ハリウッドの異端児が撮った、制作の内幕 / 「ザ・プレイヤー」
マーティン・スコセッシがヒット作を上手に仕上げる監督だとすれば、映画の中でいろんなことを実験していた監督といえばロバート・アルトマンだろう。撮影が終わった後に音を付け足したり、複数のストーリーを同時に展開させる(これをハイパーシネマという)など、ジャンルも技法も常に新しいことに挑戦していた。現在活躍しているポール・トーマス・アンダーソンやウェス・アンダーソン、イニャリトゥなど、錚々たる監督たちがアルトマンから影響を受けたことを公言している。ただ、こうした本人の姿勢は当然のこと