【ボクの細道】#13#14「曇天」「地球のWikipedia」
ウィーンから国鉄みたいなボックスシートの地域列車に揺られてスロバキアの首都・ブラチスラヴァに着いた。ミュンヘン、プラハ、ウィーンと大都市を渡り歩いてきたからか、こじんまりとして殺風景な駅に、勝手にここは社会主義の国だったのだなぁとレッテル貼りをした。
そんなことを言えばチェコとスロバキアはもともとひとつの国だったのだから、スロバキアにだけそういうことを言うのはお門違いなのかもしれないけど、ボクたちが生まれたときには終わっていた教科書の上だけの冷戦の残滓をなんとか探そうとして