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パパの疎外カスケード:家庭からの疎外を食い止めろ


育休をしていると、ベテランママさんの話や、自分の親世代の話を聞くことが増えました。
また、身近な人と育児の話をsuru中で一つ思いついたことがあります。

「子供が生まれて初期に積極的に関わらないと、疎外していく」
こちらを疎外カスケードと呼ぶことにしましょう。


カスケードとは

連なった小さな滝である。(中略)その派生として連続したもの、数珠つなぎになったものを意味することがとして各分野で用いられる。

wikipedia

簡単にいうと連続で進行する流れとでもいいましょうか。

疎外カスケードとは

「まあ、楽できるからいいやラッキー」

「こんなはずじゃなかったのに。。」


疎外カスケードを理解しやすくするために、フィクションの話を1つしましょう。


まず、子供が生まれて初めてのパパの仕事はなんでしょう。
・抱っこ
・おむつ替え
・ミルクをあげる(母乳でない場合)
・沐浴
・家事
このくらいが出来ることでしょうか。
一旦子供のことに焦点をあて、家事は今回割愛します。
家事がママの信頼を得る重要な手段であることは自明の理です。

抱っこをしないパパはよっぽどいないですよね。
次に「おむつ替え」です。

入院中にママはすでに経験しているので、すでにアドバンテージはママにあります。
ですが、初めての子であれば、パパもママも不慣れですから、同時に学んでいくことが可能です。
第2子であれば、ママの仕事を奪う位の勢いでパパがおむつ替えをしなければなりません。
退院してきて、すぐにおむつ替えに慣れましょう。

最初の数日でおむつ替えを全くしなかったとしたらどうでしょう。
パパが慣れていく間もなく、ママの実力がどんどん上がっていきます。
ママの気持ちとしては
「もう、私がやるからどっかいってて」
出る幕なし。
まあ、おむつ替え位、別にやらなくてラッキー。
と思っていた方、大間違いです。
これがカスケードの始まりなのです。

おむつ替えという、頻繁に起こる、かつ、難易度低めな乳児との関わりを避けてしまった。
もしくは、疎外されてしまったパパは駄目認定です。
より、難易度の上がる沐浴も、おむつ替えも出来ていないのにと疎外され。
抱っこはいいにしても、
離乳食をあげること、
お風呂に入れること、
徐々に成長していくにつれて、これまで育児に参加してこなかったパパはより疎外を体験します。
「まあ、育児大変そうだけど、自分の仕事が増えないからラッキー」
「自分の時間に当てよっと。」
ママからしてみたら怒りゲージ、不満ゲージはどんどん溜まっていきます。

「たまにの休日なんだから。家事手伝ってよ」
「たまにの休日だから休むんでしょ。(これまでもラクしてこれたし)」
「パパどっか連れてってよ。」
「昨日も疲れたし、明日も仕事で大変だから今日は休ませてくれ。また『いつか』な」

「今日は久しぶりに早く帰って家でご飯食べるか」
「飲みにでも行くか?」
「(先輩に誘われたら断りにくいな。。。)やった!行きまーす!」

どこかで積極的介入が見られればよいのですが、
そのまま、仕事に遊びに明け暮れ、
気がつけば子供は小学生⇨思春期。
手が掛からないようになります。

「あれ、俺子供に何もしてあげれていないな。」
「たまには、遊びに連れていくか。」
と、子供を遊びに誘っても
「部活あるから。」
「別に、行きたくない。」

「お、おう、部活がんばれよ。」
「まあ、行きたくないなら、仕方ないか。」
「また、『いつか』行こうな」

ママとは仲良さそうに話している子どもたち、
「ママとは一緒に旅行とか行っているじゃないか」
家族から煙たがられて、介入しようとすると追い払われる
「パパは何もわかっていないし、居てもうるさいだけだからおいていこう」
不満ゲージの溜まっていたママの信頼は、もうありません

また、月日はながれ、
仕事に明け暮れていた日々も一段落して、落ち着いた頃
いつの間にか子供は大きくなり、成人し、家庭をもち、巣立っていきました。

仕事が落ち着いたパパは、信頼を失ったママと2人。
深い溝に苦しみます。
「あんた、どれだけ家にいるのよ。仕事でもしてきたら?(私は友達とお茶会があるのよ!!!)」
子供から開放されて人生を謳歌するママと、
疎外感に打ちひしがれるパパ。

