マガジンのカバー画像

学術都市ボストンから学ぶ日常生活からできる健康法

13
運営しているクリエイター

#公衆衛生

今日から実践できる減塩方法

今日から実践できる減塩方法

現代において塩は人間の食には欠かせません。ただ、塩分の過剰摂取がさまざまな疾患のリスクを伴うことが明らかになってきてからは、「減塩」を推奨する時代の流れとなってきました。
そんな塩ですが、石器時代では1日の食塩摂取量は1g~3g程度と大変少なかったと考えられています。現在でも、塩を手に入れることができない南米のヤノマモ族は、1日1g未満の食塩で暮らしています。
現在、塩の摂取量・使用量が急激に増え

もっとみる
理想の食事「プロテイン ボックス」

理想の食事「プロテイン ボックス」

こんにちは。
いままで様々な「食事と健康」について書いてきましたが、要約すると以下となると思います。
1、糖質が少ない。
2、たんぱく質が多い(しかも、非赤身肉や非精製肉由来のタンパク質が理想)。
3、果物を多くとる。
4、ナッツを多く取る。
5、可能な限り減塩食がよい。

以上のことから「プロテインボックス」を提案したいと思います。健康に良い食事というと、見た目がパッとしなくて、かつ味もイマイチ

もっとみる
「慢性炎症」改善のヒントは食品店にある!

「慢性炎症」改善のヒントは食品店にある!

こんにちは。
様々な疾患と関係している慢性炎症。
その改善のヒントは薬局や病院よりも普段から使っている食品店にあるのかもしれません。

一般的な動脈硬化のリスク因子は喫煙、肥満や高血圧などが考えられています。
しかし、これらの古典的な危険因子以外にも体の中に発生する慢性炎症が動脈硬化の原因であることが最近の研究で分かってきています。

慢性炎症とは、体内で静かに炎症が起きていく炎症です。
ケガをし

もっとみる
ボストニアンがよく歩き、よく走る理由とは?~そこから得る行動変容へのTips~

ボストニアンがよく歩き、よく走る理由とは?~そこから得る行動変容へのTips~

こんにちは。
アメリカは肥満の人がとても多いというイメージであった。
しかし、ボストンに来てみると、太っている人は多くなく、街を歩いているとむしろ健康で痩せている人の方が目立つほど多い。

その理由一つに、”ボストニアンはよく歩き、よく走る”ということがある。

アメリカは確かに車社会である。しかし、ボストンは電車が発達しており、車を所有していなくても問題なく生活できる(実際に僕も所有していない。

もっとみる
オシャレで楽しい!!だから健康になれる!?~ボストンでの流行店×行動経済学からのTips~

オシャレで楽しい!!だから健康になれる!?~ボストンでの流行店×行動経済学からのTips~

こんにちは。
美味しくて、おしゃれ!なのに健康的な食事を提供している。ボストンでめっちゃ流行しているヘルシーなファーストフード店がある。ここから、我々の食事に対しての行動変容のヒントが隠れていると思う。
マクドナルド、バーガーキング、ダンキンドーナツ…など、アメリカ発祥のファストフードというと、「ハイカロリーで、脂っこくて、身体に悪いもの」とイメージされる方が多いのではないでしょうか?
しかし、健

もっとみる
なぜハーバードの研究者たちは毎日リンゴを食べるのか?②

なぜハーバードの研究者たちは毎日リンゴを食べるのか?②

こんにちは。
自分が所属しているハーバード大学公衆衛生大学院 (Harvard T.H. Chan School of Public Health)のDepartment of Social and Behavioral SciencesのLabでは同僚の研究者のほとんどがランチにリンゴを持ってくる。
美味しくて安いだけの理由で、ハーバード大学公衆衛生大学院に所属している、健康へのリテラシーが高い

もっとみる