『天使の翼』第13章(10)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~
公園まではアッという間だった。ビルとビルの間をすり抜け、最後に大きく羽ばたいて、わたし達は湖畔の緑地に着地した。
これは後で知ったことだけど、ここハイアンコーナーの街は、死火山となったカルデラの真上にできた街で、湖はその中央にあり、その湖畔に公園はある。実に不思議なことに、あのわたし達が最初に訪れた鉱山町、そしてその他多くの高原地帯の村々での時と同じように、人々は、わたし達、わたしとエリザがどこに降り立つのか前もって予告されていたかのように、その公園に集まっていた――公園