「こんなはずじゃなかったのにーーー」

物語はこれだけでは終わりません。
仕事をリタイア後、
趣味や人との関わりが少ないこのパパさんは認知症を発症。
家族の信頼もなく、家で介護されて生活する労力と気力は家族になく、施設に入所となる。
「あの人は仕事一筋だったからねー」

(運動により認知機能低下のリスクを減少させることが前向き研究で分かっている。しかし中高年において運動が予防効果があるかどうかは証明されていない。社会的孤立は認知症の前駆症状である可能性もあるが、高血圧、冠動脈疾患、うつ病のリスクを高めた結果、認知症リスクになるという可能性も示唆されている)

UpToDate 認知機能低下と認知症の危険因子


物語はフィクションです。


元凶はどこにあるのか???
そう、カスケードの最初。
「おむつ替え」から始まったのです。

始めをおろそかにすることで、その疎外は徐々にかつ、確実に進行していくのです。
この出る幕がなく、疎外されることが徐々にエスカレートしていくことを
疎外カスケード」と名付けました。

おむつ替えは例えです。
実際、「おむつ替え」が鍵だと思っていますが、
簡単かつ高頻度に出現する仕事であればいいとも思います。
他にいい案が思いつきませんが。

また、こちらは最悪のケースというフィクションで作成しております。
子供の成長過程、家族で暮らす月日には、信頼を挽回するチャンスは巡って来るはずです。
それは、待っているだけでは訪れません
今、記事を読んで不安に思っている方は、
プレゼントを買っていくなり、家事を手伝うなり、
何かできること1つから始めましょう。

おむつ替え」から頑張っていたら。他の仕事も任せてもらえるようになって、家族、子供の信頼も勝ち取っていけたのだろう。
職場でもそうですよね。
簡単な仕事から割り振られて、それを着実にこなしていくことで、信頼を得ていく。
次第にその社内、家庭内での立ち位置も上がっていく。

書いている自分でも怖くなるシチュエーションですね。
仕事をリタイア後の話はフィクションですが、
それまでの話は親世代のママさんとかに話を聞くとよく聞かれる話です。

ママの信頼を得る


「何か困っていることない?」
「おむつ汚れているから替えとくね」


妻の信頼を得ること。
これほど重要なことはありません。
「先ず隗より始めよ」とは言われますが、理想の家庭を築くのであれば、まず「おむつ替え」から始めましょう。
最初のうちのほうが手伝いやすいです。
勉強でもロールプレイングゲームでも、始めは簡単な(弱い敵)ことから成長していき、徐々に難しい(強い敵)ことに挑戦していく。
自分のレベルが上がっていないときに、難しくて、強い敵にあたっても太刀打ちできないですよね。

そのおむつ替えという小さな行為から全ては始まります。
おむつ替えに限った話ではありません。
家事、育児、妻への思いやりなどなど、
小さな行為を積み重ねることで、妻の信頼を勝ち取っていくのです。

子供は、パパがママに対する扱いと、ママがパパにする扱いをよく見ているものです。
「お父さんの洗濯物と一緒に洗濯回さない」
と、娘に言われることは、
もしかすると、ママが同様の扱いをパパに対してしてしまっているのではないでしょうか。
子供にとって家族は社会そのものです。
その小さな社会において、他に習うべき存在がいない社会において、両親がそのような対応をしていたら、それを真似てしまうのは、自然の摂理でしょう。

失ってきた信頼を取り戻すのは、長い時間がかかります。
手が離れる位まで大きくなってからでは遅いのです。
妻の信頼を失い
「もういいや。」
となってしまったら、カスケードは逆行困難な状況まで進行しています。
子供も、妻のその態度をみて
「パパ。もういいや。」
と、同様に感じてしまうことになります。

子供に好かれたいなら、妻に好かれなければならない。
そのためには小さな仕事の積み重ねで、信頼を勝ち取っていく。
疎外カスケードを進めないように。

もちろん、育休をとって時間をかけることが必須であるとは思いません。
仕事が忙しいかもしれないけれど、その中でも最大限の努力を続けていくこと。
妻にもその努力が認められることが、信頼に繋がります。
仕事が忙しいと言いながら、飲み会に行っていませんか?
飲み会も今や、時代の流れやコロナの影響でで断りやすくなりました。
このカスケードが取り返しのつかないところまで進行してしまう前に
早めに対処をしましょう。

このパパさんみたいになりたくなければ。


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