記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

銀河フェニックス物語 こぼれ話 其の四

 銀河フェニックス物語をお楽しみいただくため、ツイッターにつぶやいた裏話など備忘録的にまとめていきます。

 物語の解説なのでネタバレ要素を含みます。先に本編をお読みになることを推奨いたします。

過去のつぶやきはこちらから
「銀河フェニックス物語 こぼれ話 其の壱」
「銀河フェニックス物語 こぼれ話 其の弐」
「銀河フェニックス物語 こぼれ話 其の参」

<出会い編>第四十三話「恋心にテーピングして」

21年11月4日のつぶやき →第四十三話のスタート

今日から新連載「恋心にテーピングして」がスタートです
『月の御屋敷』で気まずい別れをしたレイターとティリーが仕事で再会
さて、どうなる??


21年11月9日のつぶやき →エピローグのこと

きょうでいったんお話は終わったんですけどね。
続きを書いちゃったから明日はエピローグです


<出会い編>第四十二話「同級生が言うことには」

21年10月26日のつぶやき →第四十二話のスタート

<出会い編>第四十一話「パスワードはお忘れなく」の続き第四十二話「同級生の言うことには」
がスタートしました。

ティリーはレイターに確認したいことがあり、お見舞いのため月の御屋敷へと向いました


21年10月27日のつぶやき →目標の百万字を達成

本日、目標としてきた百万字を達成しました

666日連続投稿で、ちょっと不吉?
いやいやめでたい


21年10月28日のつぶやき →トランプのこと

“「この汚い部屋で、よくこいつと遊んだんですよ。ゲームやったりトランプでババ抜きしたり」
「ババ抜き、ですか?」”

トランプ

月の御屋敷のレイターの部屋でアーサーやフローラとトランプをするシーンは<ハイスクール編>「火事の日の約束」にちらりと出てきます

「レイターの奴、ババ抜き始めたら、アーサーにイカサマが見抜かれて、ふてくされちゃって」 

楽しそうだなぁ


21年10月29日のつぶやき →『あの感覚』について

「あれだろ、『あの感覚』って一回目は戦闘機に乗ってた頃に降ってきて、もう一回はフローラと一緒に旅行へ行った時に感じた、ってヤツだろ」

ロッキーも知ってます

『あの感覚』が戦闘機に乗ってたら降ってきた話は
<少年編>「自由自在に宙を飛ぶです」

フローラと旅行先で『あの感覚』に陥る話は、まだ公開してません
<ハイスクール編>です。

将軍家の家族旅行というウキウキ楽しい物語
「わかんねぇんだよな。どうしてあの時、白魔とのバトルで『あの感覚』に入れたのか」
という話は<出会い編>第三十五話「わたしをバトルへ連れてって」ですよ


21年10月31日のつぶやき →フローラとロッキーの約束

“あの時にはフローラは知っていたんだ。自分の命が長くないってことを。だから、こういう時にレイターを助けろって言い残したんだ。
だけど、オレは約束をどうやって果たせばいいんだ?
相変わらず秘密主義のレイターは、オレには何にも話さないんだぜ”

この時の約束が
一つ前の連載<ハイスクール編>「火事の日の約束」ってことです

レイターの人生で一番幸せだったころなんです。

「この部屋で、あんたとティリーさんと三人で話をしていたら、急にフローラの事が頭に浮かんできた。楽しかったあの頃が再現されてるようだった…」

だから辛くなってしまったと


21年10月31日のつぶやき →ハッピーハロウィン

ハッピー #ハロウィン
ことしはピーターパン

初めてのミニスカートが恥ずかしいフローラ
フック船長役に不満のアーサー
そして、マイペースのレイターです

画像8



<ハイスクール編>「火事の日の約束」

21年10月23日のつぶやき →予定変更の件

すみません、急遽予定を変更しました。
<出会い編>第四十一話「パスワードはお忘れなく」の続きは第四十二話「同級生の言うことには」を連載する予定でしたが
朝起きたら<ハイスクール編>「火事の日の約束」を先に書きたくなった次第です


21年10月25日のつぶやき →キーレンの話

“ 裏番をめぐってキーレンと喧嘩したレイターを思い出した。
こいつキーレンの首筋にナイフをあてて「苦しんで死ぬのと、苦しまないで死ぬのとどっちがいい?」って聞いた。
あの時、空気が一瞬で凍った。レイター自身が尖ったナイフみたいだった”

キーレンとのけんかは、<ハイスクール編>第一話「転校生は将軍家?!」で出てきます


21年10月25日のつぶやき →ハイスクール編の時系列

最終回を、迎えて今更ですが<ハイスクール編>「火事の日の約束」は<ハイスクール編>第九話「早い者勝ちの世界より」より後の物語です
そして、<ハイスクール編>最終話「花は咲き、花は散る」より前のお話


<出会い編>第四十一話「パスワードはお忘れなく」

21年10月2日のつぶやき →時系列の話

あしたからは新連載です
<出会い編>第四十話「さよならは別れの言葉」
”わたしにも辞令が出た。
『営業部 営業企画課への配属を命ずる』
さよなら『無敗の貴公子』わたしの憧れの人。感謝の気持ちを込めながら役員室のドアを閉めた”

の続きです

21年10月3日のつぶやき →レイターとティリーの会話

“「サインもらってもいいですか?」
「マネージャーに聞いてください」
そう言ってレイターはわたしの方を見た。
は?マネージャーってわたしのこと? バカにしてる。
「一体どういうつもりよ?」
「美人だったな」”

戻ってきた楽しい二人の会話


21年10月7日 →ライロットおじさんのこと

“軍で父と同期だったライロットおじさんは、俺たちのことを気遣ってくれた。
おじさんは、いつも忙しくしていた。軍の経理部に籍を置いていたけれど、本当の任務は別にあったのだろう”
ここで、ライロットおじさんが登場しましたね
第一話で説明してます

連邦軍の特命諜報部に所属するレイターとアリオロン軍の工作員であるライロットの間には『暗殺協定』が結ばれている。二人にはお互いの殺害命令が出ており、どちらがどちらを殺害しても罪に問われない

で、撃ち合って引き分け
第五話でハイジャック対決

物語の最後にライロットが決意表明してます

レイターフェニックスと初めて出会ってから七年。彼が船を操るのを初めて見た。
あの男が我が英雄『ハゲタカ大尉』を撃墜したのだ。齢十四歳にして。
この仇はいつか討つ。 
第二十話でライロットは、回想シーンで協定破りをします。レイターには恨みがあるので

「やべぇ、罠だ」
俺とライロットの間に交わされている暗殺協定は、一般人を巻き込まねぇ約束だ。
だが、あいつはそれを無視して、お構いなしに撃ってきた。
第二十四話で二人の過去が少々明らかに

