冬休みのひやむぎ

これから記事を投稿していきたいと思います。何となくアカウントを作り、残しておきましたが…

冬休みのひやむぎ

これから記事を投稿していきたいと思います。何となくアカウントを作り、残しておきましたが稼働させていきます。

記事一覧

穏やかなる日常(短い小説)

19歳、少年と呼ぶのか青年と呼ぶのか微妙な年齢。法律的には成人してるので青年なのか、しかし見る人の感覚によっては簡単に少年にも転がる。 「まぁまぁ童顔って言われる…

現代勇者(短い小説)

世界を邪悪な闇によって支配した大魔王グライオスによって人々の豊かな生活は絶望へと変わった。このままでは人類は滅亡してしまう。人々はやがて救いを求めるようになり、…

無いようなもんだろ(短い小説)

神がなんらかの気まぐれを起こした。 全世界の人々達は突如降り注いだ大いなる光を浴び、能力に目覚めた。今まで普通に過ごしていた友達も団欒の幸せそうな家族もその辺の…

怪奇、歯ブラシ男!!

多分霊媒師のアイツ

月曜日・夜9時….。 あの人はいつも決まった時間にこのコンビニを訪れる 「お預かりします...。」 牧野ちひろ、唯のバイトしてる女子大生。しかし毎度この時間だけは少しだ…

御世話になられるこっち側の感じ

よく「お世話になってるので」という理由で様々なところに顔を出す奴がいると思う。 「いつもお世話になってるので来ました」 役者の人だったら舞台や何か表現の場に、店を…

様々な矛盾

脳の動きについて以前何処かで聞いた話しで   〝脳は眠っている間も休憩しない〟             と聞いたことがある。 しかしそれと同時に使わないと衰える、…

アリとキリギリスの真相

 アリとキリギリスという話がある。ざっくり言えば冬を越す為に頑張っていたアリが得をしてサボっていたキリギリスがバカを見たという話だ。 しかしあの話は、根本の部分…

コウモリの反則

 洞窟に住む暗いやつ、コウモリ。 ただ篭っているだけでなく実はとんでもない能力があったりする。 基本的にコウモリは超音波を放っている。 暇があれば取り敢えず放つ、…

ナマケモノの先祖

動物界で最もゆるい生き物と言われて頭に思い浮かぶのは、多分アイツだと思う。 恐らくだれも違う事なく一致する 一斉に言えば同じ名前が重なると思う。 「ナマケモノ」 …

転生したがる奴たち。

 実生活で上手くいかない奴が、異世界に行ってチート無双したがるが思っているより上手くいかんぞという話。 何故なら元の人間がずっとお前だから。 チート能力の使い方…

ロバの本性

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マヌケな顔のアイツは実は...。 手始めの一言豆知識

ドライブ

よく夜の道を車で流す。何も考えずただひたすらに、景色を眺めて走るのが好きだ。 「気紛らさねぇとやってらんねぇよな..」 普段は教師をしてる。その辺の連中より、随分…

河童の井戸

人里離れた林の中に、今は使われていない古ぼけた井戸があった。しかしこの井戸何かがおかしい。井戸の表面は薄汚れ煤けているのだが、中の水は綺麗なままだ。覗き込んでも…

鬼門峠

うちの近くの森の入り口は「鬼門峠」と呼ばれていた。鬼の棲家に続く道、近付けば鬼に喰われると、小さい頃から言って聞かされた。 「健太、お散歩楽しかったね。さ、身体…

おじいちゃんと鼠

ウチの家は古い、田舎のボロ屋といった表現がピッタリの場所だ。天井裏からは何かが走る音がするし、床は踏み込むと軋む。親に聞いてもリフォームをする気はさらさら無さそ…

穏やかなる日常(短い小説)

穏やかなる日常(短い小説)

19歳、少年と呼ぶのか青年と呼ぶのか微妙な年齢。法律的には成人してるので青年なのか、しかし見る人の感覚によっては簡単に少年にも転がる。
「まぁまぁ童顔って言われるしな…」
童顔寄りの男が平日の昼間っから駅前の噴水付近をウロついてるのを周りの人々はどう見るのだろうか、どうだっていいが多少考える。思い悩む程ではないが何となく適当に気を配る素振りをする、見栄えというのは多分そういうものだ。

「…あ、ヤ

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現代勇者(短い小説)

現代勇者(短い小説)

世界を邪悪な闇によって支配した大魔王グライオスによって人々の豊かな生活は絶望へと変わった。このままでは人類は滅亡してしまう。人々はやがて救いを求めるようになり、天に祈りを捧げるようになっていく。

誰か、誰か助けてくれ…世界の平和を取り戻してくれ

叫びに呼応するように天界から一振りの刃が降り注ぐ。とある村の青年カラフはそれを引き抜くと勇者と崇められ、人々の期待を背に魔王へと立ちはだかるのだった…

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無いようなもんだろ(短い小説)

無いようなもんだろ(短い小説)

神がなんらかの気まぐれを起こした。
全世界の人々達は突如降り注いだ大いなる光を浴び、能力に目覚めた。今まで普通に過ごしていた友達も団欒の幸せそうな家族もその辺の犬ですらも特殊な能力を得てしまった。

『空から降ってきた光の柱は、浴びた者の潜在的意識を引き出し解放させる効力があったようです』

画面に映る報道アナが、原稿を宙に浮かせながらそう教えている。能力は人によって様々だが、殆どの連中がポジティ

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多分霊媒師のアイツ

月曜日・夜9時….。
あの人はいつも決まった時間にこのコンビニを訪れる
「お預かりします...。」
牧野ちひろ、唯のバイトしてる女子大生。しかし毎度この時間だけは少しだけ変な感覚に陥る
「……」
物言わぬおかしな出立ちの男。ボサボサの髪に分厚い着物を着て、首からは大きな数珠を下げている
「ふあぁ〜…。」
大きなあくびを間抜けに一つ、その後頭を掻き適当に天井を見上げる。ルーティンかのように見飽きた動

