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和合亮一さんの「詩の礫」から派生した 礫を起点に波紋のよう奇想は巡る
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2022年8月の記事一覧

かもしれないかもしか

かもしれないかもしか

かもしれないに
とらわれすぎているのかもしれない
あなたの言葉を  
そのままに
受け取っていいのかもしれない
でも時には
なにか裏があるのかもしれない
勘ぐり勘ぐられた世界は二分申
カモシカの角で懸垂したい
意味なんてない
筋肉は嘘をつかない

家族旅行

家族旅行

大洗のホテルで
幽遊白書の再放送を見た
波の音なのか
車の音なのか
風なのか
行く音がしていた
海はしょっぱくて
バナナの皮が浮いていた
家族旅行の思い出は
ゆうゆうはくしょで
塗り替えられた
オープニング
ありがとうございます

リバウンド王

リバウンド王

3ヶ月ぶりに会った赤子が
3ヶ月ぶん大きくなっていて
3ヶ月もあればこんなにも 
成長できるんだ
わたしは3ヶ月で
どこまで成長できるんだろう
桜木花道だって
3ヶ月くらいで
あんなにも
リバウンドを
奪取できるようになっていた
転生なんて期待しないで
過程はスキップできないから

知らない知らない2回言う

知らない知らない2回言う

あいのう

あいのう

Iknow

わたしは

わたしは

しっている

しっている

愛の

愛の

何を

何を 

何を

しっている

わたしはしらない

あなたもしらない

愛の

愛の

愛の

しらんふりしてしまう

わかったふりしてしまう

フリーダム

ふりでいいのだ

演じて

演じられて

宿る

宿る

かもしれない

愛の 

Iknow

失速

失速

やがて
ひぐらしに変わる
力尽きた蝉は 
路上で蟻に
分解されていく 
終わってしまう
夏が
でも
終わってしまうなんて
エゴだ
人間の
ずっと続いている
はじまっている
はじまっている
はじまりだけがある
バチンと左の踝に
止まった蚊を叩き潰したら
掌に血がついた
自分の血の筈なのに
何故か
汚いと思ってしまう

夏」」」

夏」」」

ジュライ

オーガスト

セプテンバー

heyhey

ブラザーズ

あなたたちの言いたいことは

つまり

こういうことかな

生きている

今ここで

生きている

今まさに

生きている

今の今まで

こよみの上では

秋だ冬だ

春ダダダダダ

いやいやいや 

傘なんて無意味

豪雨はゲリラでやってくる

おいていけぼり

おいていけぼり

誤字脱字 
こじつけフカヨミ
意味意味無意味
多様を多用して
煙に巻く
そうじゃないだろう
節分の豆じゃないんだ
ボーリングの玉の質量の一発で
カコンとぶっと飛ばしたい
ららら
地球の子
電車はここまでで
降りなくてはいけない
一本だけ残った間抜けなピンは
思考する案山子

カウントダウン

カウントダウン

4匹のドーベルマンは
帰還した
タグチフットボールクラブの
ストライカーは
ハットトリック
Two Shotを聴きながら
ワンモアタイム
チェリーブロッサムを
スクロールして
巻き戻す春

ブレーキはブロークン

ブレーキはブロークン

髪を切った12月のから

  今日にかけて成長しすくすくと伸びて伸びた髪を切りました

この

3ヶ月で10年がかりで 

起こりそうな事が

次から次へと

回転寿司の新幹線

goto

他人事

では済まされない

幾度となくヴァイブレーションするお尻

話は通じない

夜は明けない

平和の採点は

あなた次第

腐りの華

腐りの華

いい香りの話をしているのに
金木犀やら梅やら桜やら
眼中に入らず蛙の死体は生臭いと語りだしたのはアスファルトがわたしの世界だからだ華やかさとは程遠い
ミミズは干からびているし鳥はバードストライク鳥は死んでる蛇は潰れてる腐って川と骨になって生臭い匂いは薄れていく
外の世界は生臭い 

ドミノ

ドミノ

マネキンに体幹はないから

少しの揺れでも

倒れてしまう

積み重なる

マネキン

マグニチュード

電車で

マネキン

倒れる

マネキン

コーディネート

マネキン

倒れる

マネキン

エスカレーター

マネキン

ドミノ倒し

マネキン

固有名詞

マネキン

テンプレート

マネキン

少しの揺れでも倒れてしまうね

あいはん

あいはん

窓ガラス越しに
あなたを写そうと
カメラを構えたら
カメラを構えた
わたしの顔しか
見えなくて
結局
自分のことしか
見えていないのだ
とシャッターを切った
ナルシストにも成れていない
間抜けな顔が記録に残った

ニューイヤー

ニューイヤー

年齢を感じさせない
年齢はただの数字
年齢を感じさせない
年齢は数字にすぎない
お誕生日おめでとう
年齢は数字にすぎない
年の数だけ豆を食え
わたしは食べたい分だけ豆を食べる
寿命すらも越えて
解き放て
イヤーズ

クールアップヒートダウン

クールアップヒートダウン

転ぶときは時間に追われているときで
朝からやな予感はしていたけれど
やはり
転んでしまって
血にまみれながら走っています
本気で走っていると
本気で転ぶので
痛みは深い
が患部の熱を
走ることで更にヒートアップさせて
走ることでADRENALINEを
止まっているDOPAMINEを
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