「君はいい季節にアリオロンで暮らしたな。あのまま亡命していれば良かったものを」
ライロットの言葉は、冗談とも本気ともつかなかった。あの時、俺はこのカレンダーを見ながらアリオロンへの亡命を希望した
第三十九話ではライロットはちゃんと協定を守ってました

「協定では、一般人を巻き込まないことになっている。だから、ライロットは観覧ステーションが設置されていないこの小惑星帯で、レイターが単独で飛んでいるところを狙うはずだ」


21年10月13日のつぶやき →ハゲタカ大尉とハミルトンのこと

“「一つだけ言っておく。あんたの親父に殺された俺の仲間にも、俺と同じ年の子どもがいた」 
 彼の父もまた、彼と同じような境遇の子供を生んでいたということだ。    
 「……」
 ロベルトが無言になった。”

あんたの親父に殺された俺の仲間
っていうのが誰のことか
<少年編>「自由自在に宙を飛ぶ」を読むとわかります


21年10月13日のつぶやき →レイターのつぶやき

“「レイターは?」
怪我をしていることはわかっている。変な薬物も打たれたのだ。心配だ。
次の瞬間、レイターが後ろからわたしの体を抱いた、ように感じた。
耳元でささやくような声がした
「ティリーさん、愛してる」
「え?」
今、なんて言った?”

<出会い編>第四十一話「パスワードはお忘れなく」
連載スタートから1年10か月。ついに、レイターがぽろっとティリーに告ってしまいました。
けど、この人、ボロボロで、自分の言ったことを果たして覚えているんでしょうか?


21年10月15日のつぶやき →『赤い夢』のこと

“「嫌だ。赤い夢、見たくねぇ」
 小さい声だったけれどはっきりと聞き取れた。赤い夢? 
 赤い夢、という言葉に聞き覚えがある。どこで、聞いたんだろう。”


「夜も眠れないでいたわ。赤い夢を見るのが怖い、って怯えて」
 赤い夢? 怯えるレイターという印象はわたしの中にはない。あの人はいつもおちゃらけていて自信満々だ。
 一緒に暮らすということは、いろいろな一面を見るということなのだろう。わたしの知らないレイターをヘレンさんは知っている。

というシーンが<出会い編>第三十四話「愛しい人のための船」で出てきてます

覚えてました?
ふつう忘れてますよね。
ティリーですら忘れてますから…
そして<少年編>では『赤い夢』を見るレイターの物語
みんなつながってます

「寝たくねぇんだ。『赤い夢』が出てくる」
 レイターは怯えていた。血で溺れ死ぬと言う悪夢か。


21年10月16日のつぶやき →レイターの秘密

“「じゃあ、どうしてレイターがそんな軍の機密を知っているのよ?」
アーサーさんがわたしの目を見つめた。
「レイターは連邦軍の特命諜報部に所属しているからです」
「えっ?」
アーサーさんは今、あまりにもびっくりすることをさらりと口にした”

ついに言っちゃいましたね
「タイミングを見てティリーさんに明かします。レイターが連邦軍の特命諜報部員であることを」
「それは、冗談か?」
「冗談ではありません」
「お、お前。そんなことをしたら、レイターに殺されるぞ」 

38話の親子の会話

21年10月19日のつぶやき →ベルから聞いた話

“ 前にベルから出張先で聞いた話が頭に浮かんだ。
レイターが特定の彼女を作らないのは、亡くなったフローラさんのこと以外にも理由がある、と本人が言っていたと。
 ずっと気になっていた。それが、これだ。”

第三十八話「運命の歯車が音を立てた」
でデューガ星系へ出張へ行った時の話ですね

21年10月19日のつぶやき →アーサーとチャムールの恋物語

アーサーとチャムールの恋物語は番外編です
「歪む時間と揺れる恋」
#宇宙SF という感じのタイトルじゃないですか
“「レイターはね、宇宙が崩壊してもティリーを守る、ってアーサーに言ったそうよ」
「えっ?」
まるでプロポーズだ。
ほんのりと湧き上がってくるうれしさを封じ込めて応じる。
「ま、わたしを守るのはレイターのお仕事だからね」”

「アーサーはね、私が人質にとられても、軍のパスワードは漏らさない。たとえ私が目の前で殺されても」
「そ、そんなことないでしょ。アーサーさんはチャムールのこと愛してるんだし」
わたしはあわててフォローした。けれどそれが空虚に空回りした。
「将軍家でなければね…」

「私はアーサーのそういう所も含めて好きなの。だから、あの人のためになら死んでもいいと思ってる。でも、やっぱり本音ではティリーがうらやましい」
 わたしは言葉を無くした。チャムールの覚悟に。 

わたしはそこまでちゃんとレイターと向き合っていない。レイターはいつもちゃかしていて、わたしはいつも拗ねていて、お互い、大事なことに踏み込まないままここまできてしまった。
一度だけ近づいたことがある。火星宙域で催された連邦軍の航空祭

さて、その連邦軍の航空祭の物語はこちら
第三十七話「漆黒のコントレール」です
“あの時、少しだけレイターの気持ちに踏み込んだ。
戦闘機を撫でながらレイターは語った。
「人の命を奪うことがあっても、それは味方の命を守るための手段で、目的じゃねぇ。船に罪はねぇ」と。
感情はついていけてないけれど、理解ができなくはない”

「何年かかるかわからないけれどこの戦争は終わる。将軍に言わせるとそのために無愛想な息子とバカ息子が頑張っているんですって」
わたしの知らないレイターが突然目の前に現れた
全てがつながっている
ぼんやりとしていた像がくっきりと結ばれていく

レイターは将軍家の『月の御屋敷』で静養している。 
「わたし、レイターのお見舞いに行きたいわ。チャムール、連れて行ってくれない?」
チャムールが困ったように目を伏せた。
「それが、ティリーには来てほしくないって、レイターが…」
「ええっ?」
どういうこと? わたしはショックを受けた.

