コウモリの反則

 洞窟に住む暗いやつ、コウモリ。
ただ篭っているだけでなく実はとんでもない能力があったりする。

基本的にコウモリは超音波を放っている。
暇があれば取り敢えず放つ、四方に放ちまくる。

放たれた超音波は反射して更に広がる。
こうする事で周囲の状況を把握する

コウモリ→超音波を放つ→物体に反射→情報会得

これをエコロケーションという。
これにより何が出来るかというと、物体までの距離を把握し形状まで知る事が出来るので隠れている捕食対象を探り喰う事が可能。

飯には困らんという訳だ。

しかし相手も馬鹿ではない
例えば蛾という虫、コウモリの捕食対象の一つだが安易に襲われないようかなりの工夫をしている

まず超音波を打てる。
この時点でコウモリと肩をならべているが、蛾の超音波はあくまで防御耐性。コウモリの超音波に直接当てる事で音を打ち消し、居場所を特定される前に先手を撃つ。

次に身体の特徴、蛾の身体をよく見ると胸の辺りになんか「ファッファ」した毛の様なものがある

あれは音を吸収する役割がある。
そしてヒラヒラの羽はステルス機能、全てはコウモリから出る雑音を消し姿を隠す為のもの。

しかしコウモリもそれに気が付いており、音波に工夫を加える。

声色を変え大きさを調節し、反射域を変えどうにか蛾の位置を特定しようとする。

「これダメか....じゃあこの大きさでいこう!」
試行錯誤をしてどうにか捕食しようと試みる。
そうして生き永らえている。

音を放つだけなのに、色々気苦労がありそうだ。

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