#17 ロードマップについて
私の場合、着任して、ミッション(活動内容)の詳しい版『活動指標』をもらい、ロードマップ作成に取りかかりました。
ロードマップとは、ざっくりいうと、目標達成までの大まかな計画、です。
(ロードマップの説明については色々あります。検索してみてください。)
「地域おこし協力隊」においてのロードマップとは、
ミッション(活動内容の中で最終目標に掲げているもの)達成までの3年間の計画、といったところでしょうか。
このロードマップを作成するかどうかは自治体によって異なると思います。
作成しない自治体もあると思います。
私の場合、以下の内容・項目でロードマップの作成をしました。
・活動内容
・最終目標
・計画①着任~12か月(1年目)経過時
(初期目標、取り組み、結果とそれらの振り返り)
・計画②12か月~24か月(2年目)経過時
(中期目標、取り組み、結果とそれらの振り返り)
・計画③24か月~36か月(3年目)経過時
(最終目標、取り組み、結果とそれらの振り返り)
・計画④任期終了後
(取り組み、収入源)
着任してすぐでは、活動内容、最終目標、計画①の初期目標、取り組み、
が作成できます。2年目になり、計画①の結果と振り返りを記入し、それを踏まえて、計画②の中期目標、取り組みを作成します。3年目も同様の流れです。
ただ、最終目標がある程度分かっているので、着任してすぐの段階で、初期目標だけでなく、中期、最終目標を作成することも可能です。どんな取り組みをするかも、2年目3年目で想定されるものを記入しておくのも可能です。結果と振り返りだけが、取り組んだ後にしか分からない項目かと。
そして、ロードマップを取り入れている自治体では、どう作成しているか、それをどう活用しているか、様々かと思います。それに、状況が変わればロードマップも変わりますので、あくまでその時点での大まかな計画、です。
ここで、ロードマップについて私がお伝えしたいことは、
そのロードマップ、どうやって(誰と)作ってますか、
誰に意見をもらってますか、です。
ミッションによって、ロードマップの内容も千差万別。これが正解、これはだめ、これをした方がいい、2年目は○○すべき、などは一概に言えません。
「地域おこし協力隊」の制度のマニュアルはあっても、
「地域おこし協力隊」として、どう動くかのマニュアルはありません。
ポイントは、協力隊が作成したロードマップの内容を、ちゃんと見れる人がいるかどうかです。行政・地域・協力隊、この3点の視点を持って。
3点の視点があればベストだと思いますが、せめて2点。地域と協力隊。
私の感想ですと、この視点がない人にいくら見せても意味がありません。
その人から適切なフィードバックがもらえるとは思えません。
#6「募集要項」と「ミッション」の見方のまとめ、で
とお伝えしましたが、
そう、私は、ロードマップ作って、じゃーん!で終わりました。
私は「地域おこし協力隊」ですが、地域振興の素人です。
そりゃ、本を読んで知識や事例をたくさん知っていたとしても、素人です。
「地域おこし協力隊」は、地域振興に取り組んだことのある経験者とは限らない、または地域振興のプロとも限らない、という前提で話すと、
例えば、飲食系で「地域おこし協力隊」になった方は、飲食業の経験がありプロであったとしても、飲食✖地域振興のプロとは限りません。例えば、福祉系で「地域おこし協力隊」になった方も、福祉の分野で知識や実績があったとしても、福祉✖地域振興もうまくこなせるとは限りません。
前職で、ロードマップを活用していた、KPIとか?会社経営などをされていた方がいたとしても、そこに地域振興の要素が加わった場合に、前職と同じように力が発揮できるとも限りません。
この場合の「地域振興」とは、「地域創生」や「地域活性化」、「地域おこし」に置き換えてもらっても大丈夫です。
私は、このような考えがあるので、
行政・地域・協力隊、この3点の視点がない人に、
「地域おこし協力隊」のロードマップを見せても意味がないと思います。
もちろん、協力隊本人には、大なり小なりこの視点や意識はあると思います。行政にも地域にも全く関わらない協力隊がいれば別ですが。
なので、そこに適切なフィードバックが入ることで、
より現実的なロードマップ、より地域の状況に即したロードマップ、
よりトライ&エラーのしがいがあるロードマップ、ができると思います。
ロードマップについての考え方で参考になれば嬉しいです。
次回、もう少しロードマップについて語りたいと思います。
じゃーん!で終わった私のロードマップ。
3年目は作成もしていません(笑)。それを指摘されてもいません(笑)。
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