21年10月22日のつぶやき →最終回です

“「ティリーさん、愛してる」
あれは、自白剤の影響でレイターは本心を口にしたのではないだろうか
いや、空耳だったかもしれない。わたしが彼を好きなために自分に都合よく妄想のように聞こえただけに違いない
いや、レイターだってわたしのことを…”

“バランスが取れない天秤ばかりのようだ。気持ちがいったりきたりする。
そのたびに心が削られていく。
知らず知らず涙があふれた。
耐えられない。ちゃんと確認したい。”

ということで最終回です
99万字まできました。目標の百万字までガンバ


<少年編>自由自在にそらを飛ぶ

21年9月20日のつぶやき →物語の時系列

きょうから新連載がスタートしました
<少年編>「自由自在に宙(そら)を飛ぶ」

レイターとアーサーが14歳の物語。
<出会い編>「さよならは別れの言葉」の十年前になります

タイトルにルビは振れませんでしたが、本編では使ってます

“「くっそー」
怒りながら同室のレイターが、部屋に入ってきた。
「また、逃げられたのか」
今日は、戦闘機部隊の紅白戦があった。私は別の仕事で見ていないが、レイターの怒っている様子を見れば逃げられたことはわかる。”
語り手はアーサーです


21年9月20日のつぶやき →逃げのハミルトン

『逃げのハミルトン』に聞き覚えありませんか?

「そういうレイターだって、逃げのハミルトンは捕まえられなかったじゃないか」
って<会社員編>「起業家の夢は宇宙に輝く」でコルバがレイターに話しています

“ハミルトン少尉は”逃げのハミルトン”と呼ばれている。
とにかく戦闘の間、どこかに逃げていて、終わったころを見計らって帰ってくる。
敵前逃亡すれすれだ。
「俺には子供がいるんだよ。死ぬ訳にいかないんだ」と、いつも言い訳をしている”


21年9月20日のつぶやき →コルバのこと

そして、今日の連載で<少年編>「自由自在に宙を飛ぶ」にコルバが登場しました。
”「よかったじゃん、レイター」
と戦闘機部隊のコルバがうれしそうに声をかけた。だが、レイターは口ごもった”  
レイターが14歳だからコルバは20歳ですね


21年9月20日のつぶやき →モリノ副長のこと

“モリノ副長が、こっそりと私に話した。
「八対一の条件を聞いてハミルトンが嬉しそうだった。レイターの奴、わかってるな、だとさ」
「ああ見えて、レイターは負ける喧嘩はしませんから」
「そうだな」”

という真面目なモリノ副長
<少年編>「腕前を知りたくて」では
12歳のレイターとモリノ副長が模擬弾訓練します

「副長さんも上手いが、あんなやったらめったら撃ってたら弾がもったいねぇだろが」
<出会い編>第三十七話「漆黒のコントレール」では

「この空母の艦長のモリノさんは、アーサーとレイターの昔の上司なんですって」 
とティリーの前にも姿を見せてます

21年9月20日のつぶやき →ハゲタカ大尉のこと

「銀河フェニックス物語絵巻 参之巻」に
今日からスタートした<少年編>「自由自在に宙を飛ぶ」の見出し画像を追加しました

バックにいる人、誰だか覚えてますか?
この人が出てくるということは、あの話ということですよ、あの話

ハゲタカ

この渋い人物
レイターがS1でエースと戦いながら昔のことを思い出してるシーンで、出てきてるんですよ

その前にも名前だけは登場してましたが、
ここで顔のイラストも出てるんです
白黒だけど

この顔にピンときたら
かなりの通ですね
この御仁の名前が最初に出てくるのは
私の記憶が正しければ
第三十五話「わたしをバトルに連れてって」

だから、『あの話』なんですってば


21年9月21日のつぶやき →少年レイターの性格

“ある日、レイターがチラリと私の顔を見ながら寄ってきた。あの顔は何か頼み事をする気だな。
「アーサー、お願いがあるんだ」
やっぱりだ。”
同じ部屋で2年暮らしているので、ほぼ心が読めてますね



“対戦航行ログは機密だ。
士官である少尉の私には閲覧の権限があるがレイターにはない。
ただ、ハミルトン少尉の操縦には私も興味があった。
「お願いします」
礼儀正しくレイターは頭を下げた”

目的達成のためには頭を下げるのも平気です



“レイターは延々とノア海戦とハロタ決戦の映像を見ていた。レイターのブツブツとつぶやく声が、うるさくて気になる。どうやらハミルトン少尉のコクピットを頭の中で再現しているようだ。手と足、身体が映像に連動して動いている。執着心に恐れ入る”

芸術の秋シリーズ
「ピアノは毎日弾けって、お袋に言われてた」

好きなことの努力は苦ではないらしい


21年9月26日のつぶやき →World Makerのこと

World Makerで「210926 銀河フェニックス物語」の漫画ネームを公開しました!
#WorldMaker
https://worldmaker.app/s/lOTPIJoVTK3sOTHIGVW3hA


21年10月1日のつぶやき →『赤い夢』

“「睡眠薬いるか?」
「いらねぇ」
「眠れないんじゃないのか?」
「寝たくねぇんだ。『赤い夢』が出てくる」
レイターは怯えていた。血で溺れ死ぬと言う悪夢か
久しく見ていなかったのに精神的なダメージがレイターの許容量を超えてしまったのだろう”

<出会い編>で『赤い夢』は既出です。
どこで出てきたか覚えてますか?
「夜も眠れないでいたわ。赤い夢を見るのが怖い、って怯えて」
 赤い夢? 怯えるレイターという印象はわたしの中にはない。あの人はいつもおちゃらけていて自信満々だ。
 一緒に暮らすということは、いろいろな一面を見るということなのだろう。わたしの知らないレイターをヘレンさんは知っている。

<出会い編>第三十四話「愛しい人のための船」
”レイターと同じ飛ばしの世界を感じることができる人。わたしにはまるでない能力。その自信が伝わってきて苛立つ。”

ティリーがヘレンに嫉妬するシーンです
実は重要な伏線


21年10月2日のつぶやき →レイターの父のこと

“レイターは『銀河一の操縦士』だった、という名前も知らない父親を敬愛している。もし、レイターが俺の息子だったら、俺は、立派な尊敬される父親になれたのだろうか”

レイターの父も『銀河一の操縦士』と呼ばれていたことをここで初めて知ったでしょ


21年10月2日のつぶやき →『あの感覚』のこと

“「船と一体化?」言語化するのが難しそうだ。
「すべてが俺の思い通りになって、時が止まるんだ。真っ白に輝く『あの感覚』……全知、全能」
レイターは目を閉じて思い出そうとしていた。時間も含めて全てを支配する、という感覚”

初の『あの感覚』
“「一度できたのであれば再現性はある」レイターが私を見つめる。私は続けた
「火事場の馬鹿力、という言葉を知っているだろう。極限状態に追い込まれれば、能力が最大限引き出されるということだ」
「あんた、気安く言ってくれるぜ、極限状態って」”
<出会い編>第三十九話「決別の儀式」での回想

ハゲタカ大尉の通った後には何も残らないと恐れられていた。味方は次々と撃ち落され全滅した。
あの時、俺は初めて『あの感覚』に陥った。
今でもよく思い出せねぇ。記憶から欠落している。

