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#宇宙SF

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急上昇の記事一覧

彗星内の生活 第849話・5.22

「たまには外の世界も見たいな」僕は直径数十キロほどの小さな星に住んでいる。この星はある恒星の周りをまわっているが、その軌道が非常にいびつで、恒星に近づくときの距離と遠くなるときの距離が極端に違う。いわゆる「彗星」と呼ばれる星の軌道を回っていた。  ではなぜ僕がこの小さな彗星に住んでいるのか、今から1000年近く前に別の惑星から宇宙船に乗っていた数十世帯の家族がこの星にたどり着いたという。どうして母星から離れたのは、伝わっておらず理由は不明。不明ではなく封印されているのかもし

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タイタンから煎餅あめあられ

薄くスライスされた長方形の餅は、絵柄が描かれていないトランプのようだ。これが焼かれて、ぷくっと膨らんで、美味しい煎餅になる。 金網の台の上に、重ならないように並べていく。均等に、決まった分量の餅を乾かすため、綺麗に並べていく。 「また綺麗に並べてくれるねぃ。いいんだよぉ、そんなにきっちりやらなくても」 餅の乾燥用部屋に入って来た店主の健三さんは、餅が入ったトレイを何段も重ねて持ってきた。 「ああ、駄目ですよ。私が運びますから。今朝、腰が痛いっておっしゃってたじゃないで

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3分間の魔法

 幼少時代の心の支えの一つは、ウルトラマンでした。  どんなにつらいことがあっても、悔しいことがあっても、きっとヒーローが助けてくれるという幻想があったのでしょう。怪獣とは何でしょうか。誰のことでしょうか。それをやっつけてくれるヒーローを、私は望みました。  そんな色褪せた断片的な記憶を想起する、素敵な記事に出会いました。  中の人なんていませんよ?(圧)  イベントの場合はもちろん中の人がいますが、あの頃のヒーローはたしかに存在していました。そりゃあもう、サンタクロース

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宇宙人ビンズと沼地の悪魔ドロンボス

この物語は、惑星テコヘンがありとあらゆる星々を調査するために結成した「惑星調査団」に所属する能天気な宇宙人ビンズと、その友ベーリッヒの活動報告である。 こんにちは諸君。私の名はベーリッヒ。惑星テコヘンがありとあらゆる惑星を調査する為に結成した惑星調査団の団員だ。今は相棒のビンズと共に沼の惑星ドロルに来ている。わかりやすく説明すると、汚い場所だ。故に遊ぶのが大好きな我が相棒はこの上なく不貞腐れている。無理もない、ここには知的生命体がいないから街はない。当然、キャバクラも居酒屋

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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

第二部 四章 メダカの王様 707.妙味(挿絵あり)  ナッキ達三匹がいつもの餌場に着くと、そこには既に十数匹の銀鮒が食事を楽しんでいた。  ナッキが生まれる少し前に降った大雨のせいで、少し上流の堤が崩れたのだが、草原に溢れた出した洪水は、ここまで来ると再び元の川筋へと合流していた。  大地や草原を走った水が戻り流れ込んでいるのがこの餌場なのである。  たっぷりの植物性プランクトンは、それ自体が鮒達の食事に持って来いだったが、彼らを目当てに集まった動物性プランクトンは一

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スター・ウォーズ関連 非公式ガイダンス集

これまで公開した『趣味が高じて作ったスター・ウォーズ関連の「非公式ガイダンス」』を改めてまとめまてみました。元々は子供に向けて作ったものですが、自分用の資料として内容を拡充しました。翻訳される書籍や公式な情報発信がとても少ない日本での「スター・ウォーズ」の普及に僅かでも役立てばと考えています。 あらすじは基本的に結末やサプライズ要素の記載は避けて「さわりだけ」を意識していますが、完全なネタバレ回避にはなっていませんのでご注意下さい。 時系列順にエピソードを並べ、描かれた出来

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来る未来は凍り舞う

紙飛行機に乗って 飛び上がる星の間 行きかう通信網 機械音痴なんて にっこり笑えば 乗務員さんだって つられて てを振るブラックホール 宇宙の彼方へ 宙で言えない合言葉 のんびり屋さんのスパイ 彼岸過迄 方舟で休暇中に へしこパスタ 出発 発 どうか あなたが 幸せでありますように ありがとうございました #止まった時間 #東京壱岐坂下交差点  #Freez the time at Tokyo Ikizakashita intersection #T_GAI ##現

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「有耶無耶ヤムヤム」

(*マガジン「コトバアソビ集」収録) 「「「ウマッ!!!」」」  馬ではない。美味い。  俺の手料理を食べた友人たちが叫んだ。 「何これ美味い!」 「お前こんなに料理上手かったっけ?」 「噛めば噛む程旨味が出てくる。柔らかい・・何の肉?田舎のお土産だから鹿とか猪とか?」 「すげーいい匂い。味付けは?」  質問攻めだが、訊かれても困る。 「さぁ・・・何しろ記憶が有耶無耶なんだよ」 「はぁ?」  俺は友人たちに説明を始めた。 「春休みにさ、運転免許取るんで実家の方に帰ったじゃ

生き残されし彼女たちの顛末 第2部 あしたは来月 中ノ壱 第22章

第22章 ヒカリ、コンタクトをとる  その日20時を過ぎた頃、ヒカリはPITで連邦での元上司にあたり、月の連邦本部に勤めるアーウィン部長にビデオ電話をかけた。呼び出し音が3回鳴ったあと、電話の向こうに白髪混じりの髪、彫りの深い顔が映り、同時に大きな声が響いた。 【ヒカリくん!】 【アーウィン部長】 【やっと連絡をくれたんだね。ずっと待っていたんだよ】  満面の笑みのアーウィン。喜びに溢れた声。 【元気そうだね】 【おかげさまで元気でやっています。そちらはちょうどお昼時ですか

シークレット・オブ・ジェネシス 第77話『新たな能力の発動』

【イーリス暦5025年4月23日】  《蒼玉 亜空間渦穴 通過中》  マルズ国に2日間滞在した後、ミロク国へ移動して数日調査をし、現在彼らは南極点に位置する“ポリアフ島”へ向かっている。 その島は雪と氷で覆われ、凍てつく空気に支配された危険地帯だが、それを承知で足を踏み入れるのには然るべき理由があるのだ。 それは、地上から隔絶されたポリアフ島の氷底下4km地点に存在する巨大な湖 “サラスヴァティ湖”に、『地底世界の入口がある』との情報を得たからだった。  そんな謎に満ちた

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