朝活
#眠れない夜に
#マインドフルネス
#マインドセット
#考え方
#アイデア
#工夫
#仕事
#仕事術
#日記
#エッセイ
#1日1エッセイ
#つぶやき
#今日のつぶやき
#気付き
#最近の学び
#ふと思ったこと
#日常
#生活
#ポエム
#ショートストーリー
#ショートショート

この記事が参加している募集

読書感想文

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?