恋愛SF『ミッドナイト・ブルー グリフィン編』11章-2 12章
11章-2 シヴァ
「小さいうちは、うんと甘やかしても平気よ。あなたも、子供と遊んであげて」
リアンヌは夢見るような、心を彼方に飛ばした顔つきだ。もう、歴戦のアマゾネスという印象は受けない。顔の輪郭も、丸みを帯びてきている。これが本来のリアンヌなのだ。くだらない男に誘われて、辺境などに出てこなかったら、とうに幸福な母親になっていただろう。
「ああ、キャッチボールをしよう。電子工作も教えてやる。バイク……いや、その前に自転車だな」
「じゃあ、わたしは娘に空手と、サバイ