天才少年に聞いてみた。
「火事場の馬鹿力という言葉を知っているだろう。極限状態に追い込まれれば能力が最大限引き出されるということだ」とアーサーは答えた。それじゃだめだ。制御できねぇってことだ。

10年経っても追いかけてるんです


<出会い編>第四十話「さよならは別れの言葉」

21年9月10日のつぶやき →第三十九話「決別の儀式」との関係

“レイターが操るエンジン『直線番長』がうなり、エースに襲い掛かる
『は、速い。これは瞬間最高速度のレコードが更新されそうです』
実況の声が裏返っている
「いかん」
隣にいたメロン監督がつぶやいた”

お待たせしました❣ S1最終戦の続きです

“ ジョン先輩が叫んだ。
「やばいよ! レイターはパラドマ発火を起こす気だ」
「え?」
「このままじゃ、空飛ぶ棺桶だ。自殺行為だよ。レイターが死んじゃう!」
「いやだ、レイター、死なないで!」
 自分の声が自分の声に聞こえない。”

第三十九話「決別の儀式 レースの途中に」の最後と第四十話「さよならは別れの言葉」の冒頭はかぶってるんです


21年9月10日のつぶやき →レイターの自殺未遂

“「七年前の話よ。フローラが亡くなってレイターはお葬式の場で後を追おうとしたそうよ。頭を銃で撃とうとした。それをアーサーは止めなかった、けれど、お父さまの将軍が止めた」
「自殺しようとしたのを、アーサーさんが止めなかったということ?」”

その時の物語は
<ハイスクール編>花は咲き、花は散る
でお読みいただけます


21年9月10日のつぶやき → #宇宙SFのマガジン

noteのマガジンに「銀河フェニックス物語」をとりあげてもらいました
うれしいです


21年9月11日のつぶやき →ティリーの疑問

”なのに、今、レイターはここS1のコースで、自らパラドマ発火を起こして船に乗ったまま死のうとしている。どういうこと?”

第三十九話によれば
”エースのものになったティリーさんなんて、見たくねぇんだよ俺は”

理由はティリー、あなたですね


91年9月11日のつぶやき →縦スク小説の可能性


91年9月12日のつぶやき →ケータイ小説らしい改行のこと

“『さあ、判定がでそうです。優勝はどっちだ?』
 知りたい、知りたくない。

 ピロロロロ……。
   ・
   ・
   ・
 ピーーーーーー。
 結果は出た。”

 きょうは、ケータイ小説っぽく、改行で時間経過を表現してみました


91年9月12日のつぶやき →コルバのこと

“『万年六位と呼ばれてきたコルバですが、きょうはいい飛ばしを見せました。今、入ってきた情報によりますと、レイター・フェニックスとは戦闘機乗り時代からの盟友とのことです』
知らなかった。
レイターがチーム・スチュワートを応援するわけだ”
コルバとレイターの関係は<会社員編>「起業家の夢は宇宙に輝く」で出てきます

レイターと僕は連邦軍で一緒に戦闘機を飛ばしていたんです。彼は僕の隊のエースパイロットでした。とにかくすごいんです。銀河一の操縦士なんですと少年編の話
<出会い編>第三十九話「決別の儀式 レースの前に」によれば

コルバが十八歳の時、新兵として乗り込んだ戦艦で十二歳のレイターがバイトしていたという。何度も命を助けられたらしい
「レイターは速いだけじゃないから、銀河一の操縦士なんだよ」
<出会い編>第三十九話「決別の儀式 レースの途中に」ではレイターとコルバのこんなシーンもありました

 普段のコルバとは違うアグレッシブな攻め。レイターに触発されて戦闘機乗りの感覚がよみがえったのか。連携フォーメーションだ。
コルバが登場するのは<少年編>ですが、まだ出てきてないですね
戦闘機部隊で一番年下のコルバ。レイターより6歳年上ですが、しょっちゅうレイターに掃除当番を押し付けられてます


21年9月13日のつぶやき →エースの子供時代の番組

“『無敗の貴公子』の引退。
メディアは一般のニュースや情報番組で大きく取り上げた。ただのレーサーじゃない。大企業クロノスの次期社長なのだ
天才少年として注目されていたエース。幼いころのお宝映像も飛び出した
漏れがないようにすべて録画した”

少年レーシングスーツ

子どもの頃、エースが取り上げられた番組を見て、大騒ぎしたレイターの話が
第三十九話「決別の儀式 レースの途中に」で出てきましたね
「うちゅうせん、そうじゅうしたいぃ~。こどもだってできるんじゃん」
きっとこの時の映像です

6歳


21年9月14日のつぶやき →よそいきレイターまとめ

“ボディーガード協会に登録し、フリーの操縦士とボディーガードで生計を立て今日に至る。
どこかの国際会議で警備をしているよそいきレイターの映像が流れた。要人の後ろに立つ姿は普段と違って凛々しい。テレビ局の人がよく見つけてきたと感心する”
よそいきレイターが初めて登場したのは<出会い編>第十六話「永世中立星の誕生祭」
”まさか、人違いよね? 
金髪をオールバックにして固め、ネクタイをきちっとしめている。
警護官らしい警護官。
 でも・・・間違いない。レイターだ。”
その次は第二十四話「展覧会へようこそ」でしょうかね
”すぐに気付いた。『よそいきレイター』が立っていることに。いつもと違う。背筋が伸びて凛とした佇まい。
ネクタイも一ミリも歪んでいない。いつもこういう格好をしていればいいのに。”
第三十二話「キャスト交代でお食事を」

”「あら、レイターは仮装パーティ?」
「役員の警護だったからな」
 ティリーが名付けた『よそいきレイター』だ。
 髪の毛固めて、ネクタイをきっちりしめて、普段のだらしない格好とは大違いだ。”
第三十三話では

「レイターさんは、短期のアルバイトでしょっちゅう首脳級会議の警護とか入れてますからね。ボディーガード協会のランク3Aですから、報酬がいいんですよ。今回のバイト代もおそらく一週間で一千万リルは下らないでしょうね」
第三十八話「運営の歯車が音を立てた」

助手席のベルさんが俺に話しかける
「髪の毛まとめたんだ。よそいきじゃん」
「王室の警護はうるせぇからな」
「いつもそうしてればいいのに」
「あん? 俺に見とれちゃうってか」

ティリーが見とれてます


21年9月15日のつぶやき →サブリナとジョン

“「これ、しゃべっちゃったの。ジョンなんです」
「え?」
サブリナがあわてている理由がわかった。
ジョン先輩はサブリナの彼氏で、レーシング船の主任研究員だ。”
サブリナがうらやましい。
第二十五話「正しい出張帰りの過ごし方」

