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ゆるく映画の話

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映画の話が出てくる記事まとめ
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#エッセイ

カラオケ、行く?

カラオケ、行く?

「青春も延長できたらいいのに。」
映画『カラオケ行こ!』のキャッチコピーがとってもいい。
30分とかね、気軽に"今楽しい時間"を電話一本でフロントにお願いできたら。
今回は映画の簡単な感想と、カラオケにまつわる思い出を。

午前9:00
初回の上映に間に合った。
今、観始めたのに、もう2回目を観たい。
私はこの作品にチグハグな好感を抱えたまま進んでいく。

主人公、中学3年生の岡聡実くんの瑞々しい

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トム・ハンクスと夫の靴下

トム・ハンクスと夫の靴下

説明できない面白さ、とはなんだろうか。

それが自分にしか分からない場合、特にシェアしようとも思わないのだけれど、今回答え合わせがあったような気がしてここに記録しておこうと思う。

私は結婚する前から、夫(ヒデさん)の脱いだ靴下が好きだった。
正確に言うと脱いだあとの形。なんとも言えない。
匂いが好きとかはでは、断じてない。
形がかしこまっているというか、うーん、なんとも言えないのだ。

初めて目

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パンの上になにのせる?「ジョー・ブラック」と朝食を

パンの上になにのせる?「ジョー・ブラック」と朝食を

皆さんのマイベストオブパンの上にのせるものはなんでしょう。
パンはトースト派?
シンプルにバター?ジャム?目玉焼き?
仕事の朝は忙しいから、リラックスした休日の朝食候補のパンを聞いてみたい。

私のベストオブパンの上のせるものは、ピーナッツバター。
できれば甘くない塩気のあるSkippyのやつ。
つぶつぶナッツの食感が楽しいスーパーチャンクの青ボトル。

10枚か8枚切りの食パンを耳までカリカリに

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映画『はだかのゆめ』感想

映画『はだかのゆめ』感想

独り言のようで、詩を感じさせる台詞たち。
それは四万十の広大で見知らぬ絵画に似た自然の中に、ひっそりと埋もれて響く。

10/22UPLINK吉祥寺にて映画『はだかのゆめ』を観てきました。
小説の発売記念上映のため、磯部涼さん(音楽ライター)、甫木元空(ほきもとそら)さん(本作監督)のトークショーも開催されました。感想を交えて記録します。
あくまで記憶や個人的解釈で書いているのでご理解下さい。

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「レザボア・ドッグス」の無駄の中にあるもの

「レザボア・ドッグス」の無駄の中にあるもの

無名だったタランティーノのデビュー作「レザボア・ドッグス」
この映画の冒頭に、作品とあまり関係がない長回しの雑談がある。

マドンナの『Like A Virgin』の解釈についての議論とか、会話の内容は少しばかり下品でここには書けない。
ぐるりと回るカメラに次々と写しだされる個性派の俳優陣は、好き勝手に喋り続ける。
このシーンがなんだかすごく好きで、繰り返し観てしまう。

ここで仲間内の呼び名が「

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映画「最後まで行く」感想

映画「最後まで行く」感想

※個人的な感想メモと落書きです。
本編の重大なネタバレはしていませんが、あらすじを引用しているので、先入観なく見たい方はご遠慮下さい。

以前ヴィレッジを観に行った際、予告編で気になっていた作品[最後まで行く]

この物語は12月29日の、急かすような年の瀬から始まった。

たびたび映画では、

あぁ、もう駄目だ。
終わった。
詰んだ。

と、思わせる展開が1、2度出てくる。
しかしこの映画では1

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「イレイザーヘッド」とガルガル期

「イレイザーヘッド」とガルガル期

鉛筆の後ろ側についている硬いゴム。
消そうと紙を擦ればうっかりクシャクシャになり、
黒い線は変なふうにヨレて汚れる。
チッ、使わない方がマシだったな。
用紙の上に鉛筆を投げ出す。
そういった経験がある人も少なからず居るだろう。

今回は、胃の中が掻き乱されるような気持ちの悪さが後を引くカルト映画。
イレイザーヘッドの話。
当時、
「ショッキングなので妊婦は鑑賞しないように」
と警告が入っていたらし

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ハッピーバレンタインファイトクラブ

ハッピーバレンタインファイトクラブ

映画ファイトクラブの中で、あなたが好きな名言はなんだろうか?
私は「ムダなことはスルッと滑ってかわす」である。
こんな風なマインドを持ち、実行できたらさぞかし軽快なステップを踏めるだろう。
このセリフの前には「何も恐れずに突き進む」
とあるが、怖いものは怖いのでここはあまり触れずにおこう。
劇中の好きなシーンは、タイラーが屋敷の中で自転車を乗り回しているところだ。
初めてこの映画を観た当時も思った

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