記事一覧
【#1】君たちはどうイキるか
就職戦線異状あり
自分だけは特別だと思っていた。
社会のシステムの一部になんてならない。そう思っていた。まだ開花していないだけで、きっと他の人間とは違う特別な才能が眠っているのだと。いつか世の中は私のことを優秀な人間だと認める日が来るに違いない。そして、私は社会的な称賛と栄誉を手に入れ、才能の対価としての報酬を受け取るのだろう。
根拠なき自信を頼みの綱にして、根拠のある自信を手に入れるための
〈狂気の指導者を目指して〉「原則1:プレスプレス走り、走り走りプレス」
「原点能力」を高める今年は初めて年間通してリーグ戦を戦う指導者となりましたが、満足のいかない結果に終わりました。7戦して2勝5敗。失点は18を数えました。一体何が足りなかったのでしょうか。それを考えるためにリーグ戦最終節が終わった後、選手たちに話を聞いて回りました。そこで一番印象的だった言葉があります。それは一昨年度も指導していた4年生選手の言葉でした。
「厚木くんは昔ほど走らせなくなりましたね
指導者ログ:上半期反省 (10.08.2023)
本格的に指導者になってからのここ半年の間、様々な取り組みをしてきました。その上で、出た感想と反省を書いていこうと思います。
上半期取り組んでみたこと・パスコン、ロンド、ミニゲームをしない
今季は自らのしばりとして、パスアンドコントロール、特に制約のないボール回し、そして練習の最後に特に制約のないゲーム形式のトレーニングをしない、というのを今季の自分ルールとして取り組んできました。もしこれらのト
【一冊千字】「花に埋もれる」(2023.07.22)
彩瀬まる,2023,花に埋もれる,新潮社女性のための官能小説、というジャンルがあるらしいと聞いたのは、出版社の一次面接に行ったときだった。面接官は二人いて、ひとりはコミック担当の編集者、もうひとりが書籍の編集者だった。ふたりとも女性の方で、今までボクが買い集めたプチブラのおしゃれがどんなに束になっても敵わないような、小綺麗な女性向けファッション誌のその月の特集から見開きまるまる取り出したオフィスカ
もっとみる【指導録】3×2のテーマ設定とチームの空気感(2023.05.10)
私は指導の際に、チームの空気感を非常に重要視しています。空気感というのは組織文化を一番反映したものだからです。ただし、一番介入が難しい部分でもあります。なぜなら、選手たちに「オマエタチの空気感が悪い」と伝えても、選手は反感を抱くでしょうし、具体的な改善策もわかりません。そもそもいい雰囲気とはチームの文化にも依存しますから、一義的に正解があるものではありません。
ただ、雰囲気がわかる指標はいくつか
【一冊千字】『ディズニーランド化する社会で希望はいかに語りうるか』(2023.05.10)
長谷川一,2014,『ディズニーランド化する社会で希望はいかに語りうるか—テクノロジーと身体の遊戯』慶應義塾大学出版会「ディズニーランド化する社会」というリッツアの「マクドナルド化する社会」の新形態のような見出しだが、合理性や計算可能性といった点に着目したわけでもなく、単純なアメリカナイズ信仰批判でもない。それは良くも悪くも「希望」という点に注目しているからであろう。長谷川の問題提起を引用する。
16.04.2023「スモールスカッド主義」
VISION:「Family」前回はMISSIONについて書きましたが、今回はMISSIONを達成するための組織のありたい姿、VISIONについて書いていきたいと思います。
VISIONは見出しからもわかるように「family」に設定しました。これは家族は必ずしもいいものとは限らないという現代の感覚に照らし合わせれば、望ましいものではないのかも知れません。
故に、「together」という案も
14.04.2023 「バーバリー」
本年度も育成カテゴリーを担当することになりました。育成カテゴリーといっても少年やジュニアユースではなく、大学生の中でのチームの一番下のカテゴリーということではありますが、結果よりも育成をメインに置いているので育成カテゴリーと呼びましょう。
というわけで育成カテゴリーを担当する際に気をつけていることを何点か書き留めておこうと思います。
MISSION:「成功より成長」
MISSIONと書くとビ
31.03.2023 同じトレーニングはしない
ひとつとして同じトレーニングはない。選手は日々成長しているし、その日その日で選手のコンディションも違い、怪我や病気で出れない選手がいることも多いし、学生スポーツであれば毎年選手の新陳代謝がある
。だから、全く同じメンバーでトレーニングすることはない。仮に同じ選手が揃っていたとしても、過去の彼らと今の彼らは別の選手である。
指導者も日々選手から学んでいる。だから、同じ練習はしない。似たオーガナイズ
【#29】サブスクは好き
サブスク。
サブスクリプションの略。
スプレッドシートをスプシと略されると、スプレッドから「スプ」を、シートからは「シ」だけを持って来たのが、ボクはいまだに心のどこかで納得がいかない。
その論理でいくと、あつぎの「あ」と、だいちの「だい」だけとって「あだい」と呼んでも良さげではある。けれども、そのリズムがしっくりくるのはかもめんたるのう大さんだけで、コント職人にだけ許された名前はボクには似合
【#28】『留留白書』「失格人間」:火星生活3206日目“日本と火星の大気の違い”
留学生になったらブログを書きましょう。日本人留学生の最低限のたしなみとして、とりあえず日記風のブログを書くべきでしょう。この記事では、留学生が書くべきブログの書き方について指南していきますので、これから留学を控えている方や留学中でなにか記録を残したいという人の参考になれば幸いです。
タイトルをつける記事の内容を考える前に、記事のタイトルを考えましょう。良い記事タイトルを考えることで、自ずと記事
【ボクの細道】あとがき「ボクを作ったもの」
旅に出てからほぼ2ヶ月、帰ってきてから1か月、結局51編、詩を作り終わってないけど、先にあとがきから書くスタイルもたまにはいいと思う。あとに書かないあとがきなんて、まえがきみたいでいいと思う。小学生の頃、授業の課題の創作作文をプロローグから書き始めて、プロローグすら書き終わらない、みたいなことだ。
文庫版の小説を読む価値は、結構な確率で単行本あとがきと文庫版あとがきが付いてくることだと思う。初