いいな、付き合ってるって。
お互いがお互いを一番大切な人、とわかっている状態。一緒に時を過ごして、二人で共有するものを積み重ねていく、って素敵なことだと思う。
第三十一話「恋の嫉妬と仕事の妬み」は二人の恋にクローズアップ

「サブリナさんは、ジョン・プーのどこが好きなんだい?」
レイターさんに答えなかった本当の答えを、自分はわかっている。
ジョンはわたしを好きでいてくれる、それが答え。


21年9月15日のつぶやき →レイターの秘密の過去

“レイターの過去。ほかにも何かある気がするのだけれど、放送されているのは全部わたしの知っている話だった。”

ほかにもいろいろあるのです。
それがレイターが恋愛に踏み切れない理由の一つ
”ティリーさんとはつきあえねぇ。軍隊を持たないアンタレス人だぜ。俺が現役の連邦軍人だって知ったらどんな顔をするだろう。
いや、言う訳にいかねぇんだ。俺が軍人で特命諜報部員ってことは。

それだけじゃねぇ
褒められたもんじゃねぇ俺の過去”


21年9月15日のつぶやき →ジョン先輩のこと

ジョン先輩が不思議そうな顔で聞いた
「あれ? 十五歳って僕と初めて会った頃だろ。僕が大学の研究生でレイターはハイスクールの一年生だったじゃないか」
「俺は勤労少年だったのよ」

第三話「レースを観るなら~」で二人の出会いに触れてます
この学校が超名門校ということが第二十五話で判明
「ねえ、ジョン。レイターさんもセントクーリエの一緒の寮にいたんでしょ」
「ああ、そうだよ」
今度は、わたしが驚いた。
「レイターは、月の公立ハイスクール中退、って言ってたじゃない?」

「ティリー先輩は、レイターさんと付き合う気はないんですか?」
「ないわよ。レイターには『愛しの君』という大事な人がいるんだから」 
ジョン先輩が声を潜めて言った
「でも、もう『愛しの君』はこの世にいないんだよ」

ジョンはレイターの前の彼女を知る貴重な人物です
「今回ジョンが受賞したバローネ理論の修正部分って、レイターさんの『愛しの君』であるフローラさんの発見なんだそうです」
フローラさんの話をする時、レイターは優しい表情になる。これは嫉妬だ。

第三十一話で元カノの話を聞くティリー
第三十一話とつながる<ハイスクール編>はこちら

「将軍家のお嬢様だ」
「それはまずいんじゃないのかい」
レイターはセントクーリエの寮にいた頃、年中朝帰りをする問題児だった。
「相思相愛なら文句ねぇだろが」
そう言ってレイターは笑った


21年9月15日のつぶやき→ エースとレイターの過去の社内対決

“バトルではレイターが先にゴールした。けれど、危険暴走行為を取られてエースに勝利判定がでている。”

一応エースが勝ってることになってるんです
「あのバトルを言い出したのは僕だ。僕が負けを認めればよかったんだ。なのに、何も言うことはできなかった。駄目な人間さ」
エースの気持ちの中ではレイターに負けたと思っているんですよね
君は危険飛行をとられて、結果としては僕が勝ったことになっている。
だが、あのレースで僕は生まれて初めて、他人に負けたと思った。君の速さと勝負勘に。
だが、ここはS1の舞台だ。

第三十九話「決別の儀式」S1最終戦でエースが回想してます


21年9月16日のつぶやき →サパライアン副社長のこと

“もう一人の副社長、研究所のサパライアン所長がにこにこしながら発言した。
「あいつを、レイターをうちへ正式に引っ張りますか?」
「それも選択肢の一つだ」
エースが答えた。サパライアン副社長はレイターがサッパちゃんと呼ぶほど親しい間柄だ”

第三十六話「クラスメイトと秘密の会話」でレイターがサッパちゃんと呼んでいるシーンが出てきます

「サッパちゃん。お元気?」 
「レイターか、こっちは深夜二時じゃぞ」
どうやらレイターの宇宙船お宅仲間のようだ。

って自社の副社長ですよ
サッパちゃんが初めて登場したのは第三十一話「恋の嫉妬と仕事の妬み」

「ジョン・プライアントと私は、彼が学生時代からのつきあいでしてぇ」
特徴的なダミ声で、所長が語り始めた。

ジョン・プーだけでなくレイターとも長いつきあいなのでした
<ハイスクール編>に出てきます

「はぁ~い。サッパちゃんおげんこ?」
 レイターが通信機の前に立った。
「何じゃお前か」
 研究室にしょっちゅう顔を出していた宇宙船お宅のレイターは、サパライアン教授と馬が合った。

この頃は教授です


21年9月17日のつぶやき →次のお話

<出会い編>第四十話「さよならは別れの言葉」
あと2回で最終回です

次は四十一話「パスワードはお忘れなく」
なのですが

その前に<少年編>「自由自在にそらを飛ぶ」
へ行きたいと思います

さっそくnoteのルビ機能を使ってみよっと


21年9月17日のつぶやき →ティリーとレイターの久しぶりの会話

久しぶりにティリーとレイターが会話しましたね

記憶に間違いがなければ7月12日の連載で業務連絡して以来の2か月ぶりとなる会話じゃないでしょうか


21年9月18日のつぶやき →レイターとエースの歴史

レイターとエースは4歳違い。
という話が<出会い編>第三十九話「決別の儀式」で出てきます。
この時点でレイターが24歳でエースが28歳ですね。

ちょっと歴史を振り返ってみますか

『エース・ギリアム君は三歳から宇宙船を操縦しています』
という番組をレイターが見たのがおそらく5歳か6歳
<出会い編>第三十九話「レースの前に」によれば、エースは10歳の時にレースのジュニアチームに正式に入ったというのでそのころかな

9歳で初めて宇宙船を操縦したレイターが元S1レーサーのカーペンターに教えてもらっていたころ、13歳のエースはジュニアクラスで連戦連勝
エースに勝ちたいというレイターに、エースは強いからまだ無理。大人になって、S1で勝てと師匠が伝えます

14歳のレイターは皇宮警備で仮免を取得。
そのころ18歳になったエースはS1デビューします
「待ってろ、無敗の貴公子。その無敗を俺が止めてやる」
とレイターは勝手にライバル意識を燃やしておりました。
『あの感覚』を経験したのがこの頃ですね

16歳のレイターは将軍家でのんびりと恋愛中
一方、20歳のエースも大学のクラスメイトを彼女にして派手に遊んでおりますね。
フローラと一緒に『あの感覚』を感じたり、宇宙船設計の奥深さにはまる充実した日々を送っておりましたが…

