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【パッセンジャー】手に汗握る宇宙SF×ディストピアストーリー

「ハンガーゲーム」で主演を務めたジェニファー・ローレンスが出演していると知り観てみた映画がおもしろかったので感想文を残しておこうと思います。

がっつりネタバレがあるので、未視聴の人はぜひ映画を観てから戻ってきてください。おもしろいことは保証します!

舞台は、地球から遠く離れた未開の星に移住するために5,000人の乗客を乗せた宇宙船。人々は冷凍睡眠状態で船に乗せられています。

しかし、想定外の隕石の衝突によって、ただ1人の男性だけが想定よりも早く冷凍睡眠から目覚めてしまいます。120年間かけて新たな星に行くはずが、90年も早く目が覚めてしまった主人公のジム。他の乗客はもちろん、クルーも、船長でさえもまだ眠りについています。

話し相手といえばAIしかおらず、再び眠りにつくこともできない。死ぬまでたった1人で宇宙を彷徨わなくてはいけないことを知ったジムは、混乱し取り乱します。

広すぎる宇宙船の中で1年間を過ごしたジムですが、とうとう孤独に耐えかねてある女性を冷凍睡眠から起こしてしまいます。それは、船に保存されていた自己紹介動画を見て一目惚れしたオーロラという女性でした。

自分のわがままで、新たな星に辿り着く前に宇宙で死んでしまう運命にオーロラを巻き込んでしまったことに良心の呵責を感じるジム。それでもオーロラと過ごす日々は楽しくて、起こしてよかったなとも思っちゃうんですよね。

しかし、真実は、思わぬ形でオーロラにバレてしまいます。この時のオーロラの顔!美人が怒ると怖いんですよ...。

そして、時を同じくして宇宙船にも問題が発生します。隕石が衝突した時に重要な部分が破損してしまい、その影響がじわじわと現れてきたようです。

この辺りで、新たにクルーのガスが目覚めます。しかし、この時にはもう船がだいぶ壊れていたので、ガスは正常な動作を経ずに冷凍催眠を終了させられてしまいました。そのため、起きた時点で内臓はボロボロ...。長く生きることはできませんでした。

しかし、ガスが目覚めたことで、ジムたちはクルー用のIDを手に入れ、船のすべての場所に出入りできるようになります。それを使って船のどこに不具合が出たかを突き止めるのですが、船は想像以上に大変なことになっていました...。

ジムとオーロラは命懸けで船の修繕に取り組みます。これがきっかけでオーロラはジムのことを許してくれるので、ジムにとってはラッキーだったかも。そうも言っていられない状況ですが...。

船が壊れたあたりからは、先に目覚めたジムが技術者で本当に良かったと思うようになります。これが料理人とか庭師だったらもうお手上げでしたね。

他のクルーや乗客が予定通り目覚めるのは88年後。その時、宇宙船に残った映像ログやオーロラが残した記録を見て、彼らがどんな反応をするのかを考えるとニヤニヤしてしまいます。自分たちが寝ている間に起こったロマンチックでドラマチックにどれだけ驚くことでしょう。2人は間違いなく後世に残る有名人になったはず。

映像表現としては、宇宙船の描写がすごいと思いました。一応旅客船という設定なので、メカニックな部分だけじゃなくゴージャスな背景もたくさんあります。

私が特に好きなのは、宇宙空間にせり出したプール。宇宙に向かって泳いでいける贅沢さに見惚れました。今後実現化するであろう宇宙船にはぜひともこのプールをつけてほしいですね。

そしてやっぱり宇宙SFはアメリカ発の作品がずば抜けておもしろいです。アメリカ人には宇宙が好きな人が多いんだろうな...。知らんけど。

それにしてもジムが扉を壊して自分のものにしていたVIPルームは誰の部屋だったんでしょうか。本来の持ち主が目覚めた時どんなにびっくりするだろうと思うと笑ってしまいました。

メインデッキの木以外にもあちこちに彼らの置き土産がありそうで、想像すると楽しいです。

「ハンガー・ゲーム」の感想文もよかったら読んでいってください⇩


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