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御世話になられるこっち側の感じ

よく「お世話になってるので」という理由で様々なところに顔を出す奴がいると思う。
「いつもお世話になってるので来ました」
役者の人だったら舞台や何か表現の場に、店をやってる人だったらわざわざ食べに来たり商品を買っていったりとか。

だけどどこまでいっても「お世話になってる」
というだけなのでおそらく内容を一切気に留めていないと思う。

舞台とかなら面白いっぽい感じて見てるだろうし
飯屋だったら「美味

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様々な矛盾

様々な矛盾

脳の動きについて以前何処かで聞いた話しで
  〝脳は眠っている間も休憩しない〟
            と聞いたことがある。

しかしそれと同時に使わないと衰える、とも聞いた事がある。脳は使わないと衰え縮小していくらしい。

だが、夜も眠っているときに稼働し続けている
ならば別に使わなくてもいいだろうと思う。

似たような話で日本の死生観で〝輪廻転生〟
              なるものがある。

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アリとキリギリスの真相

 アリとキリギリスという話がある。ざっくり言えば冬を越す為に頑張っていたアリが得をしてサボっていたキリギリスがバカを見たという話だ。

しかしあの話は、根本の部分が抜けている
本当の彼らの生き方について。

アリは2年生きるとされている
比べてキリギリスの寿命は2ヶ月しかない

その上キリギリスは本格的に寒くなる前に生涯を全うするのでそもそも冬を越す生き物じゃない。

2ヶ月しか無いならそもそも頑

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コウモリの反則

 洞窟に住む暗いやつ、コウモリ。
ただ篭っているだけでなく実はとんでもない能力があったりする。

基本的にコウモリは超音波を放っている。
暇があれば取り敢えず放つ、四方に放ちまくる。

放たれた超音波は反射して更に広がる。
こうする事で周囲の状況を把握する

コウモリ→超音波を放つ→物体に反射→情報会得

これをエコロケーションという。
これにより何が出来るかというと、物体までの距離を把握し形状ま

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ナマケモノの先祖

動物界で最もゆるい生き物と言われて頭に思い浮かぶのは、多分アイツだと思う。

恐らくだれも違う事なく一致する
一斉に言えば同じ名前が重なると思う。

「ナマケモノ」
名前の通り何もせず木に登りたまに上を向くだけのだらけた生き物だが、生態もかなりだるい。

トイレに行くのは一週間に一度
木から降りて帰って来るまでの間に大概が餌食。

襲われたときの振る舞いも脅威に対して立ち向かうのでは無く全身を脱力

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転生したがる奴たち。

 実生活で上手くいかない奴が、異世界に行ってチート無双したがるが思っているより上手くいかんぞという話。

何故なら元の人間がずっとお前だから。
チート能力の使い方もお前自身のままだから
側が変わろうと中身同じだから。

これはメークインです、っていわれて出されたところでジャガイモだから同じだから。
なりたい顔一位の顔に実際なったところで変わるの顔面だけで180cmのでかい男にくっ付いたとしたらメリ

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ロバの本性

アリエッティ

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マヌケな顔のアイツは実は...。
手始めの一言豆知識

ドライブ

よく夜の道を車で流す。何も考えずただひたすらに、景色を眺めて走るのが好きだ。

「気紛らさねぇとやってらんねぇよな..」

普段は教師をしてる。その辺の連中より、随分と神経を使ってる自信がある。とにかく最近の子供は難し過ぎる。

「子供が悪い訳じゃないんだけどな。」

あの年頃の子供たちが苦悩していきているのはよく分かる。だから文句がある訳ではないが、どうも上手くいかない。とにかく毎日、気を発散さ

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河童の井戸

人里離れた林の中に、今は使われていない古ぼけた井戸があった。しかしこの井戸何かがおかしい。井戸の表面は薄汚れ煤けているのだが、中の水は綺麗なままだ。覗き込んでも嫌な匂いはしないし、日差しが反射する程透き通っている。

「ホントに住んでそうだな、ここ。」

「そんなわけないだろ、噂だよ噂。」

汚い井戸に綺麗な水が張っている。誰が言い始めたかは知らないが、河童が住んでいるという噂が流れている。この井

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鬼門峠

うちの近くの森の入り口は「鬼門峠」と呼ばれていた。鬼の棲家に続く道、近付けば鬼に喰われると、小さい頃から言って聞かされた。

「健太、お散歩楽しかったね。さ、身体洗お」

飼い犬の健太、家の近くを散歩すると泥や水に入って直ぐに身体を汚してしまう。その度身体を洗っては注意するのだが、一向に言う事を聞かない。

「健太はいつも元気だよねぇ..ちょっと元気過ぎるけど、まぁ可愛いからいいか。」

友達の少

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おじいちゃんと鼠

ウチの家は古い、田舎のボロ屋といった表現がピッタリの場所だ。天井裏からは何かが走る音がするし、床は踏み込むと軋む。親に聞いてもリフォームをする気はさらさら無さそうだ。

「ネズミかな?」 

天井の小刻みな音が鼓膜に響く。小さな足が、住民に不快感を与えようと奮闘しているのだろう。

「どうした妙子。」おじいちゃんが声を掛ける

「天井がうるさくて、夜寝るときもなんだ。お母さんに言ってもリフォームし

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