フローラを失った17歳のレイターは死に場所を求めて飛ばすようになります
<裏将軍編>ですね。そのころエースは、彼女から結婚を持ちかけられたことをきっかけに別れて、さらにレース一筋にのめりこみます

18歳のレイターと22歳のエースが出会う話は<出会い編>第十一話に詳しく出てきます
コネ入社のレイターと無敗の貴公子、一回目の対決。エースは生まれて初めて他人に負けたと感じ、一方、戦闘機乗りだったレイターはレースに違和感を感じます

19歳のレイター
会社をやめてフリーランスの操縦士兼ボディガードになります。
ルールに縛られるレースへの興味が失せ、フェニックス号と探す旅に注力しながら『あの感覚』を追い求めます
という話が<会社員編>でもでてきますね

二人の再会はレイターが22歳の<出会い編>第十一話「S1を制す者は星空を制す」
26歳のエースは連勝のプレッシャーにつぶされそうに
なっています。
ここでエースファンのティリーがS1チームの応援に入ることで、物語は三角関係という新たな展開へ


21年9月18日のつぶやき →レイターとティリーとエースの三角関係の歴史

 第三十三話「宇宙に花火が打ちあがる」でエースがティリーに告白します推しのエースが好き過ぎて応えられないティリー。
どうして両想いじゃないのかわからないエース。
ティリーとの関係を壊されて不機嫌なレイター。
で、二度目の対決がここで
第三十八話「運命の歯車が音を立てた」
もつれた糸はなかなかほぐれません。

レイターは「ティリーさんとつきあうつもりはない」と宣言
そのタイミングで、エースとティリーの熱愛報道が出て、運命は思わぬ方向へと進んでいきます
第三十九話「決別の儀式」
ティリーへの思いを断ち切るためレイターがついにS1レースに参戦
こうして振り返ると、ほぼ20年の思いが詰まった対決だったんですよ。
すごくないですか?
からの第四十話「さよならは別れの言葉」
あすで最終回です。
もう、きょうのスチュワートとのやりとりで終わってもよさそうでしたよね。
でも、終わらないのには訳があるのです。
明日を楽しみにお待ちくださいませ


21年9月19日のつぶやき →「誰に?」って誰?

“「あと少しで触れるところまで行ったとは思うんだけどな。これじゃあ、まだ駄目って、言われたのさ」
「誰に?」
俺の問いには答えず、レイターは宙を見つめた。
「だから、もうちょっと、待っててもらうことにした」”

さあ、誰にって誰でしょう?
「銀河フェニックス物語」を読み続けていただいた方にはすぐおわかりだと思いますが…

「誰に?」
の答えはこの彼女です。

「もうちょっと、待っててもらうことにした」
あと50年ぐらい待っててもらえばいいんじゃないでしょうかね



<会社員編>「起業家の夢は宇宙に輝く」

21年9月3日のつぶやき →第三十九話「決別の儀式」からの時間経過

きょうから始まった新連載
初めての<会社員編>「起業家の夢は宇宙に輝く」
会社員レイターとベンチャー企業社長スチュワートの出会いです

<会社員編>「起業家の夢は宇宙に輝く」
<出会い編>第三十九話「決別の儀式」の6年前の物語です


21年9月3日のつぶやき →<会社員編>のマガジン

<会社員編>「起業家の夢は宇宙に輝く」は今のところまとめ読み版を作らないので、こちらのマガジンで読んでいってください
まだ第一回しか入ってないけれど


21年9月3日のつぶやき →メリーアンのこと

“「社長、オリオンの専務がお越しです」
赤いドレスを着た秘書のメリーアンが呼びに来た。彼ともう少し話をしたいと思ったが仕事だ。”

<出会い編>でも出てきたメリーアン登場ですよ

メリーアン パーティ色大

<出会い編>第八話「唇よ、熱く営業トークを語れ」
メリーアンはフェニックス号の側面を思いっきり蹴った。レイターが驚いてメリーアンが蹴った船のボディをなでていた。
「メリーアンの野郎、船に傷がついたらどうすんだよ!」

大好きなシーン
第八話「唇よ、熱く営業トークを語れ」は去年4月に連載していました
1回目の緊急事態宣言が出たころでしたね

カネボウ KANEBO 「希望よ、動き出せ。」 CM  @YouTube より https://t.co/tsAl2XHU2J?amp=1



21年9月4日のつぶやき →パル星について

“レイターとは高級別荘地のパル星にある俺の別荘で会うことにした。
政府がないこの星は税金がかからない。宇宙船を置いておくのに最適だ。”

<出会い編>で出てきたパル星です

v10 パル星

<出会い編>第八話によれば

”環境の良さに目をつけた高収入の人たちが、五十年かけて高級別荘地を作り上げた。この星には政府が存在しない。全て民間企業が運営している。
費用はかかるけれど税金はない。パル星に別荘を持つのは一つのステータスだ”


21年9月4日のつぶやき →最高級船スピーダのこと

“ あいつは、クロノス社の最高級ランクのスピーダに乗って現れた。まだ若いのに高額なスピーダに乗っているというのは、金持ちの坊ちゃんなのか。”

スピーダに乗っている理由があります

”金持ちという俺の見立ては間違っていなかったようだ。将軍家に居候しているという”
とスチュワートは納得していますが、レイターは最高級船のスピーダを将軍に買ってもらったわけではありません
どうやって手に入れたのかと言えば…
<裏将軍編>「風の香り、その後」に載ってます
”「どうしたんだ、これ? 将軍に買ってもらったのか?」
「ノンノン」
 レイターが否定した。
「俺って天才なんだぜ、マフィアのラダルドんとこから、これで帰ってきたのさ」
「盗難船かよ」”

21年9月5日のつぶやき →パワーバンドについて

“ アラン・ガランが驚いた声を出した。
「パワーバンドが五に設定されている」
 パワーバンドが五だと。そんな小さな目盛りでうちの船が飛ばせるのか。普段は十、一番いけて八だったはずだ。”
”エンジンの能力を引き出すパワーバンドは設定を狭くすればするだけ高出力が引き出せる
けれど、その幅をオーバーすれば故障につながり、ダウンすれば出力が急激に低下してしまう”

パワーバンドの説明を<出会い編>第十一話でティリーがしてます


21年9月5日のつぶやき →レイターの身長

「大きくなってるぞ。僕より背が高いじゃないか」とコルバが驚いていますが、レイターの身長が伸びた時のお話はこちら
<裏将軍編>「最後の最後は逃げるが勝ち」

”驚くことに、この二ヶ月でレイターの身長は十センチ以上伸びた”
だそうです


21年9月5日のつぶやき →整備工場でバイトと言えば

“「壊すわけねぇじゃん。整備士の免許も持ってんだ」
「クロノスで取ったのか?」
「いやいや、俺、ハイスクール中退して整備工場でバイトしてたんだ」
 筋金入りのお宅だ。あまり本格的にいじられるのも困るな”

