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2024年6月14日、『ディア・ファミリー』鑑賞。映画感想文。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は、3ヵ月前に、下記の記事を書きました。↓

2024年6月14日(金)より公開中の、IABPバルーンカテーテルを作った実話を映画化した、『ディア・ファミリー』です。

公開初日に観に行きました‼︎

私は主に、2023年から最新の治療法、治療薬、研究の記事を所属する会社のサイトで書き出したので、多分50本位は書いているでしょうし、この映画も興味深いものがありました。

医療従事者ではありませんが、記事を書いて、気になったポイントを幾つか挙げたいと思います。

・冒頭のIABPバルーンカテーテルが入っていくシーン
画像としての情報は知っていましたが、実際に心臓に入って動くシーンを初めて観て、感動しました。

・心臓の弱い次女の佳美(福本莉子)に、お父さんの坪井さん(大泉洋)が、「そんなのはお父さんがするから」と言うと、「できることは自分でやりたい」と言う佳美
そこから、坪井さんは、最初医師から「不可能です。作れません」と言われた、人工心臓を作るという発想に至ったことが凄い

・アメリカで人工心臓を使って、生存が確認。ただし、始めは1時間半?(だったと思います)で、それも犬と子牛

・東大の授業に潜り込み、血液が専門の教授から基礎知識を得る
そこから満島真之介さん演じる桜田に出会って、それが人工心臓の開発に繋がる助言を頂けた

・富岡が、「アメリカの方が人工心臓を早く作れるに決まっている。あの夫婦は見てられない」と、人工心臓の研究室を辞める
松村北斗さん演じる富岡は中盤まで暫く出て来ませんが、実はIABPバルーンカテーテルの開発において、キーマンで、中盤から終盤の活躍が光る

・始めは成果が出せなかった人工心臓の開発チームが、坪井さんが自費で、何千万以上設備投資に出し、開発チームが活き活きし出す
菅野美穂さん演じる妻の陽子が、このシーンの前に、「あの人たちは一生懸命研究している。でも私たちみたいにタイムリミットがない」の台詞が印象的でした

・クリーンルームが出て来る
クリーンルームはほこりや細菌が入らない様にした部屋で、最近別の心臓の記事を書いたので、これだ!と観れて、嬉しかった

・開発のシーンの画がかなりリアル

・佳美の入院中の同じ部屋の心臓病の友達が、「学校に行けて羨ましい。私、お母さんが買ってくれたこの靴を履いたら、あのキツい坂を登って学校に行けそうな気がする」と話していて、倒れて、そのまま
予告編で印象的なシーンに繋がり、予告編では出て来なかった戸田菜穂さんが出て来ます

・人工心臓の開発から6年。アメリカで人での使用で亡くなった事案発生。賛同した教授から、「これ以上協力できない」と言われ、開発チームは解散
坪井さんは人工心臓開発までに8億資金投資した。これから個人で動物実験、ヒトへの臨床試験、臨床技師などの人件費などを合わせると、さらに1000億円以上かかる
小さな町工場で、個人でそれ以上資金投資は不可能で、病院の協力が必要

・佳美の語る、「みんなの夢が私の夢」

・富岡と再会。IABPバルーンカテーテルについて知る。富岡曰く、「日本は海外製のものを使っていて、事故が多発しているが、データがない。恐らく日本人の体型に合っていない。海外製のは、伸縮性もなく、湾曲もしない」。
その時に、坪井さんが長年人工心臓で得た知識が活かされ、日本人向けの開発に励みます

・IABPバルーンカテーテル完成。しかし、医療機器で販売したくとも、教授の許可が下りない
他の大学からも断られる。今は共同研究が多いので、あの当時はそうなんだ、と。

・絶対的な権威のある石黒教授・光石研さんの、最後の可愛さ

・「人類って進歩するんですね」

有村架純さんが、映画に良いスパイス

・医療知識ゼロの人が、人工心臓開発を始め、人工心臓を作っていたから、それをIABPバルーンカテーテルに応用し、開発できた。まさに奇跡で、努力の賜物

・エンドロールの前の話が、この実話の凄さを物語る


私からは以上です。

予告編で観ていた散りばめられた映像を、パズルのピースの様にはめていき、没入感も臨場感も凄い映画でした。

ひたすら感動し続けました。ウルッと来ましたが、感動が強く、泣きませんでした。

番宣で、愛知県に来た時、「最初で最後の家族旅行」の謳い文句は、この映画を観たら、分かります。

本当に素晴らしい映画でした。この映画が多くの方に、届きます様にー。


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