整備工場でバイトといえばこちらですね
<裏将軍編>第一話「涙と風の交差点」
どんな宇宙船も本格的にいじれます


21年9月6日のつぶやき →パワーバンドについて②

“「エースも三で飛ばせるのか?」
「飛ばせるぜ。だけど、安心しろよ。本番でエースは三じゃ飛ばさない。あいつ、っていうか監督が五よりきついのはリスクが高い、って慎重だからな」”
<出会い編>第十一話でエースが語ってます
”S1最速と言われる自分でも、パワーバンドの設定は五にしている。
三に設定しても操縦できる自信はある。
しかし、故障のリスクを考え監督の指示通り五にとどめていた”

レイターとの社内対決の場面


その後のS1プライムでパワーバンドが2に

「エースは昔より腕を上げている。パワーバンドは二目盛り以内だ」
わたしは驚いた。エースは本当に天才なのだ。
通常、レーシング船のパワーバンドは十目盛り程度、速い船でも五目盛りで設定されている
さらにその後、<出会い編>第三十五話でパワーバンド1の世界へ
”「わかんねぇ。パワーバンドの目盛りを1にした」
アレグロが驚いた顔で俺を見た。
「1だと? それで『あの感覚』が生み出されたのか?」”

<会社員編>から進化が続いているんです


21年9月6日のつぶやき →コルバとの関係

“「俺は十四の時に仕事用の仮免を取ったんだ」 
十四歳で正規軍戦闘機部隊のエースパイロットだと。天才パイロットという言葉が頭に浮かぶ。”
”コルバが十八歳の時、新兵として乗り込んだ戦艦で十二歳のレイターがバイトしていたという。だが、どう見てもレイターの方が先輩面している。”
という話が<出会い編>第三十九話で出てきていたの覚えてますか?

21年9月8日のつぶやき →コルバとの関係②

<少年編>でレイターは12歳。コルバは18歳。アレクサンドリア号の中では年齢が近いこともあって、二人は仲がよかったわけです。
同じ戦闘機乗りで、レイターがいつも助けていたと


21年9月6日のつぶやき →限定解除免許のこと

“レイターは自慢げに免許証をコルバに見せた。プラチナに輝いている。驚いた。限定解除免許だ。
「大型戦艦だって飛ばせるぜ」
「そっか、アレクサンドリア号もレイターがよく操縦してたしね」”

”レーシング免許はチームの推薦と研修を受ければ二週間で取れるが、限定解除免許証は実務が十年必要なはずだ。俺は聞いた。
「お前、どうして限定解除を持ってるんだ?」”

というスチュワートの疑問は<裏将軍編>を読めば解消されます

”「お前は筆記も受かっている。アレクサンドリア号の四年分が実務経験に特別に認められた。ただしこの機会を逃したら、一からやり直しだ」
将軍家のアーサーは大型軍艦の航行経験が高く評価され、実務四年で交付される特別措置が取られた”
裏将軍編

限定解除の条件はアーサーが自ら交通部に掛け合った。
レイターは自分と同じもしくはそれ以上の操縦技術があり能力は限定解除免許に値する。レイターに自分と同じ措置を取ればギャラクシー・フェニックスは解散し交通部にデメリットはないと説得した。
裏将軍がレイターということにスチュワートも気が付くわけです

”「お前、もしかして、裏将軍なのか?」
「んぱ」
 はぐらかされたが間違いない。ギャラクシー・フェニックスの総長、飛ばし屋の世界で最強の裏将軍”
免許をロッキーに自慢するレイターの様子は<裏将軍編>風の香り、その後

”「へへん、これが限定解除免許さ」
 レイターの奴、得意げな顔で免許を取り出した。首から下げてシャツの中に入れていた。肌身離さずって、普通そこまでしないだろう”
<出会い編>でハイジャックされた大型豪華客船をレイターが操縦する時のティリーとのやりとりにも限定解除がでてきます
”「免許ないんでしょ?」
「は?」
 レイターが目を丸くしている。
「俺の免許は限定解除だぜ」
「どうして持ってるの?」”


21年9月6日のつぶやき →レーシング免許のこと

二週間で取れるというレーシング免許ですが<出会い編>第三十九話でレイターの驚きの取得期間が出てきます

”俺の紹介状を持ってS1委員会へ出かけたあいつは、わずか三日でS1のライセンスを取得してきた。
まあ、銀河一の操縦士だからな”


21年9月6日のつぶやき →チームスチュワートの二機体制について

“うちのS1機がもう少し安定したら、パイロットを増やして二機体制でレースに臨みたい。こいつを乗せたい。俺の夢が一つ増える。”

というスチュワートの野望からわかることは
このころはまだ、第二パイロットのチャーリーをまだ雇っていないということですね

チャーリーむ

<出会い編>第三十九話「決別の儀式」によれば
”十八歳になったチャーリーはS1に乗りたいと、俺に直接コンタクトしてきた。コルバの操縦とは対照的で面白い。”
<出会い編>第十話によれば、チャーリーは二十歳で結構イケメン

「ねぇ、あなたとチャーリーってどっちが速いの?」
「は?」
 わたしの質問にレイターがびっくりした顔をした。
「俺に決まってるだろうが」

短いからすぐ読めて面白い第十話

「レーシング免許を取って、あなたがスチュワートの船で出ればいいじゃない」
見てみたい気がする。『無敗の貴公子』と『銀河一の操縦士』のバトル。
「そんな暇じゃねぇんだよ」
興味なさそうにレイターが答えた

第十話で未来を予言してますね


21年9月7日のつぶやき →アラン・ガランとの出会い

“レイターが機体の調整を始めたところへアラン・ガランが怒った顔で走ってきた。
「勝手に機体に触らないでくれ!」”

きょうはレイターとアランガランの出会いが明らかに

”「あんたのアイデアすげぇよ。神だよ神。隠し翼の発想を見た時にゃ泣いたぜ」
と一方的にしゃべりながらアラン・ガランの手をがっしりと両手で握った。まるでお宅とアイドルの握手会の様相だ。レイターの奴、人たらしだな。営業向きだ。”
”「レイター、君は裏将軍だったんじゃないのか?」
「懐かしいことご存じだねぇ」
レイターが肩をすくめた”

<出会い編>でアラン・ガランが裏将軍の正体に気づくシーンがあります
初めて会った時には裏将軍の話が終わった後だったんですよ

アラン・ガランは出会い編「レースの前に」気になります

「僕は一度だけ裏将軍の飛ばしを見た。怖かった。死を覚悟した、ってもんじゃない。あれは死に場所を探しながら飛んでいた。レイター、まさか君は今度のS1で死ぬ気じゃないだろうな?」

レイターは…

”このS1は、ティリーさんと決別するための儀式だからな。ガキの頃から憧れてたS1で、火の玉になっておさらばする。理想的だ。このハールなら、加速すればいつでも死にたい時に死ねる。
フローラに会える。俺は楽しくなってきた”
そしてアラン・ガランは「レースの途中に」気が付くのです

「ここで自殺するためにハールとメガマンモスを選択し、周到に準備してきたんだ。このまま加速を続ければレイターは優勝とともに確実に死ぬ。もう、止められるのはレイターしかいない」


21年9月7日のつぶやき →星系外航行船デルベガ

“「出張多いんだろ。デルベガはお勧めだぜ。星系外航行船の中じゃ飛ばしの感覚がピカ一だ。あんたが試乗したいなら持ってきてやるよ」
こいつのお勧めは試してみたい。
「いつ持ってこられる?」
「明日でもいいぜ。あの船、全然売れてねぇから」”
<出会い編>第八話「唇よ、熱く営業トークを語れ」で出てきたデルベガです

「レイターから買ったデルベガは飛ばしがいいんだよね。あいつが手を入れてくれたってこともあるが」
「あの、失礼ですが何か勘違いされているのでは…」
というアレです


21年9月8日のつぶやき →フレッド・バーガーのこと

“美しいメリーアンが眉をひそめた。
「現在のクロノスの担当者様に一度ご連絡を取った方がよろしいかと」
しつこくて面倒な男だ。対応はメリーアンに任せている。煩わしいことで時間を取られたくない。”
スチュワートに「しつこくて面倒な男」と言われたフレッドですが、クロノスのトップセールスマンです

第一話「永世中立星の叛乱」の冒頭がこちら
”フレッド・バーガー先輩は、営業部一の腕利きで、成約率は百パーセントと言われている”

”「…さっき、レイター、自分の手を汚さない、って話をしたでしょ」
「ん? ああ、フレッドの馬鹿野郎のことか。あいつさあ、盗みを責めるなら盗難車に乗るなってんだよな」”

仕事はできるけれど、性格に難があることにティリーも気づき始めて…

「一点の曇りもない人間なんていやしねぇ」
ダンッ、とレイターは右手でわたしの後ろの壁に手をついた
「フレッドのバカはそこがわかってねぇから腹が立つんだ。他人の汚れた手のおかげで生きてるくせに自分は清廉潔白だと思ってやがる」

壁ドンへ
<出会い編>第八話「唇よ、熱く営業トークを語れ」
もあわせてどうぞ
「ノルマがあるからとフレッド君に頼まれたんだよ。レイターはノルマはどうでもいいって言うから、フレッド君から買ったことにしたんだ」
ティリーの話とつながってます
第十三話「人生にトラブルはつきものだけど」の隠れたポイントは、優秀な営業マンのフレッド先輩とのやりとり

”「君にしか頼めないんだよ」
信頼されているようにも聞こえるけれど、実のところフレッド先輩が行きたくないのだろうと察せられた”
第十四話「雨の後には虹が出る」
フレッド先輩から仕事を引き継いだティリーの辛いお話

”『お嬢さん』嫌な言葉だった。
何となく感じてはいた。
営業の担当が腕利きのフレッド先輩からわたしに変わったこと自体、こころよく思っていないことを”

第十五話「虹の後にも雨は降る」
仕事でミスしたティリーをフレッド先輩が救ってくれます

”さすがトップセールスマンだ。尊敬する。見習わなくては。”
とティリーは感謝するのですが、実は裏があったという働く女子のがっくり物語
フレッドのお話をもう一つ
第二十話「バレンタインとフェアトレード」

”「このくらいのことは、ライバル会社もやってることなんだよ。君は、まだよくわからないだろうけれど」
フレッド先輩に優しく言われると困ってしまう”
最後はどんでん返し


21年9月8日のつぶやき →スチュワートの新規事業のエピソード

続く、第九話「風の設計士団って何者よ?」に出てくるのが、ティリーがスチュワートに売った宇宙船を設計した同期のチャムール

風の設計士団やスチュワートの新規事業も出てきます
あっという間にやめちゃうところがポイント


21年9月9日のつぶやき →エースとの社内対決

“関係筋から驚く情報を聞いた。あいつが会社を辞めたのはエース・ギリアム、すなわち無敗の貴公子にレースで勝ったためだというのだ。”

というこのあたりの詳細は
<出会い編>第十一話「S1を制す者は星空を制す」に掲載済みです

”エースはわたしの目を見て言った。
「無敗の貴公子なんて嘘さ。僕は前にも彼に負けているんだ」
「えっ?」
 わたしは耳を疑った。”


21年9月9日のつぶやき →レイターが行きたい辺境の星

“「俺さあ、船探してるんだ」
「どんな船だ」
「星系外航行船」
「デルベガを社員割で買えばよかったんじゃないのか」
「辺境まで行きてぇんだよ」”

「辺境まで行きてぇんだよ」
というレイターがどこへ行きたいのか

<ハイスクール編>花は咲き、花は散る
を読むとわかります
誰も生存しない惑星状星雲の第十八番惑星


21年9月9日のつぶやき →レイターが探している船のこと

”そして、ふらっとあいつはいなくなる。
「船、探しに旅に出る」”

船を探す旅に出たレイターが見つけたのが星系外中型航行船フェニックス号というわけです
第一話によると

”「これ、どこのメーカーの船なんですか?」
「さあ、拾ったからよくわかんねぇんだ」
「拾ったってどういう意味ですか?」
「文字通り、拾ったんだよ。銀河警察にも届けたけど落とし主が現れなかったから、俺の船になったんだ」”
第二十七話「ガールズトークは止まらない」によると

「おそらくは難破船なのよ。いつの時代のものかも全くわからないの。普通の船に見えるけれどあれはレイターが改造しているからで、元がどうなっていたかは、レイターと老師しか知らないのよ」

アーサーとチャムールの共同研究がレイターの改造に追いつかないと

"「アーサーによると、あの船は全く未知の文明で作られたものらしいの」
「そうなの?」
 初耳だ。
「レイターが砂漠に埋まっているところを、掘り出してきたんですって」"


第一話からの連載をまとめたマガジン 
イラスト集のマガジン

この記事が参加している募集

#宇宙SF

6,020件

ティリー「サポートしていただけたらうれしいです」 レイター「船を維持するにゃ、カネがかかるんだよな」 ティリー「フェニックス号のためじゃないです。この世界を維持するためです」 レイター「なんか